サボりたい猫娘の逃走
ミリルの語尾意外はほとんど“にゃ=な”だと考えて下さい…
そのせいでちょっと読みづらいかも…
「にゃー、なんでついてくるのにゃ?」
「先生に頼まれたからですけど?先輩が
また部活をサボらないように見張ってるんです」
「あたしはサボったりしにゃいにゃ」
「とか言って昨日サボったの誰でしたっけ?今日は大事な話があるらしいので今日ぐらい来て下さいよ〜」
「大事な話〜?どうせ先生の愚痴にゃ。どうせまた彼女に振られたのにゃ」
「それは流石に言っちゃだめな…………」
急に後輩の男の子、グジアが硬直した。そのすぐ後、獣人の少女ミリルに大きな影ができた。
「にゃ?あれれ?グジア?」
「先輩、後ろ……」
「……………ひぃっ!!フシャー!!」
ゆっくりとゆっくりと振り返ったミリルが見たのは、
「どうやらお前は、俺に殺されたいらしいなぁ?」
「うぇっ!課題増量は勘弁にゃー!!」
般若の顔をした顧問だった。
こういう時は、逃げるが勝ち!とばかりにミリルは逃走した。獣人で、それも猫の獣人なので反射神経と脚力が半端なかった…
「何度も同じミスをするとでも思ったかっ!
そっちには罠があるんだ!わっはっは!」
これまでの逃走は、ミリルの7勝0敗である。そして、罠程度で捕まるミリルでは無かった…
「にゃ!?良いことを聞いたにゃ!」
ガッ! 「えいっ!」
何と窓から飛び降りた…顧問の先生ドンマイ!
※良い子は真似しないでね!
「なっ!ここ四階だぞ!獣人にしても規格外だろうが!?」
「先輩、また逃げたんですね。これで8勝0敗かぁ、流石だけどなぁ……あっちには僕の仕掛けたマタタビがあるんだよなぁ」
獣人の脚力でも三階から飛び降りるのがギリギリなはずなのにミリルは四階も余裕だった。
最近グジアは、ミリルはほんとはカエルの獣人なのではないかと思い始めてきた…
「やられた……グジア、俺は先に部室に行ってるぞ。ミリルを捕まえたらこい。ただし、今から1時間たっても見つけられなかったら一度部室へ来いよ」
「了解です。さて、先輩はどうなったのでしょうかねぇ」
「「はぁぁ〜」」
グジアが校庭へ降りると、案の定マタタビにじゃれつくミリルを発見した。
「先輩、制服を汚さないで下さいね?さて、部活に行きましょうね?」
ガシッ
「ニ゛ャ!?はにゃすのにゃ!」
「い・き・ま・しょ・う・ね・先輩?」
「にゃぁ〜、しかたにゃい…私は先輩にゃのに……」
「何か?」
「なんでもにゃいにゃ」
実はミリルは、先生に対して全勝だが………後輩のグジアに対しては全敗である。
結局は顧問の先生もミリルも、グジアには敵わないのであった…
終わり
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