若い世代ほど安倍自民党政権を支持している割合が多いらしいですが
ネットに転がっていたニュースですが、私には納得出来る話です。
昔は、若者は左翼思想に染まるモノという考えがありました。
安保闘争とか安田講堂占拠事件とかがそうですね。
若い人は正義感が強いから、とかく政府は悪い事をしていると考えがちになるのでしょう。
けれども、最近はどうもそうではないみたいですね。
何故でしょう?
考えてみたのですが、ネットとスマホの普及が影響しているのではないかと。
若い人は正義感が強く、不正や力による支配に抵抗を覚えるのは当然です。
というより、かつては私がそうでした。
アメリカ軍がいつまでも日本に駐留しているのはおかしいと思っていましたし、政治家の不正腐敗には嫌悪感がありました。
今となっては現実は綺麗事だけでは済まないと分かりますが、経験の無い頃なので仕方ありません。
狭い自分の価値観、浅い経験だけで物事を判断してしまうから、どうしても綺麗事で理想的な、ややもすると独善的で排他的な考え方になってしまうのでしょう。
それが年と経験を重ねる事によって角が取れ、現実的な思考をする様になる。
昔は自分が経験を重ねる事によって自然とそうなっていきましたが、今はそれをネットで追体験出来るので、若い人が安倍政権を支持する割合が高くなっている気がします。
追体験というのは語弊がありますか・・・
年齢や考え方の違う人の意見に容易に触れられる、でしょうか。
昔は社会に出なければ、年齢の違う幅広い人の意見には中々触れられなかったと思うのです。
しかし今では、ネットで比較的簡単に触れる事が出来ます。
自分とは違う分野、年代、思想の人々の意見を見る事ができるので、比較的偏らない現実的な意見へと収束していくのではないでしょうか。
しかし、テレビや新聞ではこれが無い。
一方的な情報の受け取りしか出来ませんでしたから、どうしても偏ってしまいがちなのだと思います。
日本のマスメディアには多様性がありませんから。
公平中立を謳いながら、その実態は情報発信の場を独占し、社の思想の垂れ流しでしかありません。
シールズ、でしたか?
若者の代表としてテレビで好意的に取り上げられていたのは。
戦争法案絶対反対とか、ラップ調で訴えてましたね。
北朝鮮がミサイルをぶっ放しているのに、何が戦争法案反対なのですか?
泥棒に盗みに入られるのが嫌なら、盗みは犯罪だと世に訴える前に、まずは家の戸締り、防犯に努めるべきでしょう?
どうして今の日本が他国を侵略しなければならないのですか?
もうね、彼らの想定している状況が全く現実的ではないのです。
普通、誰もが戦争なんか望む筈が無い。
ですが今の国際情勢を冷静に眺めれば、日本が巻き込まれる可能性を考えなければならない筈です。
ミサイルを撃ち込まれる、離島を占拠されるなど、可能性だけならいくらでもあります。
戦争など誰も望まない。
それは誰もが共有出来る意見の筈です。
では、戦争にならない為にはどうすれば良いのか?
そこには様々な意見があるでしょう。
安倍政権は改憲と集団的自衛権の整備だと考えたし、野党の多くはそれは必要ないと考えた。
そして国民の多くは、より現実的だと思う自民党を選んだ。
それが先の選挙の結果です。
集団的自衛権は昔の軍事同盟の延長でしかない。
野党が心配するのはアメリカの軍事行動に引きづられる事態でしょうが、それとても昔からあった弱小国の悲哀です。
技術は進歩すれど、人間関係や国に降りかかる問題にそこまで変化は無い。
敵の敵は味方とか、戦争は外交の最終手段とか、人間に対する洞察から得られた知恵に時代の違いは無い。
まあ、安全保障だけが選挙の争点ではありませんでしたし、国民が最も関心が高かったのは経済政策、社会保障でしょうが、それとても野党に碌な政策案があった気がしません。
色んな問題、言いたい事は多々あれども、今の日本を運営しているのは自民党です。
野党に今の自民党以上の政治が出来るとは思えない。
ネットにはこの様な、比較的冷静な意見が多いと感じます。
就職率の良い今であれば尚の事、若者が安倍政権を支持するのも当然ではないでしょうか。
それに関連し、4月29日に放送されていた『そこまで言って委員会NP』で、ジャーナリストの門田隆将氏が述べておられましたが、もはや右とか左とかの対立はとっくに終わり、リアリスト(現実主義者)とドリーマー(理想主義者)という対立の構図となってきている、と。
私も全くそう思います。