表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第2章 恋愛に興味のなかった昔と違って…

※序盤は時間の流れが以上に早いです。


中学校に入学し、私は1年4組の生徒となった。4組には小学校から仲の良かった健と正人、そして最近仲良くなった桜介。女子は個人的に苦手だからあんまり親密ではないけど十分楽しい毎日だった。

「俺ついにあのチートキャラゲットしたんだぜ!」

「健、マジで。あれめっちゃ大変なのにー。」

いつも他愛のない話して、時々休日に遊んで…恋愛なんて興味が無いはずだった。みんな友達だと思ってた。なぜかは分からないが私はいつしか健に惹かれていっていた。


2学期に入った頃。英語塾の友達、歩美突然放った言葉から始まった会話がきっかけで私の健への想いは明らかになった。

「あたし、好きな人できた。」

みんなノートを書いていた手を止め驚き、龍牙が

「はあ!?マジで!誰?」

と言った。

「教えるわけないじゃん。まあ交換条件として好きな人を教えてくれたら…別だけど。」

歩美はそんな感じで交換条件を出してきた。私は好きな人なんて考えたこともなかった。

「えー、いいじゃん。教えてよー。」

と有菜が言う。

「てか俺の好きな人知ってるだろお前。いいだろ教えてくれたって。」

「あ、そっか。でもでも香里と有菜の好きな人って聞いたことないから気になる!」

「そんな事言われても…私に好きな人なんて…」

私はためらった。一応、その時既に薄々気づいてはいたから。

「いるでしょ?自分で気づいてないとかありえるよ。自分の周りの男子を思い浮かべれば気づくかも!」

「そうかなー?」

やってみようと思った瞬間。

「みんなノート書けたかな?」

先生が戻ってきてしまったため話は中断。その日は続きを話すことは無かった。


家に帰ってからやってみることにした。すると少しずつ健に惹かれていっていることに気づいた。そしてまもなく私は…

『健が好きだ。』

恋愛に興味がないと思っていた私が、初恋に気づいた瞬間だった。その時私は、確実な片想いと分かっていても、無駄だと分かっていてもこの想いを伝えたいと、そう思った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ