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sweetie  作者: 赤い林檎
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成瀬さんとの協同製作の始まり

はじめまして、

赤い林檎と申します。


不定期な投稿になると思いますが

よろしくお願いします。



はじめまして、こんにちは。


私の名前は

五十嵐 雪音<いがらし ゆきね>。

小さい頃からパティシエになるのが夢で

高校を卒業して専門学校に進学。

地元には専門学校がなかったので

親元を離れて

今は一人暮らしをしています。


入学と同時に

Starlightというケーキ屋さんで

バイトをしてます。

本来ならば学生アルバイトはとらないけど

もう必死にお願いして

なんとか雇ってもらいました。


個人経営のお店で

店長と奥さんと正社員2人の

小さなお店。


私が働き始めて

もうすぐ半年が経つ。

お店の人たちとは

ずいぶんと仲良くなって、

本当に楽しく働かせてもらってる。


秋がきて、

そろそろ秋の新作を考える時期。

いつもは正社員の2人のどちらかが

考えてるのだが…


「雪音ちゃん、やってみない⁇」


今回声が掛かったのは

まさかの私だった。


驚いたけど、嬉しかった。

頑張ろうと思った。


バイトだからと言って

失敗していいはずがない。

ちゃんと商品になって

お客さんの手に渡るんだ。


学校とバイトを両立させながら

考えるのは想像以上に大変だった。


いくら考えても

本を読んだりしても

アイデアは浮かばなかった。


材料費、製作時間、

1日にいくつも作れるか、

目を引くほどのインパクトがあるか...

問題は山積みだった。


でも1番の問題は、

アイデアが出てきても

それを表現できないことだった。


私は、昔から絵が下手だった。

そんな私が絵を書いたって

伝わるはずがなくて...

理想像があっても書けなかった。


「暗い顔してますね。」

「えっ…」

「何かありましたか⁇」


そんな時に助けてくれたのが成瀬さん。

成瀬 真琴<なるせ まこと>。

イラストレーターで、

この店の常連さんだった。


さすが大人だと思った。

それと同時に

お客様に心配させてしまった私は

まだまだだ。


「ご心配ありがとうございます。

ちょっと考え事です。」

「考え事⁇」

「…あっ、成瀬さん‼︎」


私は咄嗟に成瀬さんの腕を掴んでしまった。


「はい⁇」

「絵ってどうやったら上手く描けますか⁈」「絵…ですか⁇」

「はい‼︎

…できれば短期間で」

「何か事情でも⁇

差し支えがなければ

詳しく教えていただけますか⁇」


イラストレーターである成瀬さんに

絵を上手く描くヒントを貰うため

私は成瀬さんに新作を作ること

そのために絵を描く必要があり、

自分は絵が下手なことを話した。


「なるほど。」

「すいません、こんなこと…」

「いえ。

…絵は何回も描くことだと思います。

描けば特徴を捉える癖も

自然についていくと思います。」

「やっぱり、すぐには無理ですよね…」


今日から毎日

100枚くらい描けば上手くなるかな…


そんなことを考えていた。


「あの、良かったら僕が代わりに

絵を描きましょうか⁇」

「えっ⁇」

「秋の新作となるなら

あまり時間がないのでは⁇」

「そうですけど…‼︎

でも、お客様に手伝わせるなんて

そんなこと出来ません‼︎」

「可能ならば

僕が絵の基礎から教えられます。

ですが、学校とバイトを両立してる上に

そこに絵の練習をしていたら

新作を考える時間が

なくなってしまいます。」

「それは…」

「絵の勉強はゆっくりした方がいいと

僕は思います。

新作が完成したら

きちんとお教えしますから

僕にお手伝いさせていただけませんか⁇」

「でも…」

「とりあえず

店長さんを呼んでいただけませんか⁇」


成瀬さんと店長が話し合い始めた。


「それは、ありがたい話だけども

うちには成瀬先生に

お礼を払えるような余裕はないんですよ。」

「お礼だなんて…新作が完成したら

1つサービスしてくださるだけで

僕は十分ですよ。」


成瀬さんはそう言って微笑んだ。

店長も笑顔で約束をして

私は成瀬さんと協力して

新作を作ることになった。


初めて作る新作...

不安がたくさんあるけど、

成瀬さんとなら

素敵なケーキが出来そうな気がする。


「...成瀬さん。」

「はい??」

「ありがとうございます。」

「いえ、2人で

素敵なケーキを作りましょう。」

「...はい!!」


こうして、

私と成瀬さんの協同製作が始まった。


第1話、最後まで読んでいただき

ありがとうございます。


若干あらすじと

かぶってしまいましたね。

申し訳ないです。


第2話からは

ちゃんとストーリーが始まります。


何話まで続くか分かりませんが

最後まで

お付き合いよろしくお願いします。


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