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プロローグ
ここは暗く、またあるときは明るく閉ざされた部屋。一人そこで佇む者は窓を羨ましそうに覗く。
「うーん。やっぱり唯々諾々と人の言葉に流されるのは僕の性には合わないね」
また、歩き回り同じ景色の見える窓の前に立つ。其の瞳に映るは青く美しき宝石。
「まだ、僕は飽きていないのだけれど」
宝石の青が急速に濁り始める。砂漠に水分を奪われるかのように。
「あそこから見る景色は・・・」
そして目を虚空に向ける。
「やっぱり、ここよりも美しいのだろうか」
続きはいつか書きます。