◎~ENORA~◎
今日、学校で居眠りした時に見た夢です
私の夢の中で見たある少女・・・彼女は一体・・・?
気がつくと私は狭い場所に居た・・・妙に寒い場所だった・・・
それに大きなエンジン音がしていた
人の声もしている・・・私は光が見えている扉のから外を見た
外にいるのは外人のようだ、それに飛行服を着ている男が3人いた、多分ここは航空機の中だろう
??
「私は・・・くない・・・」
私が、外を見ていると私のいる部屋から声が聞こえた
作者
「ん?・・・だ、誰かそこにいるのかい」?
私は振り返るとそこには金髪の少女がうずくまっていた・・・
外見からしてこの娘も外国人だろう
作者
「君、どうしたんだい」?
私が少女に話しかけると少女は私の方に向いた
少女
「・・・貴方には私が見えるの」?
作者
「見えるの?って・・・それより・・・君はさっき何て言っていたんだい」?
そう言うと少女は再び蹲って何かを言い始めた
少女
「・・・くない・・・私は・・・ただけ・・・」
作者
「何だって」?
少女
「私は悪くない・・・私はただ、国の為に働いただけ・・・」
作者
「国の為に働いただけ?・・・何があったんだい」?
私が聞くと少女が顔をあげた、その頬には涙が流れていた・・・
少女の話によると、この飛行機の中に先ほどまで大きな物を積んでいたらしい、その大きな物を目的地に落としたらしい・・・
最初は彼女もどんな荷物か分からず運んだらしいのだが・・・
その大きな物を落として多くの生命が失われたらしい・・・
その事で彼女は後悔しているらしい
作者
「その大きな物は何だったんだい」?
少女
「・・・Atomicbomu、littleboy」
作者
「なっ・・・」!?
英語名
Atomicbomu、littleboy・・・
日本語名
原子力爆弾、小さい男
少女
「私・・・見ちゃったの・・・窓の外で、大きなきのこ雲の下で・・・逃げ回っている変わり果てた人達を・・・女の人や男の人・・・お爺さんにお婆さん・・・それに・・・小さい男の子や女の子、皆・・・人間の姿をしてなかったわ・・・眼球が飛び出して・・・皮膚が垂れ下がって・・・皆お化けになって・・・私は悪くない・・・私はただ・・・国の為の働いただけ・・・うぅ・・・うわぁあああああん」
少女は蹲りながら泣き出してしまった・・・私は少女を思いっきり抱きしめ、一緒に泣いた・・・
少女
「・・・私は・・・何も・・・悪くない・・・」
作者
「分かってる・・・分かってるよ・・・」
私が少女を抱きしめて一緒に泣いていると、急に黒い穴が現れ私は吸い込まれそうになった・・・
少女
「・・・どうしたの」?
作者
「もう・・・行かなきゃ・・・じゃあね・・・えっと・・・」
少女
「・・・エノラ・・・エノラゲイ、貴方は」?
作者
「僕は・・・重巡とね(本名ではなくペンネームを使います)・・・じゃあね、エノラ」
エノラ
「じゃあね・・・とね」
そこで、私の意識は途絶えた・・・
??
「・・・ぃ・・・おい!起きろ、とね」!!!
作者
「は、はひ」!?
目が覚めると、そこは私が通っている高校の教室であった
先生
「居眠りもいいが、ちゃんとノート取っているのか?それとも彼女にふられた夢みて泣いていたのか」?
作者
「あ、はい・・・すいませんでした・・・」
そう言って自分は頬に手をあてた、やはり涙を流していたのが分かった
夢の中の彼女はエノラ・ゲイと名乗っていた・・・
多分、私は1945年8月6日に原子爆弾を投下し、帰等中であるアメリカ軍長距離爆撃機のB29
エノラ・ゲイに乗っていたのだろう・・・その中で出会った彼女は多分、B29エノラゲイの飛魂で原爆を投下した後の自分を後悔していたんだろう
私は中学の時の夢で自ら原爆を体験していて、それからエノラゲイや原子爆弾を恨んだが・・・
彼女、エノラも残虐な歴史の犠牲者となったのだ・・・
過去の歴史は塗り替える事は出来ない・・・だが我々はまだ見ぬ未来へと一歩一歩と
前え進まないといけないのだ・・・明日があるから我々はまた一つ一つと色々な事を乗り越えて
生きて行くのだ・・・我々はまた明日の一日を過ごす為に前えと進み続ける・・・
終
戦争に使われる兵器達には罪はない・・・それを使う人間に罪がある・・・
お読みくださりありがとうございました
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