■第3章: 呪われた秘密
彼らが小さな箱を開けると、中からは古びた手紙や写真が出てきた。手紙には戦争時の兵士たちの日記や、坑道がどのように軍事的に使用されていたかに関する情報が書かれていた。さらに、小さな黒い箱が1つあり、それを開けた瞬間、部屋に強烈な冷気が流れ込んできた。
「これは…何だろう?」花子が恐る恐る小さな箱を開ける。
箱の中には古びた紙片が散らばり、その中には不可解な文字やシンボルが書かれたものがあった。その紙片を手に取った途端、部屋全体が一瞬で冷たくなり、恐ろしい気配が立ちこめた。
「なんだこれは…」悠子が困惑しながら紙片を見つめる。
その時、部屋の隅からかすかな声が聞こえた。最初は誰かの呻き声のように思えたが、その声は次第に怒号や苦痛の叫び声に変わっていった。彼らは恐れおののき、部屋の外に逃げ出したくなる衝動に駆られたが、何かが彼らをこの場所に引き留めているような気がした。
すると、壁面から不気味な影が広がり始め、部屋全体が急速に暗くなっていく。彼らは一斉に懐中電灯を照らし、その影の正体を探ろうとしたが、それは何も見えないほどに暗く、不気味な存在が部屋に満ちているような感覚がした。
「ここは…何が起きているんだ?」健太が恐ろしみを抱えて問うた。
その時、小さな箱の周りで紙片が風に舞い、一瞬だけ見えるはずの幻が戻ってきた。