奥の手
このままだとゲームマスターから『溺没』判定を受け、1分間、体を動かせなくなる――
これはもちろん、自分自身が傷つくわけじゃないんだ。身体に支障ない圧力を感じるだけさ。硬直も、ゲームの約束事というもので、巨人が、強制的にポーズを取らされるってこと。で――
仕方なかった。
前回(初回)の反省のもとに用意した、秘密兵器!
運営にポイントを支払ってまでして準備した、巨人の必死必殺の奥の手!
今こそ、そのお披露目のときのようだった。
にょろんにょろんにょろろろろんんんん……。
掴まれているチ○コを伸ばしたのさ。エヘッ!
さぁ――(得意笑)
伸びたチ○コはまりんの四肢にグルグル巻き付き、ついには首をも締め上げる!
パニックに陥ったのだろうまりんは、仰天の表情で反射的に、自分も“奥の手”を出したのでした。
みょんみょんみょんみょんみょん……。
出したのは“口”だった。
彼女の口が、蛸のように伸びて、上へ、水面を突き抜ける。呼吸する。
だが彼女は理解ってない!
僕は、頸動脈を極めているんだ。呼吸を止めているわけじゃないのさ。
逆に、僕は彼女の“鼻”に吸い付くと、その空気を奪ったのだった。
まりんの巨体がポーズした。同時に、大海溝も消滅した。
僕は遠慮なく裸の身体を荷物のように抱え上げ、走り、(まりんの)ゾーンアウトへ。
ここに、真っ当に、勝利を手中に収めたのだった! イェイ、やったね!




