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誓いの果て  作者: のの
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出陣

 グレアムたちは、出立した。

 地の利を生かすために、イリヤまでは必ず確保しておきたかった。


 斥候では、イリヤは、国王であるアルセンが東側に逃げたために、当てもコネも無い者と頑なに自分の土地から動かない者、自分の国は自分で守ると残った者が集まった即席の自警団がいた。

 グレアムは、武器と防具を分けてやり、好きにさせた。


 とりあえず、ここまでは真っ直ぐ進んでいる最中に横っ腹に切り込まれる心配は無さそうだった。



 グラノゼ、サンゼベリアには、最後まで戦った者達がいた。


 馬上で遠くを見るグレアムに、ベリンガーが声をかける。

「禁忌の魔術のほとんどが、解除できません。…彼らは元には戻れないでしょう。」



 まだ、朝だというのに西の空は暗い。

 その暗い空の下、兵士達が馬に乗り、こちらへゆっくりと進んできている。


 色々な紋章が混ざり、連合と言えば聞こえが良いが、利点はない。

 ただ単に、斥候やミム、ベリンガーの言うとおり、操り人形となったサンゼベリア、グラノゼ、キッセンベリの者だろう。



 グレアムは、大きく息を吐き出した。


 彼らの後ろに、キッセンベリの若き国王と魔術師がいる。


 彼らを倒さねば、進めない。


 グレアムは腕を上げた。


「進め!」

 グレアムは上げた腕を前方に向け、低く力強い声で進軍を指示した。


 グレアム率いるリメルナが中央。

 左側にリル率いるコッツウォート。

 右側はクラウス率いるフレール。

 後方にアイーシャ率いるエメラル。


 魔術師は、攻撃と防衛に分けて、五人の護衛をつけた。

 相手側の魔術師が出てこないのであれば、自軍の魔術師は、温存しておきたかった。


 相手側には、キッセンベリの若き国王と魔術師二人はいない。

 厄介な魔術師二人がいないので、グレアムは攻撃の魔術師を下がらせた。



 騎士同士の戦いが始まる。



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