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南東への旅路その二

キャンプ地を後にしてイーザムへと、向かう一行は国境の関所に差し掛かった。

 

 「何か、あったのか?」

 

 ラインハルトが、関守の兵士に話を聞いた。

 

 「あぁ」

 

 兵士の話しによるとエーリス砂漠に、ここ数年大規模な砂嵐が起こっているらしい、50年に一度起こるそうだが規模がでかく、サンド・シャークや特殊Aランクに指定されているチグリスバードなどが、群れで砂嵐から逃げてきているらしい。

 

 「チグリスバードまで逃げてくるのか?あれって確か定住の怪鳥で縄張りを、離れないんじゃなかったか?」

 

 「あぁ....そうなんだよ、だから今度イーザムに戻らないといけないんだ。嫁と娘の顔を久しぶりに、見れるからいいんだがな!」

 

 その兵士は、後一時間したら帰るとのことだったので、道も同じだと言うことで、その兵士も加わった。

 

 「一人増えるだけでも楽しいですからね、ラインハルトさんも気が楽でしょうしお名前教えていただきますか?」

 

 「随分礼儀正しいお嬢さんだね、俺の名前はシケン・ディンゴだ皆はケンと呼ぶよ。ムルマース公国の兵士さ」

 

 イーザムは、ムルマース公国の領地だがカールゴ協商国とは国王同士中が良く国家間の結び付きも強いことから、旅人も関税などの搾取も少なくて済んでいる。

 

 「しっかし驚いたよな、中部スフィアにまで帝国の進撃を許すなんてな。あそこは泥濘(ぬかるみ)ばかりで馬の脚は腐るし進めないと思っていたが。」

 

 中部スフィアは熱帯雨林(ねったいうりん)のため、足場が悪く重曹歩兵等を伴った侵攻は不可能なはずなのだが、ルードル海南沿岸部に着岸するや否やヒット教国の沿岸警備隊(えんがんけいびたい)が全滅したと言う。

 

 「原因は、まだ分かってないがヨ連もブルバン近辺の海域を制圧したから、イストル帝国と繋がっているかも知れないと言う噂も出てきている。」

 

 とケンと話しつつイーザムへと向かって歩いていると、デカイ鳥の魔獣が落下してきた(ひど)く怯えている。

 

 「こいつは、バードラ!火山怪鳥(かざんかいちょう)と二つ名を持つこいつが怯えるのか、しかも怪我をしているこいつの羽は、硬くて我が国の兵士の防具にも使用されてるのに。」

 

 ネーナは嫌な予感がした魔力関知(まりょくかんち)を、さらに広げると遥か上空、小さい山などよりも高いその高度を飛ぶのは、竜族以外いない。

 しかしその魔力は大きくネーナの内包魔力(ないほうまりょく)と比較しても、ほぼ同レベルと言ってもいいレベルだ。

 その魔力の塊は、急激(きゅうげき)に高度を落としこちらに向かってきたのだ。

 

 「皆さん!伏せてください!何か強力な奴が来ます!」

 

 ネーナの注意の叫びよりも先に、アーマード・ワイバーンが空から急降下し地上に勢いよく着地すると、ブレスを吐きながらこちらに襲いかかってきた。

 

 ネーナが、ニアとメア、アレノアに強化魔法とブレス系攻撃に耐性を付ける魔法ブレストを付与した。

 

 「ラインハルトさんは、前衛をお願いします!ケンさんは、砦への連絡を......あれ?」

 

 ネーナがいつもの通り指示を出そうとすると、すでにケンは抜刀しアーマード・ワイバーンに斬りかかっていた。

 

 「並みの攻撃ではダメです!」

 

 「嬢ちゃん見てな『烈!爆剣斬(レツ!バクソードぎ)り』」

 

 ケンが剣に爆炎と凄まじい風を纏わせ、アーマード・ワイバーンの首を斬り飛ばした。一撃であるアーマード・ワイバーンは、かなりの防御力を誇っているはずだがそれを意図も容易く斬り飛ばしたのだ。

 

 瞬時に、戦闘が終わると砦から兵士が駆けつけてネーナたちに駆け寄る前に、ケンの剣を見て固まっていた。

 

 「おい、あの剣の色!」

 「あんな人が何故こんなところに!」

 

 すると、ざっとケンの前に膝をついたがケンは「いや、みんな私はもう騎士団から引いた身だから落ち着いて職務に戻ってくれ。」

 

 それを聞いた兵士達だったが、一同に同じ行動をとった。

 

 そして、ネーナもシケン・ディーゴに尋ねた。

 

 「ケンはまさか、元とは言えJN騎士団(ジュエルナイツ)に所属していたのですか?しかも副団長クラスの地位に」

 

 JN 騎士団とは、ムルマース公国が誇る9の騎士団をそう呼ぶ。宝石の名前を冠している事から、そう呼ばれている。

 

 「あぁ、そうだな私は、元紅玉騎士団(もとルビーナイツ)団長だよ。」

 

 ケンからその言葉を聞くとネーナは、まじまじと彼を見つめたあと、手を握りキラキラと瞳を輝かせて「サイン!ください!」と大声で叫んだ。

 

 後ろにいたアレノアは、ケン元に向かいそっと「ネーナは、JNのファンなんですよ」と聞かされたので、持っていた白紙の本にサインした。

 

 ネーナは、サインをもらった後息絶えたアーマード・ワイバーンに駆け寄り間近かで見ると、普通とは違うことに気づいた。

 

 (なに?この違和感普通のワイバーンからは、こんな魔力は感じないはず......特異個体?いいえ違うわね、そして魔力の流れが一極集中していた。)

 

 ネーナが考えていると、アーマード・ワイバーンらしき生物は、鎖で雁字搦(がんじがら)めに巻かれてデカイ荷馬車に詰まれた。

 

 突然ケンが「離れろ!」と叫んだすると、頭を切り落とされたアーマード・ワイバーンが鎖を引きちぎり、飛び立とうとした。

 

 「逃がさないわ!ステラ!」

 

 ネーナは、強力な光の一閃を放ち腹部を貫き、アーマード・ワイバーンの体内魔力の流れを焼き切った。

 

 ドサッと墜落したワイバーンに、近寄(ちかよ)強硬(きょうこ)(おお)われていた、胸部装甲を剥がすと、強力な魔力炉(まりょくろ)と水色の魔石が(あわ)く輝いていた。

 

 「チッ......融解..」

 

 その光景を岩影(いわかげ)から見ていた者かそう呟いた、すると突如ワイバーンに埋め込まれた、魔石が強く光を放ち始めた。それを見たネーナは、ニア、メア、アレノアに指示を飛ばした。

 

 「ニア!メア!アレノア!全力で後退して!私は、シールドを張るわ!」

 

 関所を背にしたネーナは、地面に杖を突き立てて短く詠唱を済ませた後、魔法石を投げ五芒星(ごぼうせい)を中に描いた。


「ディストーションフィールド展開!」

 

 ネーナは、大規模なシールドを展開した、上級魔法使いや中位魔人などでは到底扱い切れない規模だ。

 

 爆風と衝撃波さらに、破壊魔法がフィールドに衝突し轟音をたてる。

 

 ケンが後ろを見ると、先程呼ばれた三人とラインハルトがさらに、シールドを張っており二重三重の防御を敷いていた。

 

 「これは、久しぶりに本気を出すか。」

 

 そうぼそりとケンが呟くと、破壊の光がほとばしるフィールド外へと出た、ネーナは止めたかったが、余りの強い衝撃波に一瞬の気の緩みも許されない状態だった。

 ケンは静かに、剣を構えると赤い闘気を放ち始めた。

 

 「赤い闘気は、鮮血の証......高潔なるその血潮は、純血なる者への手向(たむ)けとなりて、我が敵を討ち滅ぼす。」

 

 血のように紅い光を放つ剣は、破壊の光を弾き返していき、振り下ろされた紅に輝く剣は破壊の力を根元から絶ち斬った。

 

 紅い光の斬撃により二つに裂かれた破壊の光の波動は消滅した。

 

 「なんて威力なの....これがムルマースの最強戦力の一角なんて......」

 

 「虚空の剣(アカシックソード)を、使うのはかなり久しぶりだな、ブランクはかなりあるな、全盛期程の威力には届かないか......ぐっああああぁぁぁーーー!」

 

 ケンは、両手の剣を手放し膝をついたと同時に絶叫した。

 剣は激しい金属音(きんぞくおん)硝子(がらす)を擦るような不快音(ふかいおん)を周囲に響かせて弾け飛んだ。

 剣の破片は、ケンの体を激しく傷つけ全身から血を流していた。

 

 ネーナは、急いでディストーション・フィールドを解除し、ケンに駆け寄り回復魔法をかけた、出血多量だったが死に至ることはなかった。

「ケンさんこれを食べてください、血を流しすぎです!多少良くなりますから!」

 

 ネーナは、2センチ程の赤色玉を出してシケン・ディーゴの口に突っ込み水を流し込んで強制的に飲ませた。

 

 「これは、鉄分を多く含んだです漢方です、これを飲んで安静にしていてください。シープ!」

 

 普通ならシケン・ディーゴは、低級魔法にかからないが、体力が低下しているため低級の睡眠魔法が効いたのだ。

 

 「ラインハルトさん!来てください....この竜調べます。他の方々は本国へ連絡してください。出来れば魔力感知に優れた方が来てほしいです。」

 

 「その必要は無い、一部始終を見ていた」

 

 無愛想(ぶあいそう)無精髭(ぶしょうひげ)を生やした細身の男がネーナの元に駆け寄った。

 

 「パレーパと言う」

 

 パレーパと名乗った男の名前を聞いたのだ、一人の兵士が蒼玉騎士団団長殿と呼んだ。


「関所から連絡を受けて飛んできたのだが、アカシックソードの光を見たので飛ばして来たのだよ。」

 

 ネーナは、蒼玉騎士団(そうぎょくきしだん)の団長と聞いて、その場を任せるためと後にした。去るネーナにパレーパが声をかけた。

 

 「破壊の光を放つ竜など、あり得んと思うがどうお思いですかな?ネーナ殿」

 

 「お答えしかねますが、伝説のスペルストーンかと思います。」

 

 「成る程、博識(はくしき)ですな、では覗き見てる者を捕らえますので失礼します。」

 

 ネーナは、何が起きたのか全く理解出来ていないが、突然数十メートル先の岩影から絶叫にも似た悲鳴が聞こえた。

 全く気配を、感じなかった上に日々鍛練していたネーナは、少しショックを受けていた。

 

 「嘘でしょ......まだ修練不足ね」

 

 何にせよ、パレーパが捕らえた黒ずくめの男だったが、関所に連れていく前に黒い炎に焼かれて消えてしまった。

 

 どうやら、何かしらの魔術で遠視(とおし)をしていたようで、男の上の存在に消されたようだ。

 

 「仕方ない、ディーゴさんは私が一足先に首都ムルスクに戻る、ネーナ殿が応急処置(おうきゅうしょち)をしてくれたが、一刻を争うのでね。」

 

 そう言うと、パレーパはケンを魔力で出来た透明なカプセルに入れて飛び立った。

 

 一悶着(ひともんちゃく)が合ったものの、関所を通り無事ムルマース公国国内へ入ることが出来た。

 

 「駐屯兵(ちゅうとんへい)からの話だと、ここから1km先に町があるらしいからそこで宿にしよう」

 

 いつの間にやら、ラインハルトが情報を仕入れており地図ももらっていた。

 

 「では、そこの宿にいたしましょう。それに直行するよりも、こちらの山を迂回して進みましょう。」

 

 「では、そうしますか」

 

 五人は、近くの山を迂回して進むことにした。山に入ると岩が多く道も険しくなった。

 

 「皆さん、私はここで少し小石を採取してから行きますので、少々お待ちください。」

 

 そう言うとネーナは、杖を出し近くの岩を叩いた、すると淡く青い光を放ちはじめ岩にヒビが入りはじめた。

「私は、魔法使いでありますが魔法石の生成並びに加工も出来ます。次の待ちでこれを売ってお金にします。」

 

 岩の外側が剥がれ落ちると、真っ青な魔法石が姿をあらわした。

 

 「なぁネーナさんよ、どうやって魔法石って作るんだ?」

 

 ラインハルトが聞くとあっさりネーナは、答えた。

 

 手順はこうだ。

 まず、魔力感知やマジックフィールド系の魔法の効果が薄れる場所をさがしだす。

 そのためには、最低一時間は魔力の放出をしなければいけないため、かなりの魔力量を内包する事が必須(ひっす)だ。

 

 「マジックフィールドが一番分かりやすいけど、上級クラスのフィールドじゃダメです、最低下位(かい)クラスでないと判別は難しいです。」

 

 この世界の魔法の階級は複雑なのだ。級クラスと位クラスの二種類あり、ネーナが独自に産み出した、フィールド魔法[スパイスフィールド]は下位にあたる。

 

 そして、フィールド魔法の効果が薄れるか消滅する場所、それは魔力が吸収される場所なのだ。そして、良さげな石または岩を見つけて、魔力を流し込み続ける。

 

 「そうですね、物にもよりますが基本的には、三時間から3日間は流し続けます。それで簡単な魔石の完成です。」

 

 しかし、ラインハルトは腑に落ちないなぜ、一瞬で魔法石を完成させたのか考えていた所、その疑問にも答えた。

 

 「私の魔力内包量が尋常ではないからです......いえ、正確には魔力が過剰に生成されているからです。」

 

 通常魔力を生成する量は決まっており、それはどの種族でもそうだ。

 

 「大体人間の生成量は5,000MP(マジカルパワー)だろ?ハーフが10,000で、エルフと魔人達が85,000だったなネーナはどのくらい何だ?」

 

 ラインハルトは、聞いたそして驚愕(きょうがく)の数値をネーナは口ずさんだ。

 

 「基準生成量は、17,000,000MPですわ、ハイエルフの約20倍。そして、高位魔人の約5.5倍で、古龍並みですわ。」

 

 「まさか、魔力過剰生成症候群か!てことはその封印や、そのアホみたいに魔力を吸い取る杖は暴走を止める為なのか........」

 

 この魔力過剰生成症候群まりょくかじょうせいせいしょうこうぐんは、先天性の病であり、通称歩く核級魔法(かくきゅうまほう)と呼ばれるほど、危険であり暴走をすると国一つ滅ぶとされている。そして、人間限定であり症例も過去100年で5人と言う希少さのために、手の施し用がないのだ。

 

 「そう、古龍用の封印魔法と、アトラスの水晶体と古龍の骨から作った、この特製の杖で常時85,000に抑えているの、でもそれでも10万MPを有に越える時あるから、常にフィールド魔法を使用して消耗(しょうもう)をしているんです。」

 

 ハイエルフや上位魔人といった、膨大(ぼうだい)な魔法力を有する種族達だ。

 

 「しかし、何故だ?症例が過去100年でたった五人しかいないのに、対処法を知っているんだ?」

 

 当然だ、希少性の高い難病(なんびょう)であり治療の記録なども存在していないのだ。

 しかし、ネーナは魔族ですら枯渇(こかつ)しかねない程の量と魔力量の制限をかける封印を施されている。

 

 「私の母親が、異世界人の医療従事者(いりょうじゅうじしゃ)から聞いた人工透析(じんこうとうせき)と呼ばれる方法をヒントに、思い付いたらしいです。」

 

 ラインハルトは、それを聞いて唖然(あぜん)としていた。当然だ普通異世界の話を聞いても、嘘と決めるか話し半分ですませるのが普通だからだ。

 

 「あっ、話を魔法石の製造方法(せいぞうほうほう)の説明に戻しますわね。」

 

 ネーナは、再び説明を始めた。

 

 「魔法石に魔力を流し込むさいに、一定量を持続的に流し込まないと、質の高い物は完成しません。ですが、裏技として莫大(ばくだい)な魔法力を内包する、アイテムを使えば粗悪品(そあくひん)は、大量生産できますわ」

 

 傍らにいた、ニアとメアはチンプンカンプンで半分寝ており、アレノアは地図を見てルートの再確認をしていた。


「魔法石にも種類があってね、紫に近づく程、質は高くなるし高価になるわ。特に赤から数秒間瑠璃色(るりいろ)に成るタイミングがあるのです。」

 

 「瑠璃色の魔法石って確か精霊石(せいれいせき)って呼ばれる代物じゃないか!」

 

 ラインハルトが驚くのも無理はない、精霊石は生成難易度が非常に高く、入手も不可能に近い為、幻の魔法石として広く知られている。

 

 「私が常時使用している原魔石は、精霊石より内包魔力の量は多いけれども、そこらの坑道(こうどう)を6000mも掘れば、ザクザク採れますわ」

 

 ネーナは、15歳と言う若さで一流の魔法石職人だった事にもっとも驚いた。

 

 「さっ、皆さん魔法石も手に入りましたし、次の町に行きますわよ!」

 

寝ていたニアとメアを起こして、峠道(とうげみち)を進み、かがり火が灯る頃目指していた町に着いた。

 

 早速ネーナは、鉱石商に魔法石を売りに行った。ネーナ自身は粗悪品と言っていたが、鑑定士(かんていし)から見るとそうでもなく天然物と疑われてしまった。

 

 「これは、私が生成した魔法石ですわそれと、こちらの原魔石もお譲り致しますがいくらぐらいになりますか?」

 

 鑑定士は、慌てて奥の部屋に駆け込みケースを持ってきて計算し始めた。札束を取り出し計算してるのを横目に、ネーナはケースに目が行った。

 

 「異世界のジュラルミン製のケースですわね、しかも構造も六角形の穴が空いているハニカム式のですね。」

 

 札束を計算する手を停めて、ネーナの顔をまじまじと見つめた。

 

 「私の教育係に、異世界出身の人がおりましたので、色々お話を聞かせていただいておりましたわ。」

 

 「そうか、俺以外にもいたのか異世界出身の人らが......」

 

 どうやらその人は、異世界では宝石商を営んでいたらしく、こっちの世界には、大雨の土砂崩れに巻き込まれた所転移してきたらしい。

 

 「異世界の言葉は一つだけ話せますが、そちらに会わせますか?」

 

 鑑定士は、さらに驚いたが計算に時間をかけてしまった為に行列が出来ていたので、話を切り上げ本職についた。

 

 鑑定結果は、650,000ネブルと言う大金を得て先に部屋についていた、アレノア達と共に就寝した。

 ただしラインハルトは、男なので一人だけ別室と言う事になったのは言うまでもない。

 

翌朝の朝食後、宿の主人から毎日昼間の広場から、7本ものイーザム港町への、直行馬車が出ている事を聞いたので、早朝に出発をした。

 

 もう先客が6組もいたので、ギリギリ間に合ったようだ、そして数分もしないうちにぞろぞろと人が集まり始めたので、ちょうどよかったようだ。

 

 それから、数時間待った後それぞれネーナ達を含む7組は無事に、イーザム港町行きの馬車にのれたのだった。

 

 さらにネーナのフィールド魔法[スパイスフィールド]の効果もあって、魔物の襲撃を一切受けず進めた。そして、完全に日が沈んだ頃に到着した。

 

 ネーナ一行は、無事に砂漠の港町イーザムに着いたのだった。

また期間が開きましたが、このまま待ったりと投稿していきますので、気長にお待ちください。


そして、読んでいただきありがとうございます。

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