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忍び寄る魔の手

 「そんな余裕直ぐに無くしてやる!」

 

 ミモスは、刀を抜き中段の構えを取っり、ネーナは杖を逆さに構え槍の構えをとり両者ともに激突した。

 

 「三年前!武道大会で俺を槍のみで負かしたこと覚えているか!」

 

 「未熟だからです!」

 

 スフィア大陸では、四年に一度全世界の強者を決める武道大会が行われている。

 スポーツ大会でもありスフィア世界全てを巻き込んだ一大イベントだ。そこで武道大会も披露され各国家は選手を選出し登録するそのなかには、貴族や皇族も混じる。

 三年前に行われた、武道大会にてミモス王子とネーナ姫は二回戦ぶつかり完膚なきまでに槍術のみで叩き潰した。

 

 「覚えているのなら、その余裕を消して見せようぞ!」

 

 ネーナは、杖を突きから横凪そして、叩きつけから軸にしてかかと落としと連続でくり出すがミモス王子は、上半身を反らして回避をし横凪を刀の峰に当て受け流した、そして叩きつけを半歩引いて回避するとかかと落としを右腕のみで防ぎきった。

 

 「私に負けてから相当鍛練を積んだようね!」

 

 「当たり前だ!負けたままでは示しが付かん!次は此方から行くぞ!」

 

 「!!」

 

 凄まじい踏み込みだ、ミモス王子自信剣と将としての才能は昔からあったらしいので、強者になり得る器ではあったが抜刀術が桁違いに進化をしていた。

 

 一度刀を納めると、前傾姿勢から一気に間合いを詰め振り抜いた。杖でガードするが流れるような左から一撃を上半身を反らして回避したがみぞおちに拳を叩き込まれた。

 

 「っ!」

 

 闘気で肉体強化を施しているのにも関わらず、凄まじい激痛がネーナこ体を駆け巡った。両足で蹴りをくり出しミモス王子を蹴り飛ばしその反動を利用して、後ろに三回バク転をして距離をとった。

 

 「やはりな、お前も闘気を使っていたか......しかし、三年間の特訓は無駄ではなかったようだな、お前よりも今の俺は、強いぞ。同だ?魔法を解禁した方がいいんじゃないか?」

 

 確かに、このままではジリ貧で負けるだけだし負けることはネーナのプライドが許さなかった。

 

 「分かりましたわ。でもねミモス王子魔法解禁したら貴方は勝てないかも知れないですわよ。」

 

 「良いだろう....お互い本気で行くか。」

 

 ネーナは、逆さに構えた杖を持ち直し魔力を解放した。普通ならその衝撃波に耐えられず大半の戦士は吹き飛ぶが、ミモス王子は自身の闘気で障壁を張り防いで見せた。

 

 「はぁぁぁ!行くわよ!」

 

 身体強化の魔法をかけ更に闘気でも身体強化をした。更に、ネーナが詠唱を必要としない中級クラスの魔法で攻め立てるが、ミモス王子は微動だにしないむしろ涼しい顔して眺めている。

 

 するとネーナが、高速歩行術である猫走りを使い残像を残して消えた。少なくとも二人を囲んでいる連中の目にはそう見えた。しかし、ミモス王子は顔を右に向けて回し蹴りを虚空向けて放った普通は空振りだが、ネーナが当たりに行ったかのように、当たり吹き飛んだ。

 体勢を立て直しすぐ、魔法を放つが全く効いた様子が無く距離をとって魔法を放ち続けた。

 

 「猫走りか、こんな隠し技を持っていたか。しかし今の俺には効かん!」

 

 今度は、ミモス王子が消えたネーナが見失うと同時に背中に痛撃が襲った。

 

 ミモスは、歩行術を取得していないが元から足は速かった事と闘気術を体得したことで、肉体強化をする術を身につけネーナ以上の体術も会得したために、無駄な動きが無い華麗な身のこなしを出きるようになった。

 

 「やっぱり、あんた俺よりしなやかな体をしてるな!」

 

 背中に、一撃を受けたネーナだったが追撃を読んで、前に倒れるようにして手を着きドロップキックをミモスの腹めがけて放った。

 

 「相変わらず器用な事を!」

 

 闘気障壁(オーラシールド)を纏い防ぎきったかに見えたが、両腕が赤く火傷跡の様にただれていた。

 ネーナは、片手を放しており爆裂魔法を同時に放っていたのだ。

 

 「あんた、何なの!?魔法と闘気を併用しても互角なんて!しかも速い!」

 

 ネーナは、得意の猫走りをし闘気と魔法による身体強化をして、使う魔法も上級魔法を使わず中級魔法で手数で攻め立てるが、ミモスの闘気力はネーナのそれを凌駕しており気弾で魔法を相殺し続けていた。

 

 「いつものお嬢様口調も無いとは、相当余裕がないようだな!」

 

 二人は、一旦距離をとったそしてお互い構えると今度は、ネーナが一定距離を保ちつつ更に魔法の階級を落とし量と質を上げ魔法を使い付けた。

 

 ネーナが徐々に魔法主体の戦いに変えていき、ミモスは押され始めた。

 

 当然である、ネーナは本来魔法を得意としており槍手の真似事は専門外なのだが並の戦士では相手になら無い程強い。

 

 更に、両親共々スフィア世界に名だたる戦士と魔法使いのため、指導や才能に恵まれ剣の捌き方そして、近接戦闘対策のトラップ魔法の使い方を幼い頃から叩き込まれた。

 

 トラップ魔法とは、魔法石を媒体にして特定の方法で発動する物で、現実世界の地雷に相当するが地雷と違うところは、術者が半径100m以上離れると消滅するため事後警戒をする必要が無いが100m以内であれば、トラップ魔法にも魔力を供給しなければいけないため、並の魔法使いでは直ぐに枯渇し命を危険にさらしてしまう上に、近接戦闘を余儀無くされてしまう。

 ネーナは、生まれつき内包魔力量が魔人クラスで桁違いに多く、枯渇の危険にさらされる事は姉との喧嘩の時以外なかった。三年前のリベンジに燃えるミモス王子を相手に、トラップ魔法と攻撃魔法を併用し続けた事で徐々に魔力切れに追い込まれつつあった。

 それは、ミモスも同じでありネーナの華麗な身のこなしと体術に加え、魔法によるアウトレンジからの攻撃とトラップ魔法で足留めを受ける。

 気がつけば、二人が一騎討ちを始めてから1時間程拮抗していたが、先に全力を出していたネーナが徐々に押され始めた。

 

 (三年前は、私に手も足も出なかった男がこんなに強くなるの!?負けてなるものですか!)

 

 (あの当時よりも強くなっている.....闘気力を全開でこれか、だが一瞬で敗北した前回とは大違いだが....これ以上は!)

 

 先に、ネーナが指をならして火柱の中にミモスを閉じ込め「これで、決めますわ!!」と叫び、詠唱を始めた。最後に残された魔力を注ぎ込み、上級魔法の上位に当たる下位魔法を放つのだろう。

 

 このスフィア世界では、地上魔法と神位魔法でわかれており、下位魔法は神位魔法の最下位に当たるがその威力は絶大で、異界人達はナパーム級魔法と呼称しているためこちらの方が定着いている。

 

 『快晴の空 枯れた海 焼き尽くす太陽に支配された赤い水を耐え抜き、炎竜神ボルケリオスと光神ラーの体現者カグツの名の元に我が敵を焼き尽くせ!』

 

 「ナパーム級魔法!ミラー リフレクション フレイム!」

 

 火柱を突破したミモスの前に、眩い光と魔方陣に反射し収束していく光線は、対象物を焼き殺し耐えたとしても、その重傷ゆえ再起不能になる物だった。

 

 「嘘!?ナパーム級魔法でも耐えきるなんて!」

 

 目の前には、剣に闘気を一点集中させ収束された光線を防ぎつつ歩を進めるミモスの姿があった。

 

 「ナパーム級魔法とはな.....一転集中の闘気障壁でも長くは持たないか!ならば勝負!」

 

 ミモスは、闘気障壁を剣先に一転集中したまま突進し間合いに入った瞬間、叫んだ。

 

 「オーラ!スラッシュ!」

 

 ナパーム級魔法をまともに受けると同時に、大上段から剣を振り下ろした。二人とも、技の衝撃により爆発が起こり二人は吹き飛んだ。これが両者の決定的な一撃となるが、同時に相殺しあった為本来の威力にならず、お互い重傷を負う形になり相討ちとなった。

 

 「ぐっ.....私の最大魔法が相殺されるなんて....」

 

 「それは、お互い様だ。ネーナよまだ行けるか?」

 

 「当たり前よ!魔力も体力もすっからかんだけども、こそこそしている連中には遅れをとらないわ。アレノアと王子の部下のお陰で2割りが戦闘不能ね。」

 

 物陰に隠れていた、アサシン達は既に気づかれていた事に、危機感を覚え逃げようとするが、瞬時に殲滅された。

 

 二人が一騎討ちを始める頃まで、時間は遡る。

 

 王子の親衛隊隊長アルギスとその副官テパーアは、アレノアと戦闘状態に突入しようとしていた。

 

 「他の兵は下がれ、我々二人でやっとの奴だ巻き添えになるぞ!」

 

 アルギスとテパーアは、槍を構えて腰に携えた小刀に手を掛けて、攻撃に備えた。

 

 「やはり、親衛隊隊長とその副官ですね....私の攻撃に備えましたか。」

 

 二人の命令を聴かないで、アレノアの背後から三人の兵士が襲いかかった。

 三人の兵士がほぼ同時に、剣を振り下ろした時目の前にいたはずのメイドが居なくなっていたので、周囲を見回して「何処に隠れた!」と一人が叫んだ。

 

 「私のスピードについて来れないなら、指示にしたがっていた方が身のためですよ.....」

 

 三人が振り向いて、二三歩下がると兜が地に落ちて四つに割けた。

 

 「....何と言う早業か....テパーア!援護任せた!」

 

 「了解しました!」

 

 両者が対峙する直前、何処からともなくアサシンが30人程茂みから現れ襲いかかってきた。

 

 「こいつらまさか!」

 「気づきませんでした....包囲されているようですね。どうなさいますか?」

 

 アサシン達は、ミモス親衛隊の隊士達を次々と殺害し残るは、アルギスとパテーア、アレノアのみとなった。

 

 「痛みも無く、殺してやる行くぞ!」

 

 アサシン部隊のリーダーとおぼしき、男が指示を出すと一斉に襲いかかってきた、アサシン達は凄まじいスピードで四方八方からこうげきして、アレノア達を追い詰めていった。

 

 「お二人様、私がこの包囲網に穴を空けます。この程度、返り討ちにできますよね?」

 

 「確かに、ここは共闘が吉か」

 「そうします。」

 

 アレノアが前へ出ると、無数のナイフが投擲され全身を貫いた。

 

 「ザマァ見ろ!残りは貴様らだ!」

 

 「それは、あなた達です。」

 

 アサシン部隊のリーダーは、飛び退くと近くにいた部下三人の首が落ちた。

 

 「!!」

 

 リーダーは、総攻撃の指令を下すがパテーアの放つ矢に射たれ次々と負傷していく。さらにアルギスは、腰の魔法銃を抜き撃ち抜く、アルギスの射撃は正確で一点のブレも無く額や胸を貫いていた。

 アレノアはピッチリとしたバトルスーツの姿になっており、短刀を抜き凄まじいスピードの太刀筋で切り捨てた。

 

 「二人とも、急ぎます!嫌な予感がします!」

 

 三人は、急いで主の元へと向かった。

 

 イシナの森上空では、先程龍騎兵隊を軽く退けた仮面の女が仮面の下で微笑して「ふ~ん....少し遊んで上げましょうか....」と呟いて、二人の元へと向けて降下していった。

まだまだ未熟者ですが、今後ともよろしくおねがいします。

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