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ブレイブリングとか言う腕輪について(仮)  作者: 白乃ひまわり
アルトライト町で
8/26

その8

冒険者ギルドを出て町の外にいる。

マップで周辺を探索してみるがこの辺りには魔物がいないようだ。遠くに行かないとダメかな。



居た。

「サンダー。」

そしてストレージに収める。


「結構いける。」

連続で魔法を使い続けたためMP切れをを起こした。そのためMPポーションを飲んでいる。

時間の経過でMPは回復するので今まで使用する機会がなかった。

うん、ポーションで回復したね。ゲームと同じで安心する・・・。


「討伐再開。」


かなりの広範囲に及び魔物を倒した。こんなもんかな。


「そろそろ戻りましょ。」

かれこれ6時間くらいやっていた。さっさとランクを上げねば。待ってろよ冒険者ギルド。


未読メールがある。いつのまに。

「クエスト「魔物討伐①」が達成されました。ストレージに景品が送られました。」

景品を開けるとスキルポイント2だった。


もっと討伐するとたくさん貰えるのかな?魔物の強さよっても変わるのだろうか。



「依頼完了しました。」

「どの依頼でしょうか?」

「これとこれとこれ。」


この辺り一帯の魔物を手あたり次第討伐したのである。


「失礼ですが討伐の証拠になる物お持ちでしょうか?」

「ストレージに入ってます。」

「・・・。出してもらえますか?」

「ここに出しても?」

「はい。」


そういって勢いよくストレージから魔物を出し始めた。


「ちょ、ちょちょ、ちょ、止めて!止めて下さい。」


少し意地悪をしてしまう。


「まだ半分くらい。出せ言われたから出したんですが。」

「・・・半分。すみません。少々お待ちください。」

「・・・。」


「お待たせしました。別の部屋でお話を伺いたいのですが。」

「いいけど。これでランクアップできます?」

「・・・出来ると思います。これ仕舞って頂けないでしょうか・・・?」

「わかりました。」


先ほど出した魔物をストレージに収める。


「ありがとう御座います。奥にいらして下さい。」


奥の部屋に案内された。

「こちらへおかけ下さい。」

「初めまして、冒険者ギルド支部長のライラックだ。」


「F級冒険者のレイン。」


「で、大量の魔物の持ち込みがあったそうだが、お嬢ちゃんが倒したのか?」

「そうです。」

「一人でか?」


「そう。」


「どうやって倒した?」

「剣と魔法です。」


怪しまれてるな。そりゃ怪しまれるよね。


「わかった。ランクを上げたいんだったな。Eランクでいいぞ。」

「え、いいの?」


「支部長!」


「口を挟むな。多少なら裁量権を与えられている。それに先ほどの収納スキル。それに嬢ちゃんの装備はすべてマジックアイテムだろう。これを見たら納得せざる得ないな。」


「・・・。」


「で、魔物だがこちらで引き取ってもいいのか?」

「いいよ。素材として売る予定。」

「わかった。レインのランクアップの手続きを頼む。レインは倉庫へ来てくれ。俺も行く。」



「よしここで出していいぞ。」

「出すね。」


勢いよく魔物が飛び出してくる。そして3つの山ができた。

立ち会ってる人みんなポカーンって顔している。


「低ランクの魔物だが、この量を一人で・・・。」

「すまんが、1山残して仕舞ってくれ。処理できずに傷んでしまう。あと、ゴブリンは引き取り出来ない。」


ゴブリンの扱いが酷いよ・・・。


「Dランクにしてやろう。ただし、実力を見てみたい。」

「どうすればいい?」

「模擬戦をしてもらう。」


急きょ、模擬戦をすることになった。Dランクをかけて。


「そうだな、武器は木刀でやってもらう。」


「魔法は?」


「もちろんいいが、殺しはダメだ。」

「では、はじめ。」


相手はDランクという事だが、こちらは初めての対人戦だ。とりあえず相手の出方を伺う。


「どうした、来ないのならこちらから行くぞ。」

ええ。

こちらから行く予定はありませんから。


切りかかって来たので剣で対処する。何合か打ち合うと、突きが来たので躱す様に後方へ逃れる。

剣筋も見えるし対処できる。突きを剣ではじくことは出来なかったが・・・。剣スキルが低いからかな。

なんて考えていると、さらに攻勢をかけようとこちらに向かってくる。

「サンダーショック。」


・・・うん。運よく麻痺が発動したね。

動けない事を確認すると近づいて、木刀を首のあたりに触れさせた。


「そこまで。」

これでDランクだ。



新しいギルドカードと報酬(金貨26枚)を受け取った。

報酬の内訳は、クエストが銀貨2枚、素材は手数料や解体費を差し引くと銀貨5枚程であった。見ての通り、かなりの回数をこなしたと思う。


Dランクになって受注可能なクエストの幅が広がった。危険なクエストを受けれるようになったのである。


Cランク依頼の金貨5枚か。え?自分のランクの1つ上まで受けられるよ。

ここから5日程の離れた場所にオスカラ村があって、そこで1~2週間程滞在して魔物20匹程を駆除して欲しいという依頼だ。滞在中の宿と食費は依頼者持ち。


20匹なら3日もあればこなせるんじゃなかろうか。


「これ、お願いします。」


「オスカラ村の魔物討伐ですね。えーと・・・、報酬は村から頂く事になっていますね。完了したら村から受け取って下さい。街道沿いに2日ほど進んで北へ3日ほど進んだ場所にあります。北に進むと道も険しくなって魔物も出ますからご注意ください。」


簡易の地図を見させてもらい、この辺りから魔物が出るかもといった説明を受けた。

さすがに一から十まで面倒は見てくれない。地図も簡易すぎる。この説明で他の冒険者は目的地までたどり着くんでしょ。正直凄いと思う。



そろそろ暗くなってくる時間帯であるが出立する事にした。


「ライラック様。レイン様ですがオスカラ村の魔物討伐へ向かいました。」

「ふむ。そうかわかった。」


あの年齢であの技量・・・。さすがに上へ報告せねばならんかのう・・・。


だいぶ暗くなってきた。ランプで明かりを灯す方法もあるが、これって周りからするとここに人が居ます。ってアピールするようなものである。そこに不安を感じた。治安良くないし。


ナイトホークという名称の弓がある。ゲーム内では命中補正アップ大で、他はめぼしい効果はなかったが、武器のテキストに暗闇でも外さないとある。これをサブウェポンとして装備する。

うん。問題なく進めるね。



明け方、街道から少し離れた所で休み、次の日も歩き続けた。前方300m先に荷を運んでいる一団がいて追い越す事もできず、にかれこれ長い間追いかける形になっている。

あちらもこちらに気が付いてるようだ。あまり近づいてもあれだし・・・。

なんなのこの微妙な距離感・・・。電車で見知らぬ人と相席になってなんとなく気まずい感覚だ。

まさか、荷運びとこんな関係になるとは思わなかった。・・・一本道だからしばらく続きそう。

む、進展があったようだ。前方の荷運びが停止している。これは追い越すチャンスである。


「あの。旅のお方でしょうか。」


びく。声をかけられました。何をびくついているんだか。

旅・・・。そうだな・・・。毎日が旅してる様なもんだわ。


「まあ、そんなところです。」


「方向も同じの様ですし、よろしければ娘に旅のお話でもお聞かせ願えませんか?」



「へぇ。オスカラ村に・・・。村へは何の御用で?」


「魔物退治に。これでも冒険者なの。」


「おお、冒険者の方でしたか。これは心強い。」

「冒険者かっこいい!」


娘さんには、ウルフを倒した話とかをしてあげた。

「魔法・・・。おねえちゃん、魔法を使えるの!?」


目を輝かせている・・・。


「ま、まあね。食べる?」


串焼きを取り出した。


「美味しい!」


そうだろう。町の中で美味しいものを買い溜めしておいたのだから。しかも作り立ての状態である。

「わしにも頂けないかのう?」

あげるよ。



「この辺りですかな。北に進むとオスカラ村に・・・お気をつけて。」

「うん。いろいろありがとう。」




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