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ブレイブリングとか言う腕輪について(仮)  作者: 白乃ひまわり
オスカラ村で(後半)
25/26

その25

「族長!ベルトガール伯爵様の使いがやって来ました。」


「なに!?ずいぶんと早く来たものだな・・・。集会場へお通しせよ。レイン様にもお伝えするのだ。」



伯爵様の使いが来たと知らせを受けて集会場へ足を運ぶ。


どう考えても主導権はあちらにあるんですよね。何より鉱山発見の報告を怠った罪が大きい。

ともあれ、話をしなければ何も進まない。


さて、どう出てくるのか。




「早速であるが、鉱山の件は伯爵家の所有物となった。」


ええー!

いきなり!?

全部持ってっちゃうの。


「ちょ、ちょっとお待ち下され!それは領主様とはいえ、あまりにもやり過ぎなのでは・・・。ここは先祖代々受け継がれてきた土地で、そこから鉱山が発見されたのです。我々にも採掘の権利があってもいいはずなのでは!?」


「では、何か?伯爵様の決定に異議があると申すのか?」


うん。

有無を言わせない物言い。取り付く枝もない。


「・・・いえ。」



「では鉱山は伯爵家の所有物でよいな。鉱山発見の報告を怠った罪は不問とする。」


よし!それを聞きたかったです!



待てよ・・・。罪は不問って言ったよね。

これが聞けたのならば鉱山の話に、少しは踏み込めるんじゃないのか・・・。むしろ、踏み込んじゃう・・・?



「あの、お待ちください。鉱山発見の報告を怠った罪は不問という事ですが本当ですか?」


「そうだ。鉱山が伯爵家の所有物となったので罪は不問としたのだ。本来であれば捕らえられてもおかしくない所だ。」



そうなんですかー。

念を押しに行ったところにカウンターを受けてしまった。これじゃあ、言い返せないよ。




「ふう・・・。負け戦でしたな。」


ですね。

まさか全没収とは・・・。これが権力に屈するという事なのか・・・。



「冬越せますかね?」



「はは・・・。」





後日談となるが、鉱山採掘の施設はそのまま流用し人員は村から出す事となった。きちんと賃金も貰えるようで村の貴重な収入となる。


本来ならば魔高炉を回収しなければならないが、特に問題は無さそうだったのでそのままにした。

魔高炉は使用回数制限が無いアイテムで無限に使い続けられる。

しかし、使い続ければいずれ使えなくなる。


では、なぜ使えなくなるの?と疑問が沸くであろう。


それは破壊不可能なアイテムで無いからだ。つまり物理的に壊す事ができるのである。

ならばいつか壊れて使えなくなる。

だって、破壊不可能と明確に記されてる武器があるんだもの。


武具にも耐久度があるので注意が必要だ。現状、装備頼みで、大きく依存しているので懸念事項である。





村もだいぶ落ち着きを取り戻した様だし、オスカラ村を後にする。

元々、長く滞在するつもりも無かったし、魔高炉についても未練はない。


もちろん、ずっと留まって欲しいという声は各方面から聞こえた。


また、一緒に魔物退治したいという声・・・これはゴブリン退治に同行した方々からであったが、どうも武器を使わせてくれ!と言っているように聞こえてならなかった。


ママさん方は、ストレージに大変な興味がおありの様で、食べ物を作り過ぎちゃって傷んじゃうからしばらく預かってくれないかしら?という依頼や、お肉を分けて下さい・・・と。なんか、食べ物の倉庫的な役割にされつつあった。


お役に立てるようで、たいへん喜ばしい事ですが丁重にお断りしました。



さて、これからどうするのか。



魔境かな・・・?




ついに魔境へ!

いちおう向かうのですが・・・。



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