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MONARCH  作者: 29-Q
設定資料集:Vol.1 ※第一章読了後の閲覧をオススメします※
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キャラクター

挿絵(By みてみん)

・モナーク

【推定22歳 男】


挿絵(By みてみん)


本作の主人公1。コソ泥。弓の達人。

観察眼に長け、人の言動や、自然界の天気の移り変わりなど良く見抜く。

現在記憶喪失中であり、自分の過去を完全に忘れている。


実はリリーナの所属する特務機関のエリート隊員で、作戦行動中に海難事故に遭遇するも幸か不幸か陸に漂着する。かつてリリーナの部隊の教官を務めていた。


戦闘技術は隠密特化のため直接の戦闘は不得意。だが、観察力、記憶力に長けていて、それらを持ち前の集中力でいかんなく発揮し、チームの司令塔として機能する。


デザインについて

シルエットにも滲み出てますが、ステルスアクションの得意な某箱男へのリスペクトが多分に含まれています。とくにバンダナ。


名前について

名前には英単語の『君主』という意味が込められている。

他には、『monarch』を分解すると、『mon』『arch』という二つの英単語になり、それぞれ、


『mon』

そのまま訳すと『単核細胞』『単細胞生物』、転じて『単』『ただ一つ』。あとは『月』という意味も込めた。

『arch』

そのまま訳すと『半円形のもの』、転じて『弓』『虹』。

また、『mon』と合わせて『半月』という意味を込めた。欠けている、とか、足りない。『記憶喪失』という設定に繋がってます。


ちなみに、作品タイトルを『MONARCH』にした理由は、某サッカー漫画のキャプテンや、某クライム漫画の三世みたいにシンプルにしたかった事と、前述した通り『モナーク』という語句自体に意味がたくさん込めてあるからです。



・リリーナ・フラウム(偽名)

【18歳 女】


挿絵(By みてみん)


本作の主人公2。優れた視覚と、それに伴うずば抜けた戦闘センスを持つ。

麗人ではあるものの、奴隷出身のためなのか世間知らずな一面も垣間見える。

食べることが大好きな女の子なのは作者の嗜好から。

身体的性は女性、性自認も女性、恋愛指向は女性に向けられるという特徴からレズビアンである。本人も自覚し、受け入れている。


『モナーク』を開戦の口実に利用するため、目的地である大陸最北端まで仲間のバロンと共に誘導した。

『デューク』というのは部隊が作戦行動をとるときのコードネームで、ウラヌス隊員と帝国特務機関の上層部しか知らない暗号。


言うまでもなくチームの戦闘員。かつてはモナークの指示のもと剣を振るっていた。

ただし長期の野営は技術が未熟なため、モナークの指揮下では短期戦闘の任務でのみ活躍していた。夜が嫌いなリリーナを思っての采配だったのかは不明。


全ての行動、発言を『モナークを知っている』『騙している』という視点で読み返すと、何か発見があるかもしれません。


デザインについて

仲間である主人公1を騙す役柄。そういった二面性があるもののときどき感情で動いてしまう事がある、というアンバランスさから、サイドテールと偏った装甲というアシンメトリーなデザインになりました。


名前について

本名より先に偽名から考えたキャラクター。直訳するとリリーは『ユリの花』、フラウムはラテン語で黄色を意味する『flavum(フラーウム)』から。

黄色のユリの花言葉は『偽り』『陽気』。

モナークを騙すキャラクターにしたかったため、さほど『陽気』でもない彼女に『偽り』という花言葉を意味するこの名前をつけました。



・エージェント・バロン

【15歳 男】


挿絵(By みてみん)


ウラヌスの隊員で、リリーナとは同期。魔法と魔導工学、機械工学を得意とする。

人見知りな性格で初対面の人との会話がものすごく苦手。根暗と見せかけて意外と感情的な男。リリーナより低い身長がコンプレックス。一人称が『ボク』なのは、小難しいセリフの中にも幼さを出したかったから。


魔法や機械に関して博学であるものの、実践経験が足りないのか頭でっかちになってしまっている。何かにつけて消極的な性格であり、自己表現を諦めている。

性格的に戦いには向かないため、戦闘員を知識でサポートするのが仕事になった。


彼もリリーナ同様、全ての行動、発言を『モナークを知っている』『騙している』という視点で読み返すと、何か発見があるかもしれません。


次回以降の活躍にご期待下さい。



・リリー・カサブランカ

【13歳 女】


挿絵(By みてみん)


カサブランカ家の令嬢。物心付いた頃から他人と何か違うという違和感を覚え、『恋する』ことに戸惑いが芽生えてしまった。

身体的性、性自認共に女性、そして恋愛指向も女性に向けられることからリリーナ同様レズビアンである。そんな自分を認めることを拒み、幼い頃から信頼していた父親以外の誰かに『間違っている』と言ってほしかったが、モナークの一言で『違い』を受け入れ、ようやく自己を確立した。

母親を早くに亡くしていて、母性に飢えているのも女性に愛を求める一要因かもしれない。


名前について

名前の意味はリリーナと同様に『ユリの花』。共に込めた意味はお察しください。



・サラ

【19歳 女】


挿絵(By みてみん)


リーラ人種とカランカ人種の混血で、奴隷出身の盗人。

正体は貴族共同体の裏組織、『コネクション』に雇われている腕利きの盗賊。


彼女がモナークについた3つの嘘は以下に挙げたもの。

・仕事仲間に誘った理由

・『コネクション』の金庫に誘った理由

・一緒に笑うと約束した事

逆にこれ以外は真実です。

全ての行動の根幹には、モナークに対する『想い』がありました。


 幼い頃は奴隷として、今現在も組織の駒として愛されてこなかった彼女がモナークあての手紙を読んだことで『誰かから愛されている』ことへ嫉妬を抱きます。そして、コネクションにはモナークの記憶障害を理由に長期観察を提案し、死のうとしている彼自身を長期間『困らせてやろう』と計画する。しかし彼は盗人になろうという提案を快諾し、サラは意表を突かれる。半年という時間を共にすることで、サラは余計モナークの事がわからなくなってしまう。

 そんな思い、悩む自分を顧みて、モナークを好きなのでは、愛してしまったのでは、と疑問を持つ。彼との笑顔溢れる時間を望む自分に気が付く。『嫉妬』していたはずの『愛』という感情を、自分が他者に向けてしまった。こうしてサラは、『誰かに愛されてみたい』と思っていた自分に気が付き、モナークにその相手を求めました。

 コネクションはサラの『観察期間』にしびれを切らし、早く組織に引き渡すよう催促してきます。第一章で描いた最後は彼が望む未来のため、組織の女としてではなく、盗人の女として、彼の『死』を盗みました。


ざっくりまとめましたが彼女については本筋の進行上、省いた物語がまだたくさんあります。気が向いたら番外編として書いてみたいですが、センシティブな表現も多くなりそうな事と、読後感が爽やかなものになりそうもないので書きません。


名前について

音のひびきがかわいかったから。



・オハーナの住人

凄惨な結末を迎えた彼女たち。設定は一応あります。


・コレア

太陽みたいに明るい子。名前の意味は『ムナグロ』という渡り鳥を意味するハワイ語から。

島から『外』へ飛び立つ事を夢見る17歳。

モナークに好意を寄せていたが、自分を取り巻く『社会』に溶け込むためにも、モナークとは結ばれずに村の女として生きていく未来を選んだ。


・アノー、ミカ

笑顔が素敵な夫婦。二人合わせて『笑顔』という意味のハワイ語『mino'aka』から。

物語中でアノーが


「(前略)...そのせいもあって考え方が似ててよ、俺達、昔っからじいさんばあさんが教えてくれなかった事、『外』に興味を持っていたんだ、村からしたらはぐれモノだよな」


と語ってはいるが、アノーとミカは考え方が全く同じだったわけではない。

アノーは外に興味があって夜逃げを計画したこともあるくらいだが、ミカに言いくるめられ村に残った過去が何度かある。もし引用したセリフの通りの夫婦だったら、村に残っている理由なんて皆無でしょう。


・ウル

名前の意味は『成長する』という意味のハワイ語から。

言動が空回りするほど他人の事を考えない自分勝手さだが、アノーのように、結婚を機に変われるかもしれない、そんな願いを込めました。

成長する、っていうのはある程度の自己を捨てることなんでしょうか。



オハーナで過ごす『第13話』では、その人の生き方・考え方『イデオロギー』によっては、名前というのは名付け親にかけられた『願い』にも『呪い』にもなりえる、という作品通しての裏テーマを特に色濃く描きました。名前を決めるのはその名前を持つ人自身ではないわけですから、お子さんに名前を付ける時とかは慎重になって、本人への『願い』になるよう名付けて、愛してあげてほしいものです。



・ゴルト・エデル

【推定28歳 男】


誰?


『コネクション強硬派』に所属していた盗賊の頭。モナークの怨敵。

コネクションではあるものの、実は裏で『帝国特務機関』と繋がっていました。

不意打ちをする卑怯な奴だが、剣の腕は確か。リリーナと同等かそれ以上の実力者。

勝てばよかろうなのだ主義。


第一章のメインヴィランでしたが、背負った『名前』が彼にとって呪い以外の何物でも無いため、誰にも知られずに何者でもないまま死んでもらった方が彼も報われるかな、ということであんな最期を迎えさせました。


名前について

『ゴルト』はドイツ語で『金』を意味する。『エデル』はこの世界の通貨の名称。意訳すると『金色のキャッシュ』。奴隷の身分から解放された後、自ら名乗ったという設定。

彼の「カネこそこの世の全て」という思想の裏には、かつてお金で裏切られたという過去があるから。


この男の物語も番外編による補完を考えた事もありましたが、サラと同じ理由で書きません。

悲しい狂人だった、と思っていていただければそれで充分です。



・アルナーク・エルド

【45歳 男】

ゴルトが『動的な悪役』だとしたら、アルナークは『静的な悪役』というイメージ。

激しい戦闘とかはしませんが、最終回ではモナークと知恵比べをしてもらいました。


名前について

モナークと対になることを意識。

Alnarch:『Al』は『All』、『全て』という意味を込めた。

Monarch:『Mon』は『一つ』という意味を込めた。


仲間とより結束したモナークと違い、国民からの信頼、名誉や地位全てを失った彼は、どこで間違えてしまったんでしょうか。


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