三話 家庭教師
次の日
天界に神はいなくていいのかな?
まぁそれはまた今度。
エールは家庭教師が誰なのか気になっていた。
家庭教師は昼から来て魔法や勉強を教えてくれるらしい。
エールは朝食をすませ、外に出た。
しばらくは庭の花に魔法で水をやっていた。
ちょとあげすぎたかな。
ごめんね、お花さん。
「エール様!遅れてすいません!」
「あれ、レイナさんですか?もしかしてレイナさんが家庭教師ですか?」
「はい、エール様の家庭教師になります。ジェルバード様には言われてないんですか?」
「あっまぁ家庭教師が来るとしか言われてないなので」
「こう見えても私は上級魔法が使えるのですよ!エール様にはかないませんが」
「じゃあレイナ先生って呼んでいいですか?」
「はい!嬉しいです!」
「レイナ先生、場所を変えませんか?ここではあぶないですし」
「そうですね。いいとこありますよ!ナカサー海はどうですか?」
「そこってどこですか?場所がわからないと転移ができないないんです。レイナ先生、イメージを僕におくってもらえませんか?」
「えっと…こんな感じかなぁー」
レイナはエールの肩に手を置いてイメージをする。
「わかりました。行きますよ!」
(転移)
「エール様ってすごいですね!一瞬で海に着いちゃった!」
「綺麗な海ですねー」
「では、エール様魔法を見せてください!」
「上級魔法使ってみていい?ここなら大丈夫そうだし。」
「え!エール様、上級魔法使えるんですか?気をつけてくださいね?」
(ビッグフレアボムズ)
無数の小さな炎が大きく膨らみ、ひとつにまとまる。
指先に熱をじわじわと感じる
「レイナ先生投げます!」
エールは大きく手を振った。
炎の塊が海の遠くに飛んで行った。
うわっ!
爆音と衝撃波が体にあたる。
遠くのほうで海の水が蒸発し、ぽっかり穴があいた。
海は渦を巻いてゆっくり戻っていく。
近くで爆発したら危なかった。これでもめっちゃ手加減したんだけどなぁ
「エール様〜。すごい大きくて強い力ですね。私がすべての魔力を使ってもエール様の力にはかないませんよ。私が教えることないかもですね」
「本当は力を抑えたいんですよ。これからは魔力の制御をできるようにがんばります!」
そのあと初級魔法を何回も唱えた。
海の水減ったんじゃないか?
そうおもうくらい。
「エール様、もう暗くなりますよ!帰りましょう!」
「うん、わかった。」
あっという間に時間が経っていた。
(転移)
家に帰ったらジェルバードが出てきた。
「エール、今日もよく頑張った。わたしからエールにプレゼントがある。身につけると魔力をおさえてくれるよ。」
エールは父からもらったネックレスを身につけてみた。
ネックレスが魔力を吸収して体が軽くなった気がした。
「ありがとうございます!どうやって作るんですか?」
「また明日教えてやろう。とりあえずお腹すいたから食堂に行こう」
そのあとは食事をし、お湯に浸かって自分の部屋にむかった。
魔力減らないけど疲れた〜
魔力制御をできるようにならないと学校いけなくなっちゃう。
これからどうしよう。
神として天界に戻った方が良いのかな。
そして、ゆっくり眠りについた。