二話 魔法
次の日の朝
昨日のケーキ美味しかったなぁ。
今日は父上と練習するんだっけ。
魔法ほとんど使えるけどまぁいっか。
自分の部屋から父上の部屋に向かった。
「父上〜入っていいですか?」
「いいぞ〜」
父は普段、魔法の研究をしている。父の実力はすごいらしい。
分厚い本がずらりと並ぶ。
「わぁ、すごいねぇこの本。」
「本は大切だからなぁ。いろいろな人の知識が詰まってるからたくさん読むんだぞー」
「うん」
「エールはもう魔法は使えるか?」
「えっと…昨日は言ってませんでしたが、本当は全部使えます!」
エールは思いっきり言った。
「…わかった。わかった。もう驚かないぞ。昨日驚きすぎたからな!ハッハッハ」
「学校に行けるのはあと一年くらいだな。それまでは魔法を制御する練習をしようか?制御しないとお前の力は世界を破壊するかもしれないからな」
「はい!お願いします。」
「では、外に出よう」
「転移魔法使えるので、使っていいですか?」
「ああ、いいぞ…」
(転移)
景色が一瞬で変わった。景色は森林の中だった。
「すごいなぁ。しかも無詠唱で!」
「ありがとうございます」
「では見せてもらおう。まずは初級魔法から」
「ではいきます!」
(ファイヤー)
炎は木々を跡形もなく消し去り地面がぽっかりへこんだ。
「エール!初級魔法でこの威力か?強すぎだよ!もっと弱くできるようにがんばるんだ!」
難しいなぁー
それから何回も初級魔法を唱えた。
「中級魔法を使ってみるか?」
「大丈夫ですか?」
「わからないがー私が結界で包み込むからたぶん大丈夫だと思う!」
えー本当に大丈夫?
(ファイヤースター)
大きな炎の塊がでてきた。
父ジェルバードは急いで結界で囲む。
このままじゃ割れる!
エールはジェルバードのつくった結界の上から結界をかさねる。
(結界)
エールが唱えたファイヤースターは結界の中で消えた。
「危なかった〜」
「エール魔法は危ないなぁ!ハッハッハ」
エールはよく笑えるなぁと思ったが大変なことにならなくてよかったと思う気持ちが強かった。
「明日からは家庭教師に来てもらうぞ」
「え!大丈夫ですか?」
「ああ、エールの力については知っている。安心していいぞ」
そして二人はエールの転移魔法で家に帰った。
そのあとは部屋で本を読んで過ごした。