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第一学

ガチャ…

ギィィィ…

お化け屋敷を彷彿とさせる廃屋のボロボロのドアが軋みながら開く。少しばかり開いたドアの隙間から1人の少年が顔を覗かせる。

彼は鏡俊太(かがみしゅんた)どこにでも居る普通の中学二年生。


「…すいませーん……」


しかし、返事は来ない。人の気配もない。


(なんで僕がこんなことを…)


遡ること数分前。街中で俊太を含む4人でかくれんぼをしていた時、友人の1人がこの場所を見つけた。肝試しによくね?とか 誰か入ってみろよ!とか、なんやかんやあって俊太が確認することになった。(ジャンケンに負けた)


辺りを確認しながらそっと中に足を踏み入れる。

踏み入れた途端に床が少しばかり沈んだ気がした。


「……?」


警戒するがなにも起こる気配はない。

屋敷に入り、中を見渡す。

中は薄暗く明かりもついていないが、かなり広く、えらく豪勢な造りになっている。しかし、華やかさは至る所にあるクモの巣や積もりに積もったホコリなどで失われていた。

例えるならルイー○マンション。


「雰囲気はあるけど…少し広すぎるかも…」


広間の中央辺りまで歩くと、

バタン!!

と、後ろの扉が勢いよく閉じた。


「え!?」


俊太はマズいと思い、急いで扉を開けようとする。が、ビクともしない。

何度も力を加えて開けようとするが、開かない。


「…あ!」


あることに気づいた。窓が空いていることに。

近くの窓に近づいた途端に、窓の上から鉄格子が降ってきて、窓から出られなくなってしまった。ほかの窓も次々と閉まっていった。


「うおおおおおおおおおお!!!!!出せぇぇぇぇ!!!」


ドンドンと扉を叩く。しかし、開く気配は無い。


カツン…


「開けろォォォ!!」


それでも必死に叩き続ける。後ろから迫る足音に気付かずに。


カツン…

カツン…

カツン…


次第に足音は大きくなっていった。それでもまだ気付かない。。


カツン…

カツン…

カツン…

ザッ!


男は大階段から広間に降りると、その場で(あゆみ)を止めた。

髪はボサボサで丸メガネをして白衣を着た、明らかに怪しい見た目だ。人間を解剖してそうだ。


「……ここで何してる」

「うわあああああああ!!」


急に後ろから声を掛けられ気が動転した俊太は魔法を放とうと右手を男に向ける。が、魔法が出ることは無かった。


「え!?魔法が使えない!なんで!?」

「落ち着いて話も出来ない、か……仕方ない」


混乱して涙目になっている俊太と対話を試みるが、上手くいかない。

男は白衣の中からライフルのようなものを取り出し、俊太に撃ち込む。パシュと音がして、銃口から飛び出したのは注射器だった。勢いよく飛び出した注射器は俊太に胸に突き刺さった。


「うわあああああああ………あれ?」

「効き目はバッチリのようだ、初めて人に使ったけど…落ち着いたかい?」


ようやく落ち着いた俊太に話しかける。しかし、


「あれ?ここは…?」

「ふむ…多少の記憶障害か…いい実験結果だ……とりあえず、もう帰りなさい、夕方だよ」


白衣の中からリモコンを取り出し、正面扉の鍵を開ける。そこから帰るように促す。


「??」


わけも分からず俊太はその屋敷を後にした。


「……実に興味深い」

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