迷い道
いつからか
聞こえなくなった
声
言葉
そして
音さえも……
いつからか
見えなくなった
風景
表情
そして
自分自身
迷い込んだ道で
出口を探す
探せば探すほど
不安になる
見つからないのかもしれないと……
辿り着けないかもしれないと……
怖くて恐ろしくて
まるで底なし沼に
はまってしまったように
沈んで行く……
早く楽にならないか
もうどうにでもなればいい……
そんなことを思い
次第に私は探すのをやめた
諦めた……
諦めると沼から抜け出せる
けれど
その先に待っていたのは
無だけだった……
私は逃げる道さえ
見つけられず
迷い続けている……