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ギザキの戦い 〜0〜

 光と闇の狭間で戦うギザキと3人の姫の物語

0.序幕

 昔、大昔。聖と魔の戦いが在った。


 両者の戦いは天を裂き、地を砕き、風を焼き、炎を凍らせ、海を割り、

 光と闇を混沌の海に沈めた。


 永き戦いの後、聖が魔を倒し、天と地に平静が訪れた。


 だが……


 魔は予言を遺していた。

  再び光が満つる時。

  闇が甦りこの大地に破壊をもたらすと。


 預言者は宣う。

  この地に魔王が甦る時。

  聖なる賢者が顕れ、再び魔王を打ち砕くだろうと。


 背信者は叫ぶ。

  光の賢者が現れる時。

  我らが魔王が君臨し、闇の中に光を封じるだろうと。


 巷の吟遊詩人は歌う。

  魔が蔓延る現世こそ光が現れる時。

  光の賢者がこの世の闇を消し去ると。


 魔教の司祭は断言する。

  光が支配する現の世界こそ虚構。

  闇が確たる世界を築く時が来たと。


 そして……


 一つの出来事が歯車を回し始めた。

 数年前、誰一人として触れることもできなかった神具、光の杖の所有者が顕れた。

 ある若き尼僧が光の杖の所有者として認められたのである。

 『魔王が甦る時、光の杖を持つ者が顕れ、魔王を封じる』

 伝説のある神具の所有者が顕れたと言う事実は噂となって独り歩きを始める。

 羨望と、怨望と、希望と、絶望を携えて……

 たった一つの出来事が光と闇を動かし、世界の陰で野望と欲望が蠢き始める。


 世界の全てを呑み込んで……深く……静かに……



 読んで下さりありがとうございます。

 これは光と闇の挿話集 長編の2作目になります。

 投票、感想などいただけると有り難いです。


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