似たような少年
誤字脱字あるかも
村のまわりは木の板で覆われていて、入り口の所に薄汚れた服に、槍を持った人が1人たっていた。俺は早速、その入り口のとこにむかった
「ん?お前、珍しい髪色してんな、ここらへんじゃ視たことないが、どこから来たんだ?冒険者には見えんが」
入り口から村に入る前に、槍を持った人に話しかけられた。言葉は日本語だ。ちゃんと翻訳やれているようだ
「はい、遠いところから来たんで、あの森から抜けてきたんですよ」
そういって、今さっきまで隠れていた茂みの方に指をさした
「あの森を抜けてきたのか、あそこは魔物が少なくて、木の実がたくさんあるから、この村の人はよく行くな」
「そうなんですか、あなたもこの村の人なんですか?」
「そうだ、この村には冒険者を雇う金がなくてな、こうやって村の男たちが日替わりで門番をやってんのさ」
やっぱり、この世界には冒険者ってのがいるらしい。俺もはやく冒険者になりたいぜ
はやく村に入りたいところだが、まずはこの人から情報を聞き出してからだな
「聞きたいことがあるんですが、さっき、珍しい髪色といいましたが、ここらへんでは見かけないのですか」
「そうだな、黒い髪なんて見たことがねーな」
どうやら黒い髪の人は珍しいのかもしれないな。でも、別に軽蔑とか嫌われることはなくてホッとした
「そうですか、次に魔物の素材を売りたいのですが、何処に行ったらいいですか?」
「お前、魔物を狩ってきたのか、魔物の素材は冒険者ギルドか、商業ギルド、雑貨屋に売るが、あいにく最初の2つは村にはない。だから、村で売るなら雑貨屋しかねーな」
この後も、幾つか質問していたが、太陽が段々と沈んでいき、夕日に変わっていた
「すいませんでした、色々と質問しちゃって、おかげで色々分かりました。ありがとうございました」
「いいってことよ」
お礼の言葉を行って俺は村に入っていった
あんなに色々と質問したのに、文句も言わずに答えてくれた。あの人はメチャクチャ優しい人だ。あと少しで日が暗くなるので、急いで雑貨屋に向かう。雑貨屋の場所も聞いてある。魔物の素材を売らなきゃ宿に泊まれないからな、所持金ないから...
お金は賤貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の5種類あるらしい、賤貨100枚で銅貨1枚、銅貨100枚で銀貨1枚と、100枚ずつ上の単位になるらしい。白金貨を持っているやつは少なく、日常生活では見かけないそうだ。
これ全部あの門番の人に聞いたのだ
いやーありがたや~ありがたや~
「おっここか、すいませんが魔物の素材を売りたいんですけど」
雑貨屋はすぐに見つかり、中に入ってこの店の人らしき人に声をかけた
「魔物の素材かい、どれ、なんの魔物の素材を持ってきたのじゃ?」
この店の人は60歳はいってそうなおじいちゃんだ。俺はおじいちゃんに聞かれて、アイテムボックスから魔物をだした
「おー!それはアイテムボックスか、初めて見るの。さぞ便利じゃろうな」
おじいちゃんはアイテムボックスを見て驚いていたが、すぐに冷静になった。アイテムボックスは珍しいんだな、あまり目立ちたくないし、人の前じゃ使わない方がいいな
「それより、このブラックウルフいくらで売ってくれますか?」
話を逸らすため、ブラックウルフに話を変えた
「ふむ、ブラックウルフの牙が銅貨30枚、爪が銅貨20枚、皮が銅貨40枚、魔石が50枚で...
3匹合わせて銀貨4枚に銅貨20枚じゃな」
そういって、おじいちゃんは下から銀貨4枚、銅貨20枚をとりだした。数を確認し、アイテムボックスに入れた
「確かに、ありがとよ」
「普通、狩った魔物は、そこで解体して、素材を剥ぎ取ってから売るもんじゃよ、それを丸ごと持ってくるとは、やはりアイテムボックスは便利じゃの。それにしても口調が変わったの」
「こっちが素でね、慣れない言葉を喋るとむず痒くなるからヤメだ」
「そうかい、ワシは構わんが人は選んだ方がええよ」
「そうするよ。じゃあな」
おじいちゃんと少し話をした後、雑貨屋をあとにした
「あった、ここか」
雑貨屋を後にしてから、宿に向かう、これも門番の人に教えてもらった。宿は1つしかなく、「くつろぎ亭」という名前らしい。しかし、俺は言葉は分かっても文字が読めないので、ベッドの絵がかいてある看板が目印だとも教えてもらっていたのだ
「すいませーん、泊まりたいんですけど大丈夫ですか?」
扉を開いて中に入り、真ん中に受付のような場所があり、一人の女性がいたので訪ねた
「いらっしゃいませ、はい、大丈夫ですよ。
何泊いたしますか」
受付の女性は20代後半くらいで、髪は肩くらい伸びていて、茶色い色をしていた。慎重は俺と同じくらいか、少し上くらいだ
「とりあえず1泊お願いします」
「かしこまりました、銅貨20枚になります」
俺はポケットに手を入れて、そこからアイテムボックスを使って銅貨を出して渡した。これなら、人の前で使っても大丈夫だな
「ありがとうございます、部屋は2階の一番奥の部屋です。食事は朝と夜になります。その時までには一階の奥の机に座っていてください」
「分かりました。今からでも食事は大丈夫ですか」
「はい、では奥の机にお座りください」
俺は受付の女性に促され奥にあった机に座って待っていると、少年が食事を運んできた
「はい、おまちどーさま」
「サンキューな、お前はここで働いてんのか?」
「なんだよいきなり、変な客だな。あとお前じゃなくて、アロトだ」
少年はとても元気で、何か俺と性格が似ていそうで、つい馴れ馴れしくしてしまった。
まー初めて会った人から、いきなりタメ口だもんな、変な客っていわれても仕方がない。
後悔はしてないが
「そうか、いやーアロトくらいの歳でもう働いてるんだなってな」
アロトは12歳くらいの少年だ。なのにもう働いる。この世界では普通なのかもしれんが、日本で育った俺には、何か気になった
「当たり前だろ、少しでも、親の為に頑張んないとな」
そういって、アロトは両手を腰にあてて、ドヤ顔している。それを見て何かイラっときた
「はいはい偉いなー。俺とは大違いだ。もういいから、いったいった」
「なんだよ、まーいいか。じゃあな」
やっぱり俺と似ているな。向こうも俺に馴れ馴れしくなっている。そんなことは気にせず出された料理をみる。黒いパンにスープ、サラダと、とてもシンプルな料理だ
「さてと、まずはパンから」
黒いパンを手に取り一口食べてみる。パンはとても固く、口の中の水分をもってかれる。
味は微妙だ。俺は黒いパンをスープに浸して食べることにし、20分くらいで完食した。
スープは少しだけしょっぱかった
「ふーご馳走さまと。はやく部屋に行って寝るとするかー」
食事が終わって2階に上がり、自分の部屋に入った。中は暗く、うっすらと机や机の上に置いてある蝋燭、椅子、ベッド、が見えるだけだった。
「お、机の上に蝋燭があるな、火つけてみっか」
そう思い、机にむかっていくと
[スキル・夜目を取得しました]
そう頭の中から聞こえてきて、段々回りが見えるようになった
「これなら蝋燭いらねーな... 寝よ」
そう思い、すぐにベッドに横になり目を閉じた
はやく無双してー