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ちびっこは神様の愛し子。  作者: 瑠璃夢
【第15章】聖誕祭。
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聖誕祭前日。

お久しぶりです!5ヶ月ぶりの更新です(土下座)

少しずつでもまた更新していければと思いますので、応援いただけると嬉しいです^^


なんだかんだで王都へ来て8日が経ちまして、とうとう明日が聖誕祭です。




なんでも今日が前夜祭というものがあって、明日から一ヶ月はずーっとお祭りが続くそうなのですが、数日前にリクさんの代理で会議に出たカイさんが、ずっと今日までリクさんの代わりに頑張ってくれていました。


でも会う度に眉間の皺が増えていくカイさんを見ていると、リクさんの眉間の皺は大変な責任のあるお仕事を頑張っているからなのかなとか思ったり思わなかったり。




そして私は朝からお風呂に入れられたり(知らない侍女さんたちに囲まれる恐怖を味わいました)、いい香りのするオイルで全身マッサージされたり(くすぐったがりなので地獄の修練でした)しましたが、何故かマナーや立ち振る舞いは学びませんでした。


なんでもカイさんが、お城に住むわけではないし、今後の私の希望も聞けてないので今のところ必要ないと言い切ったそうです。ありがたいです。




それはそうですよね。


だって私、貴族やお姫様でもありませんし、それより何よりも、まだこの世界では生まれて1年どころか半年も経たないのですから。




ルナーっていう存在のこと、私はもっともっと知らなければいけない気はしていますけど、でも、リクさんや周りの大人たちは、誰の反応も同じで、私は幸せに過ごさないといけないと言います。


私の幸せ、幸せに感じることって何なのかなって思いますが、今は考えないようにしようと決意しました。




だって本当に分からないから、この世界のこと、もっと知らないといけないと思うし、明日には聖誕祭も控えています。


だから、もっと心に余裕が持てたら考えたいと思います。




あれから毎日リクさんが傍にいてかまってくれて、時々護衛のバルさんたちとお散歩にいったり、ナミさんとお話したり、カイさんの眉間の皺をなでなでしたり、アルさんの健康診断を受けたり、ジルさんに狼になってもらってもふもふしたり、それを見たリクさんがジルさんの毛皮を剥ごうとしたり・・・ガクブル。


寂しくならないくらいみんなと過ごす時間が楽しくて、嬉しくて、とっても幸せです。




でも王都にきて8日も経つので、あの神殿のお屋敷の私には丁度いい大きさの中庭でのごはんの時間や、専用のキッチン部屋でのお菓子作りが恋しいです。


早くみんなであのお屋敷に帰りたいと思うのは、ルナーとしていけないことなのかな?と、イマイチ判断出来ずにいるので言葉にして伝えるのを躊躇ってしまってまだ伝えられていません。


聖誕祭の私のお役目が終わったら、勇気を出して言ってみようかと思っています。




そんなことを考えながらバルコニーで私用に用意してくれていた台に乗って手すりに手をかけて綺麗なお庭を眺めていると、下から声が聞こえました。


視線を下げてみると、王都に来てから遠目に護衛してくれている騎士さんが慌てたようにオロオロしています。




「ルナー様。そのように身を乗り出しては危険です。」


「え?あ。ありがと、です。しんぱい。・・・ぁ。」




お礼を言ってから体を引こうと思い、少し大きめの声で護衛騎士さんに声をかけようと思ったら、つま先がつるりと滑ってグラリと体が傾きました。




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