表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっこは神様の愛し子。  作者: 瑠璃夢
【第14章】親鳥と雛の如く。
75/84

搾り出した声。

とうとうPV200万アクセスを超えてしまいました(((;´・ω・)))ガクガクブルブル

ヤバイ、本当ヤバイです!今月だけで70万超えるほどのアクセス数だったんですよね。

何がどうしてこうなった!?とか、大混乱でした(笑)

皆様が応援してくださるお陰ですっ。これからも頑張りますのでよろしくお願いいたします!



夜になって、うとうとしながらまた目が覚めて、ぽやっとした思考のまま、また少し眠ってまた覚めて、起きる度にリクさんはいなくて、寂しく感じながらまたうとうと。




ようやく朝が来て、朝ごはんを食べて、ナミさんにだっこされながらお散歩して、お昼ごはん食べて、聖誕祭のドレスの採寸をしてクタクタになって、夜ごはんを食べて、お風呂に入れてもらって、また夜がきて、また浅い眠りを繰り返して朝がきて。


ザァザァと音がする雨が打ちつける窓の外を眺めながら大きなベッドから体を起こして溜め息。


じわりと目頭が熱くなるのを枕を抱きしめてやり過ごして深呼吸。




泣いてしまったら、きっと止まらなくなりそうで、みんなに迷惑かけちゃいそうで、だからいっぱい我慢です。大丈夫です。我慢できます。




リクさんはきっと、ルナーの守り人だから忙しくて、私のために、私に負担かけないように、すごくすごく頑張ってくれているんだと思います。


だから、私は寂しいなんて思っちゃいけなくて、感謝しないといけないんです。




小さなノックが聞こえて、だけど震えた声を聞かれたくなくて、必死に深呼吸を繰り返していたら、扉が静かに開きました。


扉の向こうから遠慮がちに声をかけてくれたのはカイさんでした。




「るう・・・?」


「は、はい。おきて、ますっ。・・・あ。」




慌ててベッドから降りようとしましたが、そうでした・・・私降りられないんでしたっけ。


くしくしと乱暴に袖口で目を擦って顔を上げると、カイさんはいつの間にかベッド際に立っていました。




「るう・・・。泣いていたんですか?」


「っ。な、いて、ない、ですっ。」


「誤魔化してもだめですよ。あぁ・・・。こんなに目を赤くして・・・。かわいそうに。ほら、おいで。」




泣いていないと主張しても泣いていると言われると、耐えていた気持ちが崩れて、どんどん崩壊していく。


苦しくて、息がうまく出来なくて、欠けてポロポロと零れ落ちていく気持ちは止められないまま、カイさんの差し出してくれた大きくしなやかな両手を視界に入れた瞬間、我慢していた気持ちが砕け散ってしまいました。




くしゃりと顔を崩した私を抱き上げて向かい合わせに膝の上に乗せてくれたカイさんは、胸におでこを押し付けた私の背中を優しく撫でるようにトントンと叩いてくれてます。




「ふぇ・・・。かい、さん・・・っ。」


「いいんです。泣いても、不満を言っても、我侭言っても、怒ったっていいんです。るうは、我慢しすぎるんです。るう?ここ数日、空が泣いています。何がるうの憂いになっているのか教えてほしいんです。」




泣き出してしまったからうまく声が出せなくて、ふるふると首を横に振る私の頭の上に柔らかい感触がして、カイさんの頬が触れてることに気づきました。




「無理やり聞き出したり、るうの望んでいないことはしたくないんです。・・・私はるうが大切です。愛しいと感じます。だからこそ、るうの口から聞かせてほしいと、そう願うのです。」




私のこと、とても大切にしてくれているのを感じて、たくさん心配をかけているのだと知って、カイさんにだったらお話してもいいのかもしれません。そう思いました。




顔を上げようとしたのが分かったのか、カイさんは私の頭に乗せていた頬を離して顔を覗き込んで首を傾げて『ん?』と聞いてくれます。


零れ落ちる涙をカイさんが拭いてくれてる間もえぐえぐと、うまく話せない私を急かすことなく待ってくれていました。




「かい、さん。わたし。り、りきゅ、さ、あいた・・・い、です。ふぇ・・・。」




やっとの思いで搾り出した言葉は、とてもか細く、とても情けないものでした。




前回に引き続いて今回も泣き虫るうちゃんでした^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ