上下関係。
更新遅れてしまい申し訳ありませんでした><
と、更新出来ない間にもPV56万アクセス突破しておりましたぇ━(*´・ω・)━!
本当にありがとうございますっ!
王都へ出発するのにあたって、ルナーの私に一緒に同行してくれる人たちが揃って、一人一人ご紹介して頂きました。
守人であり竜騎士でもあるリクさんとカイさん、私のお世話をしてくれるナミさん、騎士団医療部隊の隊長さんだったらしいアルさん、騎士団2番隊隊長のジルさん。
それから王都までの道のりと、着いてから24時間体制で交代で護衛をしてくれる鳥族のバルさんと、熊族のログさん、そして栗鼠族のルイさん。
王都までの道中は他の騎士さんたちも護衛にあたってくれるそうですが、王都に滞在するのはこのメンバーになるそうです。
滞在期間を聞いてみたら、リクさんの眉間に皺が一本増えて、分からないと言われました。
生誕祭は1ヶ月の間に行われるそうで、その1ヶ月の間に各地各国の人たちも王都へやってくるそうなので、最低1ヶ月以上は帰って来れないみたいです。
作りたいお菓子もお料理もあるし、出来れば早く帰ってこれたらいいなと思います。
だって大きなキッチンを借りたとしても、踏み潰されてしまいそうですからね……。
王都までは馬車で10日ほどかかるそうですが、例の近未来型の籠を使うそうなので約半分の6日ほどで到着予定だとか。
あれなら揺れないですし、馬車酔いすることもないでしょうけど、普通に籠を飛ばせば4日ほどで着くらしいのですが、念のため大きな町では体を休めるために早く到着しても宿泊予定なのだそうです。
なんでも生まれたてのルナーが幼子だったという例がないため、みんな慎重になっているって、さっき出発前にと健康診断をしてくれたアルさんが教えてくれました。
「るう。このバスケットも持っていくのか?」
リクさんがテーブルに置いておいた大きなバスケットを持ち上げて問いかけてこられたのでコクコクと頷きます。
すると流石狼さんのお鼻はよく利くようで、ジルさんがお鼻をひくりとさせました。
「お。なんかバターのいい匂いがするな。」
「は、はい。えと、ひもちのする、おかし、つくりました。」
「ふふ。るうの甘味は格別ですからね。それは楽しみです。」
頷きながら言った私の言葉にカイさんは嬉しそうに頷きました。
すると、リスの騎士さん、ルイさんがジルさんに眉を下げながら手を上げます。
「あ、あの。ジル隊長。」
「ん?なんだルイ。」
ルイさんがオドオドしながらも、非難めいた視線をジルさんに送りながら意を決したように口を開いたのですが、出てきた言葉に私はキョトンとしてしまいました。
「え、ええと。ですね。ル、ルナー様に対してその言葉遣いは、よ、よくないと思います!」
「おお!?あー…まぁ確かに俺も最初は思ったからなぁ。ただなぁ。るうが様付けとかルナーと呼ばれるのが抵抗あるみたいなんだなぁ、これが。」
困ったように私に視線を送って苦笑いしたジルさんに、私もコクコクと頷きますが、ルイさんはそれでも渋い顔をしていて、鳥族のボルさんと熊族のログさんも困ったように視線を行ったり来たりしています。
アルさんは、そんな止まってしまった空気を動かしてくれるように、パンパンと手を打ちました。
「あー。はいはい。そこまでです。るうはルナー様であると同時にちゃんと己の意思を持っているのです。形式ばった公の場では、るうに我慢してもらわなければいけませんが、普段はるうの意思を尊重してあげてくださいね。」
「っ!は、はい。そうですよね。ジル隊長。出過ぎた口をきいて申し訳ありませんでしたっ!」
「おおー。構わないぜ。それにしても、ちゃんと意見言えるようになったんだなぁ。お前もっ。えらいえらい♪」
「や、やめてくださいよっ。」
ワシワシとルイさんの頭をなでくりまわすジルさんは、とっても嬉しそうで、やめてほしいと言いながらも、その手を振り払うことなく、真っ赤になって撫でられているルイさんも嬉しそうで、私も幸せなきもちになりました。