表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ちびっこは神様の愛し子。  作者: 瑠璃夢
【第9章】ひとりでできるもん。レッツクッキング!
44/84

イケメンは無自覚。

最新話お待たせ致しましたっ。

インフルからの病み上がり&我がにゃん生の同時進行などなど。

やること盛り沢山での不定期更新になっておりますが、今後とも頑張って参りますのでよろしくお願い致しますー^^



さあマカロン乾燥中の間に、黄身を無駄にしないようにこちらも使っていきましょうか。




今は卵の黄身が8個あるので、プリンを作ろうと思います。


黄身だけでは扱いづらいのでプラス卵4個の全卵もつかいますっ。黄身を多く使ったほうがカラメルソースも作らなくていいくらいの濃厚なプリンが出来るので私はよくマカロン作りの時にこうしておりました。


ゼラチンも使わなくていいレシピなので重宝するのですよ。




大体これでプリン16個は出来るはずですが、この世界の卵はどでかいので、どこのお店ですかというほど量産できそうですね……。




黄身と全卵とお砂糖を混ぜ混ぜ、ここに沸騰しないくらいに温めたミルクを予定の半量加えて、とぽとぽ……、まぜまぜ。


のこりの量っていたミルクも入れてまぜまぜして、これを細かいザルでこして、プリン用に用意したカップに入れていきましょう。




なんてしてたら、隣りで見守っていてくれたカイさんが口元を押さえていました。




「る、るう。もしかして、その。そのミルク、そのまま使うのでしょうか……?」


「おいち、おいし、い、ですよ?」


「そ、そうですか……。た、楽しみですね。」




引き攣った笑顔を返してくれるカイさんに首を捻りますが、この世界の人ってそんなにミルクが嫌なのかなぁ?美味しいんですよ?


それともこのミルクを絞っているモーウという動物がとんでもない見た目とかでしょうか……?




と、とにかく、大量に作れたプリンの元をカップに注いでいって、注ぎ終わったら冷蔵庫にイン!重たいからとカイさんが運んでくれました。




乾燥もまだまだみたいで、あと30分くらい待たなければいけないですと告げるとカイさんはお茶にしましょうと言ってナミさんを呼んでくれて、3人で中庭でお茶をすることにしました。




カイさんにだっこされて中庭に来る時、首元に鼻を寄せられて、『甘いにおいがしますね』と言われた時には顔から火が出るかと思うくらいでしたが、いつもの呪文を必死に頭の中で繰り返しましたよ。




私は子供私は子供っ!




「るう様。生まれて初めて長時間の立ち作業、お疲れになったでしょう?ちょうどお昼時ですし、お食事にされた方がよろしいですわね。」




そう言いながらナミさんは暖かい紅茶とレタスとお肉のサンドイッチを渡してくれたけれど、今のところ1時間くらいしか立っていなかったし、お菓子作りは大好きなので疲れていません。




「るう。パンくずがついていますよ。ふふ。可愛らしいですね。ほら、取れました。」


「っ。あ、ありがと、ござい、ます。」




こっちの言葉がうまく話せなくてよかったです。


だって、今のは言葉に詰まったせいでうまくお話できなかったのですっ。




カイさんは私の口の端についたパンくずを親指と人差し指で取ってくれて、そのままぺロリと舐めて食べてしまいました。




きゃーっ!?何してるんですか!?


イケメンの自覚あるんですか!?ないんですね!?ああ、そうですか!!!




真っ赤になってもごもごと口の中のパンを飲み込めなくて涙目で口を動かしている私を見て、カイさんは『ぷはっ』と吐き出すように笑い出して、ナミさんにどつかれていました。




ええ、こつかれるではなくて、フルスイングでどつかれていました。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ