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ちびっこは神様の愛し子。  作者: 瑠璃夢
【第8章】甘味求めておねだり開始。
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大事なことは2回言いましょう。



やってきました騎士団本部!




『籠』の中ではアルさんと、『るうのキッチン部屋』のお話をしていました。




お料理する時には気をつけるようにと耳にタコが出来るくらい心配されてしまいましたが、なんとか阻止はされませんでした。


最後には『料理した時には僕も呼んでくださいね』とほにゃりと柔らかな笑顔を向けてくださって、とても幸せな気持ちになりましたよ。




「るう。今は朝食の時間は終わっていますので、コックたちも休憩に入っていると思います。夕食の仕込みが始まるのは昼を3刻半ほど過ぎてから始めると言っていましたから。食材管理している部隊まで行きましょうか。」


「は、はい。」




えーと。


私がお返事する、しないは関係なく、アルさんにだっこされて移動していますから、既にアルさんは歩き出していました。




遠くから私を見つけて小さく手を振ってくれる騎士さんたちに、少し落ち着かなくもじもじしてたらアルさんが私のおでこにコツンとおでこを当ててすりすりされましたが私は子供、私は子供。




途中、もふもふ……じゃなくて、狼族のジルさんと出会って、私が嬉しそうだからとアルさんがジルさんを強制的に連れて行くことになりました。




ジルさんは最初は不満顔でしたが、私がお礼を言うと気にするなと言って笑ってくれました。すみません。




「へぇ。嬢ちゃん……じゃなかった、るうは料理がしたいのか。改装中って、部屋丸ごとは確かに驚きだな。だが調理部隊のツレが言ってたんだが、調理器具は武器と同じなんだそうだ。俺たちも自分に合った武器を選ぶことはとても重要なことだからな。それくらい念入りにしてもらった方が安心というもんだ。」


「ええ。そうですね。るうの変わりはどこにもいないんです。万に一つということを考えると、やりすぎということはないんですよ。」


「う……。はいぃ。」




だ、だめだ……全然お料理も出来ない子だと思われています。


これは名誉挽回のチャンスではないでしょうか!?




そうこう意気込んでいたら、食料や調味料、武器や騎士さんの服や、訓練用の木刀や刃の潰した剣、とにかく騎士団のありとあらゆるものを管理している部隊に着きました。




入ったら日本でいう市役所に来た時のような場所でしたが、騎士団本部内の体力使うより考える方が得意な人たちの集まりだから、一応『部隊』扱いなのだそうです。




「失礼しますよー。食料の在庫と種類に詳しい方、少し話したいのですがよろしいですかー?」


「あれ……。アルさんに、お?ジルじゃないか。それに……。おおっ!ルナー様。」




近くの机で作業していた男の人が顔を上げて目を丸くしながら立ち上がって歩いてきました。


ジルさんのお耳と少し似た茶色い耳の人ですが、もしかして今度こそ……?




「いぬ……さん?」


「ぷ。まぁ、うん。はい。俺は犬族です。笑ってしまって申し訳ない。久しぶりに確認されたもので。俺が食料などの担当なのは、鼻がいいというところもあるんで。」




ああ、なるほどですね、犬さんの鼻はすごくいいって向こうの世界でも常識中の常識でしたね。




なにわともあれ、無事にお料理の材料に辿り着けそうでほっとしました。




この世界に地球と同じような食べ物があることは『りんご』で確認済みです。


大きさはスイカくらいありましたが、それでもあることは確認済みなのですっ。




大事なことだから2回言うのはお約束なのですよ。





挿絵(By みてみん)



※挿絵は(仮)様からの頂き物です♪

 可愛らしいイラストありがとうございました^^

 左から 火竜族のリク、猫族のサディ、狼族のジル、

 兎族のアル、水竜族のカイのぬいぐるみに囲まれるるうです(*´∀`*)

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