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No.1358.あるカフェにて
全体が白で彩られた中
黒い灰皿と煙草の煙
白い壁に曲面主体のブラック アーチ
オリエンタルとも言い切れない
不思議な感性が刺激される
エンターテイメントなわけじゃない
だけどペンが進むのはなんで
チーンという音で
パンが焼きあがったのがわかる
静かに時が過ぎてゆく
悩みとかがなんかちっぽけで
抑揚のない曇り空の模様
薄い雨粒がしっとりと濡らす
工業的と家庭的を行きつ戻りつ
届いた 何一つ飾る事のない
スモークチキンサンドとオレンジラテ
ミルクとブラッドオレンジが交じり合う
細い意識にしみわたってるのはなに
カラーンとなったから
調和された現実に引き戻された
静かに時が過ぎてゆく
悩みとかがなんかちっぽけで