男前なお嬢様【短編版】
連載する予定です。いつかは未定。
美少女を取り合う三人のイケメン。
その取り合いも、いよいよ佳境に迫っていた。
イケメンたちが言う。
「俺を選べ」と。
美少女は考える。そして、彼女は走った!
…………モブのところに。
…………
…………
…………え、どういうことでしょうか?
すると美少女はぎゅっとわたくしに抱き付いてきました。あらあら、はしたないですわよ、お姫様…….って違いますわ!
すると美少女は言います。
「わたし、この方が良いわ!」
「え、な、何を仰いますかっ?」
思わずテンパったわたくしは辺りを見回しました。ほら、野次馬の皆さんも何とか言ってください!
が、望んだ答えは得られず。
何故か同意の声が多数。
どうしてですの!!?
するとひぃ、イケメンたちが睨んでまいりましたわ! そんな顔をしないでくださいまし! 貴方たち御曹司でしょう!!?
するとイケメンの一人が仰います。
「彼女を賭けて勝負しろ!」
え、え、え。
えぇぇぇええええ。
良くありがちな逆ハーレム展開だと喜んでおりましたのに。
野次馬根性で覗きにきただけですのに。
どうして巻き込まれるのですかーー!!!?
──これはイケメンたちよりも男前なお嬢様が送る、ある意味の逆ハーレム。