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28.増殖するユウジン

しばらくぶりです。やっとアップできます。

仕事が多忙で、創作活動もできませんでした。

次回も、いつになることやら・・。

でも、出来るだけはやくアップできるようにがんばります。


今回は、短いです。スイマセン・・・

合コンの翌日から、灯の周りでは大きく変わったことがあった。


・・・・とにかくいろんな人にあちこちで声を掛けられるのだ。


駅のホームで。

揺れる電車の中で。

大学のキャンパスで。

コンビニで。

大学内の食堂で。


とにかく、一日にいろんな人から声を掛けられる。

講義が終わって、大学から出ようとすると何人かつけられていることもしばしば。

さすがに自分のプライベートを教えたいという灯ではないので、回り道をしたりと対策していたがだんだんそれも難しくなってきた。

相手が油断している隙に、姿を消したりとしているが。


『バイトをしていることがばれたら、あの人たちの事だ、ここまで押し掛けるに決まってる。』


灯は、最近そのことで悩むことが多くなったのだ。


『これじゃぁ、まるであの子たちと出会った頃と同じじゃない』


昔の事を思い出し、いつも灯の近くにいる精霊たちを思う。


『灯、呼んだ?』

『呼んだ?』

『呼んだ?』


精霊たちが、呼ぶ掛けてくる。


『違うわよ?昔の事を思い出していただけ』


『最近の灯、悩んでるな?

蒼人も、気がついてるぞ!』


精霊の伶が話しかけてくる。


『分かった。』


『早く、今の状況話しておいた方がいいぞ』


精霊たちにも心配をかけているとは・・・。

驚きを隠せない灯であった。




========================================



今は、灯と蒼人のデート中。

灯の好きな森林公園を散歩中である。

最近、デート中も時々上の空の灯を見て蒼人はため息をつく。

そのため息に、灯は現実に戻された。


「・・・灯ちゃん、最近悩み事でもあるの?」


「う・・・うん」


下を向き、話そうか悩む灯だったが蒼人と視線を合わせると息を吸い込む。


「・・・話だけでも、聞いてくれますか?」


「うん。いいよ。」


その返事をもらうと、灯は話し始める。


最近、凪と合コンに行ったこと。

それからというもの、男女関係なくあちこちで声を掛けられるようになったこと。

そういう環境に慣れていない灯は戸惑うがどうにもできないこと。

たまに、後をつけてくる視線を感じ逃げまくっていること。


全てを、話し終えると灯はすっきりした気分になる。


「・・・・つけてくる人って男の人?」


蒼人は小さい声で確認する。


「・・・多分・・・。」


蒼人が、渋い顔をする。どうしたものかと首を傾げていると、蒼人がしゃべりだす。


「灯ちゃん、綺麗だから。」


灯がぼけっとしていると、今度は蒼人のため息が聞こえる。


「はぁ~。灯ちゃん、結構鈍感だからな?

灯ちゃんと付き合いたいと思っている人じゃないかな?」


ため息とともに蒼人が答えると、灯は驚いた顔をする。


「だって、私には蒼人さんがいる。」


「うん。だけどね??

確認していい?その合コンで灯ちゃんは、彼氏がいるとかそういう話したの?」


「いえ。」


また下を向き、小さい声で答える。


「会話にはならなかった。

・・・・なんにも、喋れなかった・・・」


「ほらね?

灯ちゃんだから、そういう大事なところ伝えてないと思ったんだ。

その合コンで灯ちゃんとのつながりを持った人たちが、灯ちゃんの彼氏になりたくて近づいてくる人が増えたってところだね?」


「・・・・こんな、何もない私でも?」


蒼人は、クスクス笑いながら話す。


「灯ちゃんは、綺麗だし、充分可愛いよ。」


そういうと、蒼人は灯を抱きしめる。

灯は、ぽっと頬を染める。

灯の耳元で、蒼人は話す。


「でも、俺の彼女は灯ちゃんだからね?

きちんと守って見せるから。」


その言葉に、ドキドキした灯であった。




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