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聖女は死んだ  作者: 氷桜 零
第1章
2/4

彷徨う幽霊


久しぶりに外に出たとこだし、適当にブラブラしよう。


そういえば、幽霊なのに夜じゃなくても活動できるんだね。

どこかに幽霊仲間いないのかな?

幽霊のいそうな場所……

墓地?

王城とか?


墓地はちょっと、ありきたりかな。

王城は……面白そう。

王城って、ドロドロ陰謀が隠れてそう。


……いいね!

楽しそう!

行ってみる?


わたしは、少し先に見える大きな王城を見つめて考えた。

うん、と一つ頷いて、王城に向かった。


飛んでいるはずなのに、風を感じない。

幽霊の移動って、こんな感じなのか。


幽霊ってもっと陰気な感じだと思ってたけど、幽霊にもきっと個性があるはずだよね。

幽霊でもいいから、友達になってくれないかなぁ……

友達がいないのは、少し寂しい。


少ししんみりしながら飛んでいると、いつの間にか王城についていた。


王城は初めてきた。

どこに何があるかわからないから、適当に彷徨うことにしよう。


まずは王城周りの敷地から。


騎士団……すごくかっこいい!

剣の振る姿、走る姿、命令に従って揃って動く姿。

この人たちがいるから、日々を安心して過ごせるんだよね。

……まぁ、わたしはもう死んでるから、関係ないけど!


……誰もつっこんでくれない……

悲しみ……


次行こう!


魔法師団。

な、なんか爆発音とか悲鳴とか聞こえるんだけど……

行くのやめとこうかな。


チラッと見たら、目がなんかヤバかった。

見なかったことにしよう。


あとは練習場がいくつかと、別の宮……離宮?がいくつかあった。

人の気配がなかったので、離宮は使われていないんだと思う。


でも離宮って、わたし自身も怖いんだけど……

……今度にしとこう。


じゃあ、いよいよ王城!

ちょっとドキドキ……


使用人たちの間をすり抜けるように、ふわふわと通り抜ける。

誰にも気づいてもらえない寂しさと、気づかれるかもしれないドキドキが気持ちの大半を占めている。


うわ……すごい壺!

……この絵、どこがいいの?

埃一つない窓。

侍女さんたちすごいね。


通路を通り抜けるたび、一つずつ突っ込みを入れていく。

天井まで飛べるし、どんな部屋もすり抜け放題だから、楽しくなってきた。


カーテンを揺らしてみたり、壺の向きを入れ替えてみたり、本を落としてみたり。

気づかれないものだから、イタズラ気分で脅かしてみた。

みんなビクッとなるのが楽しいんだよね!


幽霊が何かの現象を起こすのって、こういうイタズラが楽しいからかな?

イタズラ好きな幽霊が多いのかもね。

もし会ったら、仲良くなれそう。






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