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【プロットタイプ】勝ち残れるのは

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

勝ち抜きたいなら、誰よりも自分に期待しなきゃ駄目なんですよ。

辞めちゃう人って、多分途中で自分に期待するのを辞めてしまう。投資を辞めてしまう。

何でもそうであるが、忍耐力は相応に必要になってくる。趣味や娯楽が三日で終わるのは人生に傷は付かないけれども、勉強や仕事は必ず大きな傷になって帰ってくる。

だから期間は物に寄るが、一年くらいは様子見で続けた方が良いと思う。


鏡花が椅子に腰掛けて、スマホの画面を叩いている。小説を書く時の、あの舞うようなタッチペンの動きではない。数秒画面を見詰め、偶にタッチをする。その繰り返し。どうやら資格試験の勉強をしている様だ。

目標時間に達したのか、スマホを端の方に追いやり、大きく伸びをする。

「約四ヶ月。三割から七割半。まぁあと半年あれば、多分八割行けるかな」

鏡花は資格試験の勉強をする時、目標点数八割越えを目指している。大体そこまで取れれば、前の問題は疎か、他の受験生も総なめに出来るから出来るから、らしい。

「また潰せる……!! 問題も他の受験生も、全員……!!」

ちなみに鏡花が勉強をする理由は自分の成長だけでは無い。そんなものは二の次。秒で問題を解き熟した時の、他の受験生を置き去りにして途中退室する、悦楽が欲しいのだ。

つまり脳内麻薬が欲しくてやっている。競馬場で大穴に大金を賭けるが如く、自分に多大な投資をして引き抜くのを何よりの娯楽としている。

「お前みたいな刹那的で短絡的な奴であっても、その考えならば勝ち抜けるだろうに」

何をするにも身に付けるには時間がかかる。その大きな山を乗り越えた時、其の悦楽を手に入れられる。その事を現代の若者は知っているのだろうか。

意外と皆、高額な大金を賭けた見返りをすぐに欲してしまうのではなかろうか。

「そうだろうね。でも大体の人がそうじゃない。大抵は一ヶ月で飽きてしまう。三回過去問を解いて辞めてしまう。だから悦を知らない。

あの場所は競馬場で、其の場しのぎで大金を賭けた奴が生き残れる場所じゃない。勝たせる為の投資を馬に全振りした者だけが勝ち抜ける。

それを皆、知らない。誰も自分に賭けてない。期待してない。だから負けてしまう」

闘争心剥き出しの、他を食い殺す様な獰猛な口調で、言葉でそいつはそう言った。勝ちたいのだろう。誰よりも自分に対価を支払って。全てを屠りたいのだろう。

資格試験、四択の物を選んでやることが多いんですが、あれの勉強は非常に簡単。


通学、通勤時間、過去問サイトを開いて、ひたすら解いてくだけ。

最初は『回答番号を覚える』だけでも大丈夫。

答えられる様になったら、間違いを言える様になれば良いんで。

で、慣れてきたら回答番号を変動するボタンをポチってまた回答していけば大丈夫です。


そうして八割越えられると、回答が分かるだけじゃなくて、問題の癖が出てくるんです。

『あ、ここ、○○で割れば良い。ここはただひたすら掛け算。差が出てるから、全体から引けば良い』

こうすると、普通に勉強するよりも無駄がありません。


ただ皆最初の段階で折れてしまう。

最初の三割しか取れない自分から逃げてしまう。


皆そんなもんですよ。二割、三割、当たり前。

これ、階級が下のやつ滅茶苦茶勉強してもこれですからね?

問題の癖を理解していてもこれですからね?


これで『一日一時間、一年間やり続けても意味が無い』って投げてしまうから不味いんです。


投資って博打じゃないんですよ。

良い時もあれば悪い時もあります。

点数が四割から三割に下がる日も勿論あります。

最初なんだから不安定はしょうがない。

でも長期的に見て、最終的に自分が勝てればそれで良いんです。


最終的に、試験会場で問題だけじゃなく、周りの受験生踏み倒せればそれで良いんです。

けれども最初に自分に賭ける事が出来ないから、踏み倒した時の悦を知らない。

知らないから、自分に掛けられない。

これが負のスパイラル。


まずは損得抜きで、自分に賭けるんです。

他の誰かじゃなくて、自分に。


推し活と一緒。

推しと目が合った、合わなかった。そんな日は最初のうちに普通にある。

でも毎日行ったら、認知してくれた。それと同じ。

ただ賭けるのが自分が他人かの違いです。

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