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【3月15日書籍発売】アラサー魔導士の辺境湖畔暮らし〜初級魔法で魔王を瞬殺してしまった俺は、無気力に引きこもりたい〜  作者: 未来人A
第四章 魔王降臨

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 場所が分かり次第、急いで魔王がいるところに俺は向かった。

 ちょうどエミルたちが戦っていたようで、かなりボロボロになっていた。

 エミルが倒れそうになっていたので、俺は受け止めた。


「待たせたな」


 返事は来ない。


 エミルは気を失っているようだ。


「あなたは……狼の大魔術師!!」


 アリアが声を上げる。

 この仮面を被った俺については、知っているようだった。


「ぼ、冒険者ギルドに入らず魔物を討伐している魔術師……!」


 アリアは俺を睨みながらそう言ってきた。あまり良い感情は持たれていないようだ。

 魔物を倒した後、冒険者ギルドに勧誘されることもあったが、面倒なので全部断ってきた。

 高位の冒険者であるアリアからしたら、俺は疎ましい存在なのかもしれない。


「シーラ。全員を連れて遠くに逃げろ」

「お、お兄ちゃんは?」

「俺はこいつに用がある」

「そ、その人、めっちゃ怖いよ……大丈夫なの?」

「大丈夫だ。戦いになると巻き込んでしまうかもしれないから、行ってくれ」

「……分かった」


 心配そうなシーラだったが、最後は頷いた。

 創造の力で動くぬいぐるみたちを作成。それで倒れているエミルたちを、運んで行った。


「ちょっと、なんですかこれは!?」


 アリアも運ぼうとしていたが、抵抗していた。


「一緒に行くの!」

「ちょ、やめ!」


 魔王との戦闘でだいぶ消耗していたようで、アリアは抵抗できずシーラのぬいぐるみに運ばれていった。

 俺と魔王の二人だけになる。

 魔王というからいかつい男を想像していたが、顔立ちの整った美人だった。

 見た目もほとんど人間と変わらない。


「貴様……」


 魔王は俺を見て睨んできた。


「その仮面を取れ」


 命令口調でそう言ってきた。


「俺の顔が気になるのか?」

「うるさい。早く取れ!」


 怒り口調で魔王はそう言ってきた。

 声で俺がライズ・プライスだと疑っているようだ。

 どうやら一度どこかで会ったことがあるようだな。

 じゃないと、恨まれたりしないか。

 周りには誰もいない。

 隠す理由もないし、魔王が俺を狙っている理由を聞くためにも、正体は明かした方がいい。

 俺は仮面を取った。

 顔を見て、魔王は目を見開く。


「ライズ……ライズ・プライス!!」


怒りのこもった表情で、そう言ってきた。


「お前、手下に俺の捜索をさせていたな。なぜ俺を狙う」

「なぜ……だと?」


 震えながらそう呟いた後、鬼のような形相で魔王は俺を睨んできた。

 めっちゃ怒っているな。

 やっぱどこかで会ったことあるんだろうか?

 魔王は右手に魔力をこめる。闇属性の魔力で、右手が黒く染まっている。


「死ねぇえええ!!」


 一気に魔力を解放し、俺に向かって放ってきた。

 闇の魔力の弾が高速で飛んでくる。

 避ける必要はない。俺は魔法をその身で受けた。

 大爆発が発生する。

 凄まじい威力の攻撃だ。

 レベル9999になる前の俺なら、瞬殺されていただろう。

 今は無傷である。


「ち……」


 魔王は無傷の俺を睨み、苛立ちを隠せない表情で舌打ちした。

 驚いているという感じではない。こうなると予想していたようだ。

 やはり俺の強さも知っているんだな。


「はぁあああ!!」


 魔王は剣を取り、俺に斬りかかる。

 俺はその剣を素手で受け止めた。


「ぐ……」


 剣で俺の手を斬り裂こうと、魔王は力を込めているようだが、俺の手が切れる事はない。


「諦めろ」

「ふ、ふざけるな」

「俺の強さを知っていてなぜ俺を狙う? どこかで会ったか?」

「貴様……私の顔を忘れたのか?」

「……」


 俺は魔王の顔をじっと見てみる。

 やっぱり見覚えはな……

 ん? 

 いや……待て、どっかで見た記憶がある。

 最近じゃない。

 だいぶ前に……


 あ!!


「お、お前! リ、リオンか!?」 


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