表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化決定】アラサー魔導士の辺境湖畔暮らし〜初級魔法で魔王を瞬殺してしまった俺は、無気力に引きこもりたい〜  作者: 未来人A
第四章 魔王降臨

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/42

35

 エミルはハーナが去っていく様子を見送った後、自分も捜索を開始した。

 途中人里を発見する。


(人がいる気配がないわね……住民は皆、無事避難したみたいね)

 誰もいなくなっていた。


 家の中などに、魔物が潜伏していないか、一応確認するが何もいなかった。


「お、ここにも村が」


 捜索中、男の声が聞こえてきた。

 残っている住民かと思い確認する。

 全身から黒い毛を生やした男がいた。

 顔が狼のようだ。明らかに人間ではなく、魔物という見た目だ。


(魔物! あれがSSランクの魔物? いや……高位の魔物は手下を連れてくることもあるし……魔力を隠しているみたいだから、ぱっと見はわからないわね……)


 エミルは隠れながら魔物を観察する。


「……匂うな。人間の匂いだ」


 魔物がクンクンと匂いを嗅ぎながらそう呟いた。


(バレた……!?)


 エミルがそう思っていると、一気に接近して来た。


「よう。ちょっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」


 魔物が目の前に来てそう尋ねて来た。

 エミルは魔物と対峙して、


(こいつはSSランクの魔物じゃなさそうね……)


 と直感で思った。

 相手はまだ魔力を隠しているようなので、実際の力ははっきりとは分からないが、対峙した雰囲気などでSSランクほどの力はないとエミルは感じた。

 彼女の勘は当たることが多い。


「聞きたいこと? 何かしらね」


 エミルは雷轟剣を構えながら返答した。


「最初に言っておくが、俺は情報が知りたいだけで、危害を加える気はない。そっちから来るなら話は別だがな」

「……」


 危害を加える気はないという言葉を、エミルは全く信用していない。剣を構え続ける。


「それで聞きたいことって?」

「ある人物を俺の主が探してるから、情報を収集してるんだ」

「その主というのは?」

「魔王様だ」


 魔物はそう返答した。


(魔王……なるほど……どうやらそいつがSSランクの魔物みたいね。こいつはやっぱり違ったわね)

 魔物の言葉を聞き、自分の直感が正しかったと確信した。

「魔王はその人物を見つけたらどうするのかしら? 殺すの?」

「さあ。ただ、恨みを持っているようだから、無傷では帰さないだろうな。俺は殺すと思うが」

「そう……なら教えることはできない。あなた達はここで倒させてもらうわ」


 誰かを殺そうとしている時点で、放っておいてはいけない存在だとエミルは判断した。


「……ほう……いや、そっちの方が俺も楽しいね」

 魔物はニヤリと笑みを浮かべた。

「人間を噛み殺したいけど、するなって魔王様から言われて、退屈だったんだよ。人間から危害を加えてきたら、反撃しても良いて言われてたけど、今まで攻撃してくるやつはいなかったからなぁ。戦う気なら願ったり叶ったりだ」


 嬉しそうに魔物は言った。


(魔王は狙っている人間以外に危害を加えるつもりはないの? まあ、狙っている相手が一人だろうと一万人だろうと、悪党には変わりない。討伐するのみね)


 意外な情報にエミルは驚いたが、魔王を倒すという方針は変えなかった。


「俺は壊獣かいじゅうケルビン。喧嘩なら喜んで買うぜ」

「私はエミル・トール。あなたを斬るわ」

書籍版の予約始まりました!

TOブックス様から出版されます!

表紙絵もありますので、ぜひ見てみてください。

↓のページから予約できます。

https://tobooks.jp/contents/21191

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ