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 海で遊ぶことになった。

 遊んでいるうちに釣られないか心配だが……

 めっちゃ珍しい魚だし、流石にちょっと遊んでるうちに釣られるってことはないか。


「でもお兄ちゃんみずぎ、持ってないんだったね! 作ってあげる!」


 シーラがそう言って、能力を使用。

 目の前にシーラが着ている水着を大きくしたような水着が作成されて、フワリと地面に落ちた。


「これ着て!」

「着れるか!!」


 こんなの着て歩いてたら変態扱いされちまうぞ!?


「嫌なの……?」


 寂しそうな表情をシーラは浮かべる。


「い、嫌というか……男と女で着る水着が違うんだ。俺は男だからああいう感じので頼む」


 ビーチにいた男を指さしてそう言った。


「あんなのがいいの?」

「そうだ」

「ほとんど裸だよ?」

「男はそれでいいんだ」

「そーなんだ」


 シーラは男の水着をよく見た後、能力を使って、水着を作成した。

 マーブル模様の水着が完成した。

 家とか建物だとめっちゃ変に感じるが、水着みたいに着るものなら、そんなに悪くは感じない。むしろオシャレな水着にも見える。


「ありがとう。俺も着替えてくるな」

「うん!」


 俺は更衣室に向かって、水着に着替えてきた。

 出ると俺より先に着替えていたエミルが、戻ってきていた。

 ビキニ姿になっている。

 豊かな胸。鍛えられ贅肉のないウエスト。女性らしいヒップ。

 見事なスタイルと言いようしかなかった。


「ライズも結局海に入るのね。せっかく来たんだし、その方がいいわよ」


 見とれていると、エミルがそう言って海に向かっていった。

 俺は我に返る。


「お前、海に入っていいのか? ほかの客が感電しないか?」

「ずっと電気を発してるわけじゃないわよ! 私をなんだと思ってるのよ!」


 エミルは怒る。でも、うっかり電気を発しそうな気がする。

 考えすぎだろうか。

 歩くたび、エミルの胸が揺れるのが見える。

 思わずじっと見てしまう。


「海に行くの久しぶりね。ライズもそう?」


 こっちを見て尋ねてきたので、瞬時に目の前を向く。


「たまに釣りに来るけど、泳ぐのは相当久しぶりだな」


 異世界に転生してからは初だ。前世では何回か海水浴はしたが、それも子供の頃の話である。


 海に到着。


 エミルは早速海に入って泳ぎ始めた。

 ……そういえば俺は泳げないんだった。

 前世ではかなづちだったし、転生してからは泳ぐ必要がそもそもなかった。魔法を使えば海の上を歩いたり、海中の中を自由に移動することだってできる。泳ぐ必要性が全くなかった。


 海が綺麗だしダイビングでもしてみるかな。

 そう思っていると、シーラが、


「あれたのしそー」


 と言った。彼女の視線の先には、ぷかぷかと浮いている青色の小型のボートが。大きさは二人乗りくらい。

 あれはスライムの肉を加工して出来たボートである。前世はビニール製のボートがあったが、見た目はそれに近い。

 シーラは能力を使って、同じものを作った。

 変な模様のボートが海にぷかぷかと浮かぶ。


「お兄ちゃんも乗る?」

「せっかくだし」


 俺はボートに乗り込んだ。

 ちょうど寝れる大きさだったので、仰向けに寝る。

 その俺の上にシーラも寝る。

 ぷかぷかと心地のいい波に揺られる。

 正直かなり気持ちい。


「良い気持ちだねー」

「そうだな」


 結構癒されるな。海に頻繁にいくのはめんどいし、湖でもたまにこういうボートに乗ってみるのもいいかもしれない。

 しばらくリラックスしていると、誰かがボートを掴んだ。


「やっぱりアンタ達だったのね。このボート」


 エミルだった。


「あ、お姉ちゃんだ!」

「シーラが作ったの?」

「うん!」

「本当に便利ねその能力」


 感心したように言った。


「私も乗せてよ」

「それは無理だろ。二人が限界だぞ」


 大きさ的には一人乗りようである。シーラは小さいから二人で乗れているが、流石にエミルも一緒には無理だ。


「大丈夫!」


 シーラがそう言って、能力を使う。

 すると、ボートが一瞬で大きくなり、二人乗り用になった。


「おお、これなら乗れるわね」


 エミルはボートに上がって乗り込む。

 そして、俺の隣に寝転んだ。

 確かに二人乗り出来る大きさなのだが……それでも二人で乗るのは微妙に狭い。

 俺の肩とエミルの肩が当たるくらいの広さである。

 エミルの胸も結構近くにあって、何というか色々不味い状況である。

 波が来てボートが大きく揺れる。


「ひゃっ」


 エミルが体勢を崩した。エミルが俺の上に乗ってくる。

 顔と顔が間近くで向き合う体勢になった。

 俺の胸にエミルの大きな胸が当たる。

 な、なん!?

 し、幸せな感触が俺の胸に!?


「!?」

「なななな!?」


 俺もエミルも混乱する。波は何回か来て、また揺れる。

 エミルは体勢を崩さないよう、反射的に俺の肩にくっついた。


 胸の密着感が増す。

 や、やばい。こんな密着したら、股間が反応する!!


「お、おい」

「ご、ごめん。離れるわね」

 エミルが何とか状態を起こす。

 離れると残念なような。


「あれ? シーラは?」


 気づいたらシーラが船に乗っていなかった。


「お、落ちたのかしら? ……大丈夫だろうけど」


 さっきの揺れで船から落ちたのかもしれない。

 見た目は少女であるが、中身はSランクの超強力な魔物。

 海に落ちて何の問題もないはずだ。


「よいしょ」


 シーラがそう言いながら、ボートを掴んで上がってきた。ボートの上に立つ。その瞬間、波が来て揺れる。


「わわっ」


 立っていたシーラがバランスを崩して転ける。

 ハラリと何かが俺の胸の辺りに落ちる。

 エミルのビキニだった。シーラが転けた際、ビキニの紐を引っ張ってしまったようだ。


 ビキニが取れたと言うことは……


 俺は思わず、エミルの胸を見た。

 間近くに豊な乳房が二つ露わになっていた。


「ひゃあああああ!?!?!?!?」


 エミルはそう叫びながら慌てて手で胸を隠した。

 俺は心の中で、シーラグッジョブとお礼を言った。


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