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宇宙が救われた日(SF)
ウミガメのスープ的なの。
ある年、地球は宇宙人の侵略を受けた。
彼らが銃らしきものをかざすだけで、人類の電気、ガス熱、あらゆるエネルギーが失われた。
原子力発電所すら一切暴走せず、完全に沈黙し、地球は氷河期同然となった。
宇宙人たちは「技術提供を受けるなら、降伏せよ」と勧告した。
まず科学者たちが、次に政治家たちは「宇宙が救われた」と感激し、喜んで降伏した。
科学者や政治家たちが喜んだのは、技術提供が理由だが、その目的は宇宙高校の技術でも、地球を簡単に追い詰めた軍事力でもない。
彼らは何に感激したのか。
質量保存の法則は健在である。
科学者たちとは、物理学者や天文学者だ。