十一章時点・人物紹介
保有総魔力・体内に保有する魔力の総量、魔術師としての実力に直結しやすい
魔力放出力・魔力を噴出し出力する能力の高さ、魔術の威力に直結しやすい
魔力精密度・魔力を精密に動かす能力、高い程魔術師としての技量が高くなる
魔力持久力・魔力的なスタミナ、継続して魔術を使用し続ける能力
近接戦能力・近接戦の実力の高さ、剣を使っても魔術を使っても目の前で戦えば近接
肉体精密度・身体的な精密度の高さ、戦闘だけでなく手先の器用さなど技量も測定対象
肉体持久力・肉体的なスタミナ、継続して運動をし続ける能力
知識量・物を知っているか それを処理できるかの能力、頭の良さと言い換えた方が速い
能力値ランク
G〜Sまで存在し、高ければ高いほど良いものとされ、S以上は人の領域を超えているとされる、測定不能は 他の追随を許さず 比較になる相手がいない為計測が不可能な状態
同じランクでもピンからキリまで存在し 同一ランクは互角というわけではない、ランクが一つ上に上がると完全にその能力は上位となる
またそのランクの収まらないが次のランクには及ばない段階には+が付けられます
十一章のネタバレをある程度含みます、また身長体重年齢は十一章終了時点のもの
また、前回紹介し、かつ変化がないものは省きます
名前・ エリス
性別・女
身体・身長158 体重60
年齢・21
異名・孤独の魔女の弟子 流浪の暁風
好きな食べ物・師匠と食べるご飯 友達と食べる料理
嫌いな食べ物・トロトロしたもの
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・A
魔力精密度・A 魔力持久力・C
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・B 知識量・B
固有能力
『完全記憶能力』『詠唱省略』
『極限集中状態』『識確魔術』
『流障壁』『記憶違い』
魔力覚醒
『ゼナ・デュナミス』『超極限集中状態』『ボアネルゲ・デュナミス』
武装
『真具ディスコルディア』
『リバダビアの指輪』
『エリスのコート』
備考
三年の修行により魔女大国最高戦力級の実力を手に入れたエリス。特に魔力に質量を与える『魔力防壁』の技術を手に入れたことにより所謂ところの『強者』の仲間入りを果たす、とはいえ未だ第二段階の壁は超えられておらず師匠曰くまだまだ間合いの扱いができていないとのこと、そこら辺は今後の課題となる。
そして三年の修練の末新たな切り札『ボアネルゲ・デュナミス』も習得。『超極限集中状態』で識確の力を使い正確にシンの記憶を呼び起こし、『記憶違い』でそれを自身の力であると誤認させ、『ゼナ・デュナミス』で誤認した記憶をそのまま引き出す。記憶違いによる威力減退が唯一起こらない例でもありその力はエリスとシンを合算した物になる。
出力だけならば極・魔力覚醒に匹敵しまだ経験はないがこれを使えば第三段階到達者。即ち将軍とも互角に殴りあえる。
また、世界一の鍛冶師に成長したミーニャからディスコルディアの強化をしてもらい、手足一対の黄金の防具に進化。様々な機能に加え普段はペンダントとして首にぶら下げでおける代物となった。
人間としての最盛期に着々と近づき続けている最中であり、未だ果てが見えない彼女の力は師匠より課された新たな試練を前にどこまで伸びるのか。
名前・ ラグナ・アルクカース
性別・男
身体・身長173 体重85
年齢・23
異名・争乱の魔女の弟子 戦王
好きな食べ物・肉 にんにく エリス シチュー
嫌いな食べ物・無し
魔力覚醒・『拳神一如之極意』
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・D
魔力精密度・ 魔力持久力・B
近接戦能力・A+ 肉体精密度・B
肉体持久力・A 知識量・C
備考
アド・アストラの全軍指揮を執る総司令官の座に就き、自らも最前線に立ち戦い続け魔女世界の安寧を守り続けてきた。アルクトゥルスの修行に加え魔女排斥組織との戦いを三年間続けてきたが故にその修練密度はエリスさえも上回り全弟子中トップ。ただでさえ強かった彼は更に強くなっている。
オマケに数年前娘息子が誘拐されたと聞いて暴れ狂ったベオセルクを真正面から殴り倒しており、名実ともにアルクカース最強の男にもなった。
アド・アストラの一員として平和を維持し戦争を戒める側に回った彼をアルクカース国内では『日和見主義』と罵る声もあるが、それでも国王が国内最強になったという事実は大きく。
富国超兵と称した政策により、アルクカース国内での武力兵力は過去最大級にまで膨れ上がっており、今現在アルクカース国内での彼の権勢は盤石そのもの。既に建国の王と並び称されるほどの偉人として崇拝までされている始末。
一応第三段階には至って居ない物の今その段階にまで行く可能性が最も高いと言われており、魔力防壁の扱いは魔女の弟子達の中で最高クラス。間合いの把握も完璧であり正直非の打ち所がない程に強くなってしまっている。
名前・ メルクリウス・ヒュドラルギュルム
性別・女
身体・身長176 体重63
年齢・24
異名・栄光の魔女の弟子 同盟首長
好きな食べ物・シチュー パン
嫌いな食べ物・落ち着かない料理
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・A 魔力持久力・A
近接戦能力・B 肉体精密度・C
肉体持久力・B 知識量・A
備考
アド・アストラで最も精力的に動き働く六王であり、彼女の影響力や行動範囲も鑑みれば実質アド・アストラは彼女の組織と言ってもいいレベルで組織を把握している。それ故にやや暴走気味でロストアーツという魔の兵器を開発してしまい今回の事件の引き金を引いてしまった。今は反省している。
三年間常に人類文明の繁栄に従事して居たため実戦は殆ど経験して居ない。修行は積んでいたが三年前程鉄火場に身を置き続けた訳ではないためなんならちょっと鈍ってすらいる。今回も全く戦闘はしなかった。
だが一応魔力防壁の取っ掛かりは掴んでいる上、いつまたシリウスが復活してもいいように新たな魔術や武器の開発を行って居た為決して弱くはなって居ない。
カノープスの後継として世界を治める為メグと組んで世界を転がしてきた、つまりアド・アストラの前面に立って居た為非魔女国家からは『女狐』と呼ばれて蛇蝎のごとく嫌われている。
名前・ アマルト・アリスタルコス
性別・男
身体・身長177 体重73
年齢・24
異名・探求の魔女の弟子 小学園理事長
好きな食べ物・ボロネーゼ
嫌いな食べ物・あからさまに手の抜かれた料理
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・A 肉体精密度・B+
肉体持久力・B 知識量・C
備考
コルスコルピにてディオスクロア小学園を運営する理事長兼教師になって夢に一歩前進した。一応アド・アストラ所属ではない為彼の名前はそれほど広く広まって居ないしアド・アストラの活動に特に手伝いとかはしていない。けどそれはそれとしてアド・アストラ内部に存在するコネは存分に使う都合のいい男。
教師になり子供達の相手をしていたことから人間的にも成長しており、メルクと並びある意味魔女の弟子達の中では一番大人。また戦闘能力も三年前の戦いで特に貢献出来なかったと思い込み新技術『血液ブレンド』を開発。これにより魔力覚醒級の戦闘能力を得たが…まだ覚醒は出来ていない。
せっかく夢を叶え始めているのに邪智暴虐の魔女により三年間の出奔を強要された彼の明日はどっちだ。
名前・ サトゥルナリア・ルシエンテス
性別・男
身体・身長160 体重55
年齢・18
異名・閃光の魔女の弟子 世界のスーパースター
好きな食べ物・グレープエード
嫌いな食べ物・辛い物
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・G 魔力持久力・D
近接戦能力・C 肉体精密度・B
肉体持久力・C 知識量・C
備考
魔女の弟子として三年間修行を積み着実に強くなりつつあり、演技でも戦闘面でも一回り大きくなれた。この三年間であちこちを巡って演劇を披露してきた事によりその知名度は爆発的に上昇、世界的なスーパースターとして魔女大国非魔女国家問わずファンが存在する。
少年らしさが抜け、そこに大人びた美しさも加わりますます嫋やかに可憐に成長した。肌のケアや肉のつけ方に至るまで徹底的に研究を重ね女性らしいというより今の彼は最早人として美しいとさえ言えるだろう。
以前はまだ魔術も戦闘能力も半端な状態だったが、今度こそ何かあった時は自分も役に立ちたいと驚異的なスピードで多くの魔術陣を習得、エトワール王国所属の魔陣師すら上回る腕前にまで成長出来た、が…本人はまだ覚醒を習得出来ていない事について悩んでいたりする。
三年間の出奔には大変乗り気だが、彼には一つの懸念がある。というのもあと二年で次期エイト・ソーサラーズを決める選挙が始まってしまう事である。なんとかそれまでには帰り、今度こそエイト・ソーサラーズの一人になる事を心に決めているのだが…はてさて。
名前・ メグ・ジャバウォック
性別・女
身体・身長167 体重55
年齢・22
異名・無双の魔女の弟子 皇帝専属メイド長 第四師団師団長
好きな食べ物・激辛料理
嫌いな食べ物・無し
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・B
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B+ 肉体精密度・B+
肉体持久力・B 知識量・A
備考
メイド長兼六王補佐兼第四師団師団長。恐らく弟子達の中で最も多忙な人物こそ彼女だろう、元第四師団長ザスキア・ドッペルゲンガーが開けた穴を埋めるように新設された第四師団《冥土大隊》の師団長に就任。元々師団長クラスの実力を持ちながらメイド長であると言う事から師団長に就任することは避けていた彼女だが。
『私も皆さんに並べるだけの格と箔が欲しいので』とあっさり師団長に就任。流石にメイド長という職に埃は持ちつつも友達に並びたいという彼女が見せた初めての欲に皇帝が答える形で彼女は師団長となった。
弟子達の中でもトップクラスに忙しい身だがきっちり修行の時間は確保しておりこの三年で益々実力を伸ばし、今回は戦闘は無かったもののそれなりに切り札をいくつか用意しているとのこと。しかし未だ覚醒には至れずプチ凹み中。
実は冥土大隊という諜報機関を使い、裏で姉であるトリンキュローを捜索していたが未だ進展が見られずちょっとだけ焦っている。あと探せていないのは魔女大国の干渉を徹底的にシャットアウトしているマレウスだけとなっている。
名前・ ネレイド・イストミア
性別・女
身体・身長270 体重240
年齢・25
異名・夢見の魔女の弟子 闘神将
好きな食べ物・お肉(食べた後すごい力が出るから)
嫌いな食べ物・レモン(唾が出るから)
魔力覚醒・『虚構神言・闘神顕現』
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・B
魔力精密度・C 魔力持久力・B
近接戦能力・A+ 肉体精密度・A
肉体持久力・A+ 知識量・B
備考
三年前と変わらず神将を務め自国の守護をしている。師であり母でもあるリゲルが教皇を退任した際真っ先に後継候補に名が挙がったがこれを全力で拒否。三年前の戦いで大好きな母に反抗する事を覚えた彼女は何があっても教皇就任に対して首を縦に振らなかった。
あちこちに逃げ回りこれでは示しが付かないと代わりにベンテシキュメが教皇に就任。すると彼女は驚くほどあっさり彼女を教皇として認め彼女に対して永遠の忠誠を誓ったと言う。自分より相応しい人物に落ち着いたと満足げなネレイドと終生の大将として彼女を崇拝していたベンテシュキメのなんとも言えない表情は対照的であった。
この三年で彼女も劇的にパワーアップを果たした、身体能力面に関してはほぼ放置でもいいくらい天才的伸びを示していた為リゲルは彼女に対して本格的に幻惑魔術と魔力の上位的な運用法を指南。彼女は魔力防壁と防壁破壊術をマスターする、未だ第三段階には至っていないがこの分なら直ぐに極・魔力覚醒も習得するとリゲルは見ている。
名前・ デティフローア・クリサンセマム
性別・女
身体・身長105 体重35
年齢・21
異名・友愛の魔女の弟子 魔術導皇
好きな食べ物・甘いお菓子 デティスペシャル
嫌いな食べ物・野菜 苦いやつ
能力値
保有総魔力・A+ 魔力放出力・A
魔力精密度・A 魔力持久力・S
近接戦能力・G 肉体精密度・D
肉体持久力・B 知識量・B
備考
魔術導皇として相変わらず魔術界を牽引している。元々アド・アストラは彼女のアイデアである為本来は彼女が最前線に立ち側を振らなければならないのだがなんか気がついたらメルクさんが全部やってくれてたのでそちらにお任せしてしまっている。
肉体面の成長は相変わらずない、もう二十歳を超えここから伸びることはないなと諦めたのか最近は牛乳を飲まなくなったしぶら下がり健康法もやらなくなった、その代わり独自に体を鍛えたりスピカ先生から治癒の極意を習ったりして着実に強くなってます。
ここ数年で急激に魔術が発展し独自の体系を作りつつある外大陸との話し合いに最近は従事しているが、イマイチ話が通じず難儀している。魔術の発展に伴って向こうもディオスクロア語が広まりつつあるので言葉は通じるが価値観が違いすぎてもう連携は無理とデティは半ば諦めている。
名前・ メリディア・フリージア
性別・女
身体・身長169 体重59
年齢・22
異名・アド・アストラの大隊長
好きな食べ物・パサパサしたクッキー
嫌いな食べ物・魚の内臓
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・D
近接戦能力・C 肉体精密度・C
肉体持久力・E 知識量・D
備考
アジメクの元近衛師団長にして今現在アジメク軍を纏める大隊長を務める女性。エリスと同じムルク村出身の天才の一人として知られており、騎士の中の騎士として彼女の名は広く知られている。
一時期、エリスへの劣等感と強い憧れから道を見失いかけたがエリスとの対話を経てそれらが全て友情へと昇華。今は真っ当な友人関係を築いている、またそれに伴い精神的に不安定な部分も改善されますます騎士としての生き様に磨きがかかっているとのこと。
実力的にはアド・アストラで中の上くらい、ロストアーツを失った代わりにアストラの新技術『魔練術』によって作られた新兵器の試験者に選ばれており近日新しい武器を支給される予定。それを受け彼女は『今度は失くさないようにします』と苦笑いを浮かべていたとか。
エリスに追いつき、その隣に立つ事を目標として彼女は十年近く鍛錬を積んできた。しかしそうして得た経験が語るのは『エリスに追いつくのは無理、彼女は特別で自分はどこまでも平凡だ』という真理ばかり。それを受け入れられず足掻いた時期もあったが…今は違う。
確かに自分は特別ではない、それでもこの手で彼女と言う特別を前に押し出してやることは出来る。助けるのなら隣にいなくてもいい、私のことなんか忘れてくれてもいい、だからエリスには前に進んで欲しい。いつか…自分を助けてくれたように、色んな人を助けて欲しい。
それがきっと、メリディアの真の望みなのかもしれない。
名前・ クライヴ・カサブランカ
性別・男
身体・身長174 体重95
年齢・22
異名・アジメク軍七百七十二小隊副隊長
好きな食べ物・ハムの挟まったサンドイッチ
嫌いな食べ物・カリフラワー
能力値
保有総魔力・G 魔力放出力・G
魔力精密度・D 魔力持久力・G
近接戦能力・D 肉体精密度・E
肉体持久力・D 知識量・C
備考
エリスとメリディアと同じムルク村出身の天才騎士の一人、元々は導国軍大隊長を務めていた男だがメリディアがメルクリウスの八つ当たりを受け降格された際、彼女についていく為自ら降格を懇願し、メリディアの率いる小隊の副隊長となった。
彼もまたエリスの強さに憧れ、そして挫折した者の一人。自分はどうやっても頂点には立てないしみんなが言うような天才ではない事を誰よりも早く認識していた、それでも彼が騎士になったのはせめてエリスのようにムルク村のみんなを守りたかったから。何より向こう見ずで無鉄砲なメリディアを守る為だった。
そんな彼はファーグスの街にてリープの凶弾の前に倒れ重傷を負う。結果として部下の新入り達は二人とも殉職しメリディアを一人にしてしまうという最悪の結末になってしまった。それでも彼は怪我の後遺症を理由に退役した、久しく会ったメリディアの瞳に最早庇護は必要無いまでの輝きを見たから…。
彼は今ムルク村に多大な退役金を持ち帰り父の畑を受け継ぎ働いている。最早後悔も慚愧も無いと語る彼の肩は重荷が降りたように軽やかであった。
名前・ ルーカス・アキレギア
性別・男
身体・身長172 体重58
年齢・21
異名・流麗なる猛火
好きな食べ物・ピクルス
嫌いな食べ物・海鮮物
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・E 魔力持久力・C
近接戦能力・A 肉体精密度・B
肉体持久力・C 知識量・B
備考
ムルク村出身者にして正真正銘の天才。騎士になって数年でアジメクトップクラスの使い手であり後輩や新入り達からの尊敬を一身に受ける次世代の筆頭的存在。
その実、自己承認欲求と自己顕示欲に塗れた怪物であり。自身が英雄となることしか考えておらず、その為ならば自身が事件を起こしてそれを解決する所謂マッチポンプも平然と行ってみせる、オマケになまじ頭の出来が良い為それが今の今までバレる事なくやってこれてしまった。
その結果、彼はロストアーツ強奪事件を引き起こすという凶行に走る。当初はアルカナを利用し星魔城を強奪させアド・アストラが危機に陥った瞬間アルカナを裏切り後ろから皆殺しにすることにより事件を解決し英雄になる予定だった。
その予定が狂ったのは奇しくエリスの弟ステュクスの手によって星魔剣が盗み出されてしまったことにより彼の手元に星魔剣が巡って来なくなった事から全ての歯車が軋み始めた。
別に星魔剣がなくとも星魔城を起動させること自体は出来る、だが星魔城は全てのロストアーツが無ければその全ての機能が解放されない。彼の英雄性を際立たせるには星魔城はより無欠の脅威でなくてはならないと考え彼は一時計画を停止させた、が…その間に現れたのがエリスだった。
エリスによって事件は次々解決させられ、遂に追い詰められ 半端な機能で起動させた星魔城内部で彼女と激闘を繰り広げ、そして敗れ彼の野望は潰え癒えない後遺症を残し彼は意識を失った。
彼がなりたい『英雄』とは即ちエリスである。あの日見た背中という曖昧な光だけを求め少しでもその背中に近づくために自身で問題を起こし解決するなんてマッチポンプを繰り返し続けてきた。その間にもエリスはさらに大きくなっていき…そして三年前 世界を救うという大偉業を成し遂げてしまった。
ルーカスの中でエリスは神格化されていた、最早手段は選べなかった。故にこその神をも恐れぬ蛮行、故にこその神すら欺く凶行、彼はエリスという存在によって狂わされてしまったのだった。
名前・ ライリー
性別・女
身体・身長185 体重72
年齢・23
異名・アルクカースの大隊長
好きな食べ物・肉の脂身
嫌いな食べ物・茹でた鶏肉
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・D
魔力精密度・D 魔力持久力・D
近接戦能力・A 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・D
備考
アルクカースの軍団を率いる大隊長にして第一戦士隊の現隊長。名家と称えられたドレッドノート家を押し退けその座に就いた若手のホープであり、所謂ラグナが玉座に就いてから頭角を現し戦場での経験が少ないラグナ世代の一人。
ラグナが戦争を禁じてから戦士として頭角を現した為戦場での経験はやや少ないが、その分対魔女排斥組織との戦闘経験は凄まじく。彼女も多くの組織を潰した実績を持ち、一対一の戦闘ならば負けなしとまで称えられた程の徒手空拳での武闘術を持つ。
ただ経験の少なさが仇となっているのか、やや頭が硬く口下手な面がある。それ故にアジメク人に対する強い偏見を持ち彼らを前線から排したり、アルクカースに敵対する者としてエリスに攻撃的にもなっていた。
そこを利用されレイバンの口車に乗ってメルクリウスを助けに向かったエリスに襲いかかり戦闘になった、が…今のエリスは討滅戦士団でも手に負えるか怪しいレベルの強者。第一戦士隊クラスの彼女では相手になるわけもなくあっけなく返り討ちにあった。
その後しばらくはラグナに呼び出され彼の作戦行動に追従。そして解決後はエリスと合流したラグナより叱責を受け考えを改めることを決意。
今はアジメク人に対する偏見を無くそうと頑張っている。まぁ口が下手なのであまり効果はないが。
名前・ ステンテレッロ
性別・男
身体・身長175 体重56
年齢・28
異名・喜劇の騎士
好きな食べ物・カシューナッツ
嫌いな食べ物・アーモンド
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・C
魔力精密度・D 魔力持久力・B
近接戦能力・A 肉体精密度・B+
肉体持久力・C 知識量・B
備考
エトワール国内最強戦力の一人、かつては喜劇の騎士プルチネッラの一番弟子として剣の指南とエンターテイナーとしての修行を受けていた身だがプルチネッラの引退と共に本格的に喜劇の騎士としてエトワール軍に参入。あっという間にエトワールを代表する戦力の一人となった。
複数の魔術体系の特色を持つ融合魔術の一つ『偽装魔術』の使い手。人だろうが物質だろうが別の物体に変化させる事が可能であり、剣や槍をパーティーグッズに変え持ち歩いたり、相手を物体に変え無力化させる戦法を得意とする。
喜劇の騎士としての実力は申し分なく、現行最強たるマリアニールが引退すれば次は彼がエトワールの顔となると言われている。
が、エンターテイナーとしてはまだまだでありなんとか周りの人たちを笑顔に出来るよう日々精進を重ねている。
その過程で目にしたメリディアの憂いの表情を見て、彼は彼女を笑顔にする事を心決める。ロストアーツを失い、エリスへの憧れと劣等感から失意のどん底にあった彼女を励ます為、なるべく彼女を一人にしないように常に彼女につきまとっていた。
名前・ 炎帝アドラヌス
性別・男
身体・身長170 体重55
年齢・32
異名・炎帝
好きな食べ物・炭火焼チキン
嫌いな食べ物・野菜
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・B
魔力精密度・D 魔力持久力・D
近接戦能力・E 肉体精密度・C
肉体持久力・E 知識量・C
備考
アジメクの近郊に集落を作っていた部族アグニ族の族長の息子。炎を奉り炎を崇める一族としての誇りと炎を危険物として扱うアジメク人との価値観の軋轢から彼への憎悪を募らせていた。
しばらくは適当な魔女排斥組織を転々としたり、自身で魔女排斥組織を作ったりしていたがどうにも上手くいかず燻っていたところをメムに見つけられ、彼の配下となってアジメクへの復讐の為ロストアーツ強奪事件に手を貸す。
メムが集めた新生アリエの中では比較的武闘派に入る。火属性を極限まで極めた事により魔力が詠唱もなく炎に変化してしまう魔力変換現象が起こっており、常に体から火を噴き出している。ただこの炎自体は彼の意思を反映しているため彼が焼こうと思った物以外焼いたり燃え広がることはない。なので服とかは燃えない。
スタジアムにて観客全員を人質に取る大事件を起こすものの、エリスの地下貯水槽の水を利用した戦法により敗北。その後はアド・アストラに捕縛され今現在はデルセクトに新設されたアド・アストラ直属の大監獄に収監されている。
名前・ カース・ウィッカーマン
性別・女
身体・身長152 体重42
年齢・27
異名・邪教司祭
好きな食べ物・スペアリブ
嫌いな食べ物・骨の抜いてない焼き魚
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・B
魔力精密度・E 魔力持久力・D
近接戦能力・F 肉体精密度・E
肉体持久力・E 知識量・C
備考
かつて教国オライオンを苦しめた邪教アストロラーベを纏めた邪教大司祭ガーランド・ウィッカーマンの一人娘。ガーランドから邪教司祭としての英才教育を受けておりガーランドと異なり魔術に卓越している。
扱う魔術は第一級禁忌魔術である邪闇魔術。触れた相手の精神に作用し発狂させる最悪の魔術の一つとして数えられる代物。魔術界の絶対的な規則として『人の根底を揺るがす魔術』の存在は許されていない、つまり感情や魂に直接作用する魔術はそもそも存在すら許されていない。
裏社会にも存在しない感情に作用するこの魔術を一体どうやってガーランドやカースは習得したのか。それを問い詰める為カースは今現在デルセクトの地下大監獄にて厳しく尋問を受けている。
名前・ トーデストリープ
性別・男
身体・身長169 体重54
年齢・32
異名・皆殺士
好きな食べ物・ハンバーグ
嫌いな食べ物・ピーマン
能力値
保有総魔力・C 魔力放出力・D
魔力精密度・E 魔力持久力・C
近接戦能力・C 肉体精密度・B
肉体持久力・C 知識量・D
備考
空魔ジズ・ハーシェルに次ぐと言われた名うての殺し屋、赴いた先の人間を敵味方問わず殺す『皆殺士』或いは『死そのもの』を自称しかつてはデルセクト国家同盟群の同盟首長メルクリウスを暗殺しようと狙ったこともある男。
もう十年以上も前にもなるメルクリウス暗殺失敗をあれからずっと引きずっており、彼女を殺すためにメムに手を貸しアド・アストラに攻撃を仕掛けたが、儘ならぬ物で組織に所属したが故に彼は持ち前のフットワークの軽さを失い。結局メルクリウスに傷一つつける事なく監獄送りとなった。
名前・ ザガン
性別・女
身体・身長230 体重340
年齢・35
異名・大威山 元・山猪
好きな食べ物・煮込み鍋
嫌いな食べ物・カイワレ
能力値
保有総魔力・G 魔力放出力・G
魔力精密度・G 魔力持久力・G
近接戦能力・B+ 肉体精密度・F
肉体持久力・B+ 知識量・F
備考
元モース大賊団の幹部だった女。山魔ベヒーリアの下から独立し自らの山賊団を持つ過程でメムと出会い名を売る目的で彼の仕事に手を貸した。
モース仕込みの古式武術『相撲』の使い手であり、そのラージサイズの体を思い切り相手にぶつけ薙ぎ倒す戦法を得意とする。が、それと同時に山賊らしい狡猾さも持ち合わせており戦闘時はあれこれと策を巡らせるのが好き。
スタジアムでの立て籠り事件の首謀者であり、偶然居合わせたネレイドによって薙ぎ倒され捕縛されたが。その際ネレイドに山魔ベヒーリアの面影を見て彼女をベヒーリアの行方不明の娘だと言い張り続けている。
山賊時代の異名は山猪、でもどっちかって言うと山豚だよねとベヒーリアに笑われた時は普通にキレた。
名前・ メム
性別・男
身体・身長170 体重40
年齢・32
異名・元アルカナ幹部 No.11
好きな食べ物・無し
嫌いな食べ物・無し
魔力覚醒・獄死之縊鬼
能力値
保有総魔力・B 魔力放出力・B
魔力精密度・C 魔力持久力・B
近接戦能力・B 肉体精密度・A+
肉体持久力・B+ 知識量・C
備考
旧アルカナの幹部であり、新生アルカナの発起人。三年前の帝国での決戦から逃げ延び、それ以降魔女大国とエリスに復讐を誓いひたすらに修練を積み続けていた。その実力は既にアリエと同格と言っても差し障りはなく、もし彼が三年前の時点でこれだけの実力を有していたらNo.18くらいには行けた。
得意とするのは斬撃を飛ばし相手を切断する『切断魔術』。これを極めた彼は斬撃を飛ばし自由に操るレベルにまで至っており自ら一刃の剣として敵方に切り込み自滅覚悟で戦うことが出来る。
修練の末手に入れた覚醒は『獄死之縊鬼』、全身に鉄製の刃を生やし全身凶器に変える覚醒。この状態になった彼は耐久性・攻撃性共に格段に上昇しおまけに身体能力まで馬鹿みたいに強化される始末。体の刃を全部捨て去れば防御力は無くなる代わりに壮絶な速度を得ることも出来る。
彼の計画の始まりは修練を終え新生アルカナを作っている最中、マッチポンプを企むルーカスと偶然邂逅。ルーカスの口車に乗せられ他のアルカナ達が惨たらしく処刑されたとの嘘の情報を吹き込まれルーカスの提案したロストアーツ強奪計画の実行役となる。
とはいえルーカスもアド・アストラの一員である事に変わりはないためメムはルーカスの事を心底信用していたわけではない、寧ろ信用出来ないから何処かで切って捨ててやろうとすら考えていた。が…それもエリスの出現により全てがめちゃくちゃにされてしまい、結果彼はアド・アストラの破滅の為ルーカスを頼らざるを得なくなってしまった。
今は帝国の監獄にて他のアルカナメンバーと共に牢に入っている。リーダー格である宇宙のタヴと太陽のレーシュが驚くほど大人しくしているのを見て彼も脱獄は早々に諦めた。悔しいには悔しいが…あの日、本当だったら自分もここに入れられるべきだったんだと言う一つの慚愧から解放されたと言う点では、まぁ良かったのかもしれない。
名前・ グリシャ・グリザイユ
性別・男
身体・身長175 体重50
年齢・39
異名・幻月 死列の御者
好きな食べ物・
嫌いな食べ物・
能力値
保有総魔力・D 魔力放出力・C
魔力精密度・B 魔力持久力・B
近接戦能力・B 肉体精密度・A
肉体持久力・D 知識量・A
備考
アド・アストラの兵士の憩いの場『クラブ・ヴォルフラム』のマスター。様々な兵士達の好みを把握し酒場の噂話も全て耳に入れている情報通。しかしてその正体は新生アルカナの幹部が一人幻月のグリシャ・グリザイユ。
元々メムを八大同盟 死蝿の群れ『ヴァニタス・ヴァニタートゥム』に勧誘することを目的として彼に接触していたが、彼の目的そのものが組織の理念である『終末の呼び水』と同一であると知り、敢えて彼に協力するよう組織から命令されていた人物。
所属こそ新生アルカナとなっているがこれでも元八大同盟の一角の構成員。個々人の戦闘能力の高さは同盟間屈指とも唄われるヴァニタートゥムの構成員だけあり凄まじい実力を持つ。特にシリウス考案の魔術と武術を掛け合わせた『合わせ術法』さえも習得しており、一構成員にはあるまじき強さを誇る。
最終的にエリスに敗北しアド・アストラに捕縛されたものの、彼は三年以上ヴァニタートゥムの本部から離れメムと行動を共にしていた為殆ど情報は抜けなかった。
ただ、なんとか引き抜いた情報の中に一つあったのは…『もうヴァニタス・ヴァニタートゥムは私の知る組織ではなくなってしまった。ボスが戻ってももう止まることはないだろう』と言う意味深な言葉のみであった。
名前・ ステュクス・ディスパテル
性別・男
身体・身長172 体重57
年齢・16
異名・無し
好きな食べ物・ハニーマスタードハムサンド
嫌いな食べ物・泥のようなコーヒー
能力値
保有総魔力・E 魔力放出力・F
魔力精密度・F 魔力持久力・F
近接戦能力・C+ 肉体精密度・C
肉体持久力・C 知識量・D
備考
エリスにとって唯一とも言える血の繋がった存在でもある実の弟。エリスとの別れを経験してからと言うもの姉を助けられるような存在になる為剣の修行を積み多くのことを学んだ彼はあれから心身共に大きく成長した。
しかし、それと同時に世の世知辛さも学んでしまい、今現在やややさぐれ中。消えた師匠ヴェルトを探す為ソレイユ村を出て数年冒険者を続けるもそれも挫折、一時はマーキュリーズ・ギルド傘下の工場にて警備兵を務めていた。
冒険者として色々経験した結果、救う対象として見ていた姉エリスに恐怖を覚えるようになった。今では毎日姉にどこかでばったり邂逅しない事を祈り続けて生きている始末。
色々あって工場もやめ、なんだかんだでロストアーツ星魔剣ディオスクロアを手にしてしまい、あれやこれやでベオセルクの子息リオスとクレーの面倒を見る事になり、アド・アストラから追われる身になった彼はマレウスに逃亡する事になる。
しかし彼は知らない、彼の起こした事件が彼にとって最悪の存在である姉の耳に届いている事に。