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十章時点・人物紹介

保有総魔力・体内に保有する魔力の総量、魔術師としての実力に直結しやすい

魔力放出力・魔力を噴出し出力する能力の高さ、魔術の威力に直結しやすい

魔力精密度・魔力を精密に動かす能力、高い程魔術師としての技量が高くなる

魔力持久力・魔力的なスタミナ、継続して魔術を使用し続ける能力


近接戦能力・近接戦の実力の高さ、剣を使っても魔術を使っても目の前で戦えば近接

肉体精密度・身体的な精密度の高さ、戦闘だけでなく手先の器用さなど技量も測定対象

肉体持久力・肉体的なスタミナ、継続して運動をし続ける能力

知識量・物を知っているか それを処理できるかの能力、頭の良さと言い換えた方が速い



能力値ランク

G〜Sまで存在し、高ければ高いほど良いものとされ、S以上は人の領域を超えているとされる、測定不能は 他の追随を許さず 比較になる相手がいない為計測が不可能な状態

同じランクでもピンからキリまで存在し 同一ランクは互角というわけではない、ランクが一つ上に上がると完全にその能力は上位となる

またそのランクの収まらないが次のランクには及ばない段階には+が付けられます




十章のネタバレをある程度含みます、また身長体重年齢は六章終了時点のもの

また、前回紹介し、かつ変化がないものは省きます




名前・エリス

性別・女性

身体・身長158 体重58

年齢・18歳

異名・孤独の魔女の弟子 流浪の暁風

好きな食べ物・師匠の料理全般 友達と食べるご飯

嫌いな食べ物・トロトロしたもの

魔力覚醒『ゼナ・デュナミス』

能力値

保有総魔力・B 魔力放出力・A

魔力精密度・B 魔力持久力・D

近接戦能力・B 肉体精密度・B

肉体持久力・B 知識量・B

固有能力

『完全記憶能力』・『詠唱省略術』

『極限集中状態』・『識確魔術』

魔力覚醒・『ゼナ・デュナミス』『超極限集中状態』

武装

『宝天輪ディスコルディア』

『リバダビアの指輪』

『エリスのコート』


備考

世界一周の旅と厄災の再来たるシリウスを退け正式に魔女の跡取りたる器に成長したエリス。半ば人間としての成長は限界点に達しておりここから先は技量を鍛え抜いて達人へと至る果てしない道へと挑むこととなる。今現在の目的はシリウスの再来に対応出来るだけの強さを手に入れること、修行の旅で様々な力を手に入れた彼女だが未だ安定性を欠く代物が多い為目下のところそれらの力を完全に御する事が目標。

当初は誰でもないただの少女であったが、長きに渡る旅を終え今現在彼女の世界的なポジションは『謎多き流浪の魔術師』とされている。他の弟子達が各国でそれなりの地位を得ているにも関わらずエリスだけが流浪の旅人でありかつ素性が知れない出身である上各地でそれなりに名を残しているので、得体が知れないと少し恐れられている部分がある。


彼女と友好的た人物達からの評価は概ね良いものの、皆エリスの気性の荒さはなんとなく認識している。それがよっぽどのことがない限りこちらに矛先が向くことはないと理解はしているものの、やっぱりその辺では恐れられている。





名前・ デティフローア・クリサンセマム

性別・女

身体・身長105 体重35

年齢・18

異名・友愛の魔女の弟子 魔術導皇

好きな食べ物・甘いお菓子 デティスペシャル

嫌いな食べ物・野菜 苦いやつ

能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・B

魔力精密度・B 魔力持久力・S

近接戦能力・G 肉体精密度・G

肉体持久力・B 知識量・B


備考

アジメクを統べる魔術導皇にして友愛の魔女の弟子、そしてエリスの大切な親友。昔から成長し難い体質であったためかもう成人であるにも関わらず見てくれは年端のいかない少女のまま。

ただそれでも人としては成長しており、魔力も一流の魔術師を遥かに上回る量を保有し今現在世界で最も多くの魔術を会得している人物としても名を馳せており、その上数多くの魔術論文を魔術学会に叩きつけもう既に魔術学において名を残すことが確定している大人物…つまり偉いのです。


今回の戦いに於けるMVPを一人選べと言われれば恐らくデティ以外の弟子達は皆彼女を推挙するだろう。みんな頑張ったがその頑張りの土台を作り上げたのは全て彼女の治癒魔術連打のおかげであり 的確に治癒を行い続けた彼女はシリウスに一切ダメージを与えなかった物の大きく勝利に貢献した。



彼女は薄々勘付いている、自分がかなり異質な存在であることを。それは世界にとって毒にも薬にもなり得る物であること…そして、ソレを自由にする権利は己には無いことを。

そこにあるのは諦めか?或いは反骨か。どちらも違う、ただそこにあるのは憐憫である。




名前・ クレア・ウィスクム

性別・女

身体・身長156 体重60

年齢・28

異名・友愛騎士団団長 黒金の絶望

好きな食べ物・ドライフルーツに蜂蜜かけて食べる

嫌いな食べ物・特に無し

魔力覚醒・『神閃のミストルティン』

能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・C

魔力精密度・C 魔力持久力・C

近接戦能力・B 肉体精密度・A

肉体持久力・B 知識量・E


備考

エリス達が旅立ってからの十年以上に渡り騎士を務め、レグルスへの宣言通り立派な騎士団長に成長したクレア。未だにレグルスへの愛は衰えておらず終戦後一日中レグルスにくっついていた。


十年以上も騎士としてやってきたお陰かその剣術は益々冴え渡り前任騎士団長ヴェルトを超えて今現在史上最強の騎士と呼ばれるようになった。その剣技はタリアテッレにも通用すると言われており友愛騎士団に所属してから今の所無敗。


魔力覚醒は『神閃のミストルティン』、時間にして一秒あるかないかと言うわずかな時間だけ覚醒を行い神速の斬撃を放つ一撃特化型の覚醒。覚醒時間が極端に短いおかげで消費魔力も普通の現代魔術程度なので連発も可能、シリウスをして魔力覚醒の理想形とさえ讃えられる程美しい覚醒を持つ。彼女が武器としてきた一撃必殺スタイルが昇華された文字通りのクレア人生の一撃。


名前・ メロウリース・ナーシセス

性別・女

身体・身長158 体重53

年齢・28

異名・友愛騎士団副団長 二龍撃剣

好きな食べ物・カプチーノ

嫌いな食べ物・ブラックコーヒー

能力値

保有総魔力・C 魔力放出力・C

魔力精密度・C 魔力持久力・B

近接戦能力・B 肉体精密度・B

肉体持久力・C 知識量・C


備考

クレアのライバルにして補佐官。騎士団の中でもクレアに次ぐ二番目の使い手と呼ばれて早十年、いつしか若手にも抜かれてクレアのライバルと名乗るには力量差が出来過ぎて『昔はクレア団長とライバルだった』と若手に言えば驚かれるようにもなってしまったが、それでも彼女は今でもクレア打倒を諦めていない。


だがそれはそれとして仕事は別、いつもクレアの隣に張り付いて彼女の仕事を補佐している。クレアは直ぐ予定を忘れるからスケジュール帳は手放せないし口下手だから代わりに部下に指示するのもメロウリースの仕事。その癖クレアは傲慢だからいつも苦労させられるけど一日の終わりに『今日も助かったわ、ありがとうメロウリース』と名前を呼んでもらえるだけで満足してしまっている。


クレアからいいように飼いならされているのではともっぱらの噂。元副団長のデイビッドは昔の自分見てるみたいでなんかいたたまれないらしい。


名前・ アリナ・プラタナス

性別・女

身体・身長140 体重48

年齢・16

異名・宮廷魔術師団団長 白銀の希望

好きな食べ物・イチゴの乗ったケーキ

嫌いな食べ物・アスパラ

魔力覚醒『トゥインクルスターチェンジ』

能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・A

魔力精密度・E 魔力持久力・C

近接戦能力・G 肉体精密度・G

肉体持久力・G 知識量・C


備考

アジメク最強の剣士がクレアならアジメク最強の魔術師は彼女 アリナである。その実力は既に七魔賢クラス 距離を取っていれば討滅戦士団にも勝てる 魔術取得数では魔術導皇 魔術王に次いで世界三位。幼くしてそれだけの実力を持つまさしく天才魔術師。


超々大火力魔術を得意としておりもし彼女がエラトス戦役に参加していたならば三日でアジメクの勝利に終わってきたとされるほどの実力を持ち今の今まで御前試合では負けたことのない経歴を持つが故に非常に傲慢。自分より弱い大人と比べられる事が大嫌いでありその結果エリスのことも嫌っていたが結局エリスに敗れ彼女の思いやりによりエリスを姉と慕うようになる。


魔力覚醒は『トゥインクルスターチェンジ』、単純な魔力増強を行い魔力放出能力を向上させるだけの覚醒であり、非常に凡庸な覚醒である。だがそれもアリナの手にかかればあら不思議…元々大火力を得意とする彼女の攻撃能力が十倍以上に跳ね上がり城だろうが山だろうが吹き飛ばす火力を獲得する。

彼女がこの覚醒に目覚めた瞬間世界のバランスが崩れたと言っても良い。というのもクレアに続いて二人目の覚醒者がアジメクに生まれ。世間的にはアジメク出身のエリスもアジメクの戦力として見られているため クレア アリナ エリスの三人が所属するアジメクは一気に魔女大国最強クラスの扱いを受ける事となる。


もしエリスとの戦いの時この覚醒をアリナが使っていてもエリスには勝てなかった。覚醒を使用する兆候がアリナに見られた瞬間エリスの手加減が消え失せゼナ・デュナミスで速攻をかけられ普通にボコボコにされた。


名前・ ジェイコブ・カランコエ

性別・男

身体・身長182 体重140

年齢・20

異名・花々騎士

好きな食べ物・大豆

嫌いな食べ物・唐辛子

能力値

保有総魔力・D 魔力放出力・D

魔力精密度・E 魔力持久力・E

近接戦能力・B 肉体精密度・E

肉体持久力・B 知識量・D


備考

エリスが旅立った後デティが行った大規模徴兵にて軍に仕官し頭角を現した男。恵まれた巨大から繰り出される怪力と反比例する穏やかな性格を持ち合わせており騎士団内部でもマスコット的な扱いを受けており そんな可愛らしい有様からついたあだ名は花々騎士。


しかしいざ戦えば騎士団トップクラスの実力を発揮し巨大な戦槌を振り回し戦う様はまさに圧巻。既にその実力はバルトフリートを上回っているとさえ言われ 彼の再来とも名高く今後に期待されている若手騎士。

そのアジメクトップクラスの実力からアジメク最強の六人、護国六花の花弁の一枚に数えられている。実際アジメク内部では凄まじい強さから今のところクレア以外には無敗だが世界的に見るとアルクカースの第一戦士隊以上四神将以下くらいの強さ。


護国六花の中では数少ないエリスと全く面識がないうちの一人。というか今の今までエリスという人間を知らなかった。故に彼女を一目見て色々と察した…これは勝ち目がないと。



名前・ デズモンド・ヘリオトロープ

性別・男

身体・身長170 体重56

年齢・42

異名・暗黒策士

好きな食べ物・ネギ

嫌いな食べ物・芋

能力値

保有総魔力・B 魔力放出力・C

魔力精密度・B 魔力持久力・B

近接戦能力・C 肉体精密度・C

肉体持久力・C 知識量・A


備考

デティの大規模徴兵によって掬い上げられた埋没していた天才。仕官後直ぐに頭角を現しあれよあれよと言う間にデティの補佐官に任命された麒麟児。その悪い人相と余り感情が表に出ない性分から暗黒策士と恐れられており目的のためならなんでもすると思われているし、実際なんでもする。


剣の腕も魔術の腕も十二分にあり護国六花を務めるだけの実力を持ち合わせながら自らは前に出ることは少なく 基本的にはその頭脳で他人を動かし事を収める事を得意とする。目的の為ならまぁある程度の犠牲はやむなしと思っているが彼の場合その犠牲の中に自分自身も含まれている。その為結構体を張って色々な場所に赴いたりしているらしい。


エリスと全く面識のないうちの一人だが、彼自身はエリスの事をかなり前から把握しておりその動向をつぶさに観察していた。その都度耳に入ってくる情報と圧倒的実力からかなり警戒感を露わにしている。


もし入ってくる情報が本当ならクレア アリナに続く…或いは二人を上回り得るアジメク最強戦力になり得るだろう、しかし同時にエリスという人間はかなり御し辛くあのラグナ大王やメルクリウス首長でさえ手綱を握れずにいる人物。そんなものがアジメクに帰ってきたらどうなるかと不安に思っていたが存外直ぐに旅立ったので実は安心していたりする。


名前・ ルーカス・アキレギア

性別・男

身体・身長165 体重65

年齢・20

異名・流麗なる猛火

好きな食べ物・ポトフ

嫌いな食べ物・グリーンピース

能力値

保有総魔力・C 魔力放出力・C

魔力精密度・C 魔力持久力・C

近接戦能力・B 肉体精密度・B

肉体持久力・B 知識量・B


備考

エリスの後を追いアジメク軍に仕官したムルク村出身者達の中で最強と目される男。卓越した剣の腕と高い魔術の実力 そして輝くハンサムフェイスが特徴のザ・エリート騎士であり多くの騎士達からの憧憬と嫉妬を集める新時代のホープ。


アジメク国内ではクレアに次ぐ二番手の使い手とされておりメロウリースさえも御前試合で下した事もある。魔術に関しては仕事の合間に論文をいくつも世に出しており彼が発見した魔力法則もある。文武両道を体現するような人物であるがやや…いやかなり性格に難があり自分が目立つ為なら他人を蹴落としてもいいと考えている節がある。


彼と御前試合を行なった選手の中には前日変に仕事が舞い込み疲労が溜まっていた者も少なくないし、彼が発表した魔術論文と同じ内容の物を持ち本当は自分が書いた物だと主張する在野の魔術師がいたりと暗い噂が絶えないが それすら上回るほどに輝かしい成績を残す彼はやはりアジメクの顔の一つと言えてしまう。


最近幼馴染であるエリスが帰国してから彼の様子がおかしいと口にする者も多く、彼がエリスに向ける視線はやはり並々ならぬものがある様子。


名前・ スバル・サクラ

性別・男

身体・身長170 体重57

年齢・28

異名・剣鬼 刃夜煌めく剣天

好きな食べ物・無い

嫌いな食べ物・人参

本来の能力値

保有総魔力・無し 魔力放出力・無し

魔力精密度・無し 魔力持久力・無し

近接戦能力・SS 肉体精密度・測定不能

肉体持久力・S 知識量・F


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。かつてプロキオンと共に過ごしたこともある剣士にして今なお語り継がれる『悲恋の嘆き姫エリス』に登場するスバル・サクラの元ネタになった男。


別名史上最強の剣豪と呼ばれ 剣を持てばプロキオンさえも上回る実力を発揮する。かつてはその鉄剣一本で万軍を殺し尽くし彼が歩いた後には死体しか残らず何もかもを両断してみせた災厄の一つとして世に顕現していた。今回登場した彼はその実力の一割も発揮できていなかったがその技量は現世界トップクラスの剣士三人を相手にしてもなお揺るがないほど絶対的なものであった。


生まれついてより人間としての価値観がやや歪んでおり、人を殺すことに対して何かの感情を得ることが出来ない異常者。彼の異常性を見抜きそれでも愛した当時のエリス姫からの寵愛を受けながらも彼は何も答えることはなく、彼女が死するその時まで姿を見せることはなかった。


エリス姫が別れ際彼に向けて何を言ったのか、彼はエリス姫に別れ際に何を言ったのか、それは誰にも分からない それは誰にも想像できない。ただプロキオンだけがそこに縋るように希望を見ているだけで。



名前・ ホトオリ・エクレシア

性別・男

身体・身長198 体重97

年齢・52

異名・聖人 神夜砕く聖天

好きな食べ物・りんご

嫌いな食べ物・無い

本来の能力値

保有総魔力・S 魔力放出力・S

魔力精密度・G 魔力持久力・S

近接戦能力・A 肉体精密度・S

肉体持久力・SS 知識量・B


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。夢見の魔女リゲルの父親であり彼女をシリウスに預けた張本人。かつて地上で最大の勢力を誇っていたアストロラーベ星教における聖人として祀られていた人物でありアストロラーベの敵を打つ砕く為だけに利用されていた人物でもある。


神より与えられたというその肉体は人体の範疇で可能な事象全てを操る事を可能とし、体温で発火し電気信号で電流を流し吐息で万物を凍らせ手を振るって颶風を起こす。正直それが人間に可能なのかどうなのかは怪しいところではあるものの事実として彼はそれを可能としシリウスの配下として破壊と殺戮の限りを尽くした。何故彼がシリウスに従い聖人から一転した在り方を選んだのかは依然として不明ではある。


アストロラーベ星教の大司祭にして原始の聖女ザウラクとは不仲というわけでは無い、彼女の名前を出すと普段無表情な彼の顔がやや沈むくらいには彼女に対して尊敬の念を抱いていた。しかしそんな彼女を殺したのもまたホトオリである。


名前・ アミー・オルノトクラサイ

性別・女

身体・身長190 体重78

年齢・27

異名・冷拳一徹 凍夜写す拳天

好きな食べ物・鶏胸肉

嫌いな食べ物・ビーフステーキ

能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・SS

魔力精密度・A 魔力持久力・A

近接戦能力・S 肉体精密度・SS

肉体持久力・S 知識量・F


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。アルクトゥルスの義妹であり彼女の両親と門下生の兄弟弟子 そしてエリス姫を殺した修羅道に落ちた武人。今現在ポルデューク大陸を包む冷気もまた彼女の発した一撃が消えず残り続けているもの。


元々はアルクトゥルスと同じ道場で修行を積んでいた同門の使い手だったが、ある日狂気に取り憑かれた彼女は師匠たるアルクトゥルスの両親を殺害、止めに入った兄弟弟子も殺害しアルクトゥルスだけを生かした状態で野に逃げ…その後シリウスに拾われ羅睺となった。


その実力は羅睺十悪星でもトップクラス。アルクトゥルスを何度も何度も打ち倒し他の魔女達も何度も殺しかけた程であり太刀打ち出来るのは対アミー用奥義を手にしたアルクトゥルスだけである。アルクトゥルスの得意とする肉体付与の対となると魔術である『心象付与』の使い手、発された感情に対応した現象が現実のものとなるそれを武器としており、中でも殺意から発される冷気は一瞬にして人間を氷の塊に変えてしまうほど。


異常なまでにアルクトゥルスを愛しており、アルクトゥルスの因縁の敵になる為彼女の親しい人を殺して回っている。結果としてその願いは叶った物のアルクトゥルスのの本当の願いは彼女に罪を償い真っ当な武人になってもらうことであった。しかしアミーはそんなアルクトゥルスの願いさえも拒絶し 最後には彼女の拳に撃ち抜かれ絶命することとなった…。それが彼女が願った結末なのかは誰にも分からない、アミーにさえも。



名前・ イナミ

性別・男

身体・身長150 体重48

年齢・14

異名・凶恐兇叫 凶夜振るう壊天

好きな食べ物・肉の脂身

嫌いな食べ物・毒キノコ

能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・A+

魔力精密度・A 魔力持久力・A

近接戦能力・測定不能 肉体精密度・S

肉体持久力・S 知識量・C


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。孤独之魔女伝記に記載がある斧を持った魔人の正体。年端もいかない少年の姿で身の丈の数倍はあろうかと言うほど巨大な鉄斧を振り回すまさしく怪人。


孤独之魔女伝記に記載がある通り戦闘時は衝撃波を飛ばす魔術と腐食魔術を掛け合わせ周囲の物を破壊しながら戦い、その戦法はレグルスさえも恐怖させたが…実際に恐ろしいのはその怪力の方である。一撃で島国程度なら粉砕出来る程の怪力や斧を振るった衝撃波だけで山を吹き飛ばす剛力は魔女さえも上回り当時最強クラスの膂力を誇っていた。


彼にとってナヴァグラハは神であり、シリウス以上に慕い尊敬する存在である。無知でバカだと自覚する自分に知識を与え懇切丁寧に色々なことを教えてくれる彼の言うことを全面的に信じている。故に彼は何事にもナヴァグラハの指示を受けて行動することを心がけている。


本来ならば彼には『本気の状態』とも呼べる物を隠し持っているのだが、ナヴァグラハが良しと言わない限り死んでもそれを表に出すことはない。


名前・ タマオノ

性別・女性型

身体・身長160 体重50

年齢・不明

異名・魔獣王 残夜明ける獣天

好きな食べ物・飴

嫌いな食べ物・無い

能力値

保有総魔力・SS 魔力放出力・無し

魔力精密度・無し 魔力持久力・無し

近接戦能力・SS 肉体精密度・A

肉体持久力・S 知識量・B


備考

八千年前にシリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。全ての魔獣の始祖であり母 凡ゆる魔獣を操り今もなお生み出されている魔獣達の雛形になった存在。全ての魔獣の情報を内部に秘めており戦闘時はそれを引き出し巨大な獣となって戦闘を行う。


シリウスが魔獣を生み出し尖兵とする為、その効率化の為だけに生み出された存在。その意思と尊厳は徹底的に無視されており彼女の意見に耳を傾ける者は少なくとも羅睺の中には一人もいなかった。自らの子を失う悲しみと他人の子を奪う悲しみそして自らの使命に板挟みにされる彼女の苦悩を理解したのは宿敵たるレグルスのみであった。


彼女との最終決戦の際その全てを出し切り奇妙な友情の中で彼女を親友と見定めた彼女は、今回の戦いで始めて創造主に牙を剥いた。結果的に彼女は親友の体を取り戻すことは出来なかったが 代わりに彼女の意思と行動は多くの人の命を救い、託されたエリスは見事レグルスの体を取り戻すことに成功する。


死した彼女は確かに生きた証をこの世に残した。それはレグルスとエリスが共に居続ける限り残り続ける。


名前・ ミツカケ

性別・不明

身体・身長300 体重500

年齢・不明

異名・究極不死身の最強大魔神 不夜歩む銀天

好きな食べ物・不明

嫌いな食べ物・不明

本来の能力値

保有総魔力・不明 魔力放出力・不明

魔力精密度・不明 魔力持久力・不明

近接戦能力・不明 肉体精密度・不明

肉体持久力・不明 知識量・不明


備考

八千年前にシリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。三メートルを超える大鎧を着込み六つの腕を同時に操る巨大な怪物。その鎧の中身は伽藍でありいくら傷つけても修復したり新たな鎧に乗り移ったりと倒しても倒しても復活する様はまさしく不死身の大魔神。


魔力を砲身に詰め発射する『魔砲術』の使い手であり、不死身の特性を無しにしても高い戦闘能力を持つ。その上で他人の鎧を操り動かす『骸神勅令』で生み出した新たなるミツカケも同程度の能力を持ち 事実上ミツカケは戦地でなら兵士の数だけ増えることが出来る。

一応鎧の質によってある程度強さは上下するようで、ミツカケが普段使っている大鎧はかつて伝説の鎧と呼ばれた代物である。


鎧がある限り復活してどこにでも現れるミツカケの不死性はどう考えても異常であると考察した魔女達は、何処かに鎧を魔術で動かしている本体が居ると考えた。しかしどうにもミツカケの存在は『シリウスが魔術を開発するよりも前』から存在していたようで 一体何者なのか酷く悩まされた。


結果、ミツカケの正体を看破し真の意味で撃破することができたのはフォーマルハウトただ一人だけであった。



名前・ ハツイ

性別・女

身体・身長178 体重45

年齢・不明

異名・虚空見つめ 闇夜喰らう狂天

好きな食べ物・肉

嫌いな食べ物・肉

能力値

保有総魔力・S 魔力放出力・SS

魔力精密度・A 魔力持久力・S

近接戦能力・S 肉体精密度・S

肉体持久力・S 知識量・不明


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人。その素性から思想に至るまで何もかもが不明な謎多き女。シリウスもハツイの事をよく理解しておらず『なんか気がついたら一緒にいたし特に敵意もないので使ってる』ような状態。彼女が誰なのか…それを誰かが理解することは終ぞ無く、魔女の手によって葬られることとなった。


使用魔術も戦闘スタイルもまた不明。高密度の魔力を噴射し破壊するスタイルを得意としているが 別に得意なだけで彼女が本来の武器と呼んでいる魔術は別に存在する。


八千年前から常に『エリス…エリス』と囁いておりエリス姫の命を狙っていると思われていたものの結局エリス姫のところに姿を見せるわけでもなかった。代わりに彼女がその執着心を露わにしたのは孤独の魔女の弟子エリス…つまり八千年前から現代の人物を探し求めていたのだ…が、何故エリスを狙っているかはこれまた不明。



名前・ トミテ・ナハシュ・オフュークス

性別・男

身体・身長143 体重54

年齢・16

異名・全知大帝 極夜統べる皇天

好きな食べ物・その日によって異なる

嫌いな食べ物・その日によって異なる

本来の能力値

保有総魔力・SS 魔力放出力・SS

魔力精密度・S 魔力持久力・S

近接戦能力・B 肉体精密度・B

肉体持久力・A 知識量・G


備考

八千年前シリウスに付き従った羅睺十悪星の一人にしてその中枢を担った人物。十三大国時代の覇権国オフュークス帝国の絶対皇帝であり酒池肉林邪智暴虐の限りを尽くした史上最悪の悪帝。大いなる厄災は彼がシリウスとナヴァグラハに同調したことにより引き起こされたと言ってもいい。


その性格はまさしく暗君。情欲の赴くままに動き 尊大なる傲慢さで自分以外の全てを見下し 今もなお世界が自分の物だと思い込んでいる。シリウスからも力はあるが頭はないと称されるようにあまり賢くはない。


が、それでもシリウスから『力はある』と称されるように魔術の才能だけは史上トップクラス。たった一人で羅睺三人分の魔力を有しておりただ大地に足を下ろしただけで地鳴りが響き一度魔術を放てばシリウス級の古式魔術が飛び交うとされている。しかし本人の傲慢さ故に自分で戦うことを嫌い 普段は国民の命を使って作られた魔術道具を武器に空飛ぶ玉座に座って戦場に顔を見せる。


カノープスとは浅からぬ縁があり、カノープスが今この世を統べる大皇帝を名乗る理由もまた彼にある。



名前・ ナヴァグラハ・アカモート

性別・男

身体・身長205 体重85

年齢・36

異名・八界見識 星夜頂く識天

好きな食べ物・色々ある

嫌いな食べ物・沢山ある

本来の能力値

保有総魔力・A 魔力放出力・S

魔力精密度・SS 魔力持久力・S

近接戦能力・測定不能 肉体精密度・S

肉体持久力・S 知識量・測定不能


備考

シリウスに付き従う羅睺十悪星を成立させた張本人にして事実上のリーダー。かつては高名な哲学者としてこの世の摂理の大部分を解き明かした偉人として名を馳せていたが、シリウスと結託し世界を破滅させようとしたことからその存在をシリウス諸共抹消され歴史の影へと消えていた。


エリスの前に識の力に明確に目覚めた歴史上最初の識確使い。その力はエリスを遥かに上回っており未来に起こる出来事を知識から正確に予測する事が出来、彼は自らの死後八千年間どこで何が起こるかを性格に把握しており 今なお録音した音声を再生する魔術を用いてウルキのサポートをしていた。

その実力もまた特級でありトミテと並んで羅睺最強とも称される。が実際のところこの二人が戦った場合ナヴァグラハの圧勝に終わる程度には差がある様子。


今回の戦いでは全くやる気を見せておらず、その力の殆どを隠した状態で敗北し消えていった。


狂気に侵され厄災と化したシリウスが唯一対等な友と呼ぶ彼の目的は凡そシリウスと同じである。しかし 全く同一であるかどうかは些か不明なところが大きい。



名前・ ウルキ・ヤルダバオート

性別・女

身体・身長175 体重67

年齢・25

異名・魔女の跡取り 終夜穿つ妖天

好きな食べ物・甘いクッキー

嫌いな食べ物・卵を煮たやつ

臨界魔力覚醒『羅鄷殺界/枉死十悪』

能力値

保有総魔力・S 魔力放出力・測定不能

魔力精密度・S 魔力持久力・S

近接戦能力・S 肉体精密度・S

肉体持久力・SS 知識量・A


備考

八千年前にシリウスに付き従った羅睺十悪星の一人にしてその中枢を担った人物。元は八人の魔女達が自分達に何かあった時の為に跡を託せるようにと修行をつけていた初代魔女の弟子であった。しかしそんな魔女達を裏切りシリウスの配下となった裏切り者。


かつての最終決戦においてレグルスと戦い レグルスさえも命は無いと判断するほどの重傷を負いながらも生還し今なお生き続け魔女世界の裏側で暗躍していた。シリウス復活の為チマチマ計画を進め マレウス・マレフィカルムの結成にも手を貸し色々な事をしていながらも今の今まで魔女達にその生存を悟られていなかった。


魔女全員とシリウスから教えを受け自らを第四段階に引き上げた彼女は非常に多種多様な武器を持つ。

まず八人の魔女全員から受け継いだ技の数々を所有しており、ただ単に八人の魔女全員と同じ事が出来るだけで無くそれぞれの技を組み合わせて一時的に魔女さえ上回る動きを実現する。

次にシリウスより受け継ぎし彼女の固有魔術『鏖壊魔術』、副次効果を持たない純然たる破壊魔術たる鏖壊魔術は全魔術中トップクラスの破壊力を持つ。

そして最後に臨界魔力覚醒『羅鄷殺界/枉死十悪』、複数回に分けて姿を変えその都度性能がガラリと変わる異質極まる魔力覚醒を武器にレグルスに迫った際は死を覚悟させた程だと自称している。


最後に述べるならその逃げ足。彼女の戦線離脱能力と生還能力は凄まじい物があり、レグルスはそんなウルキを『シリウスとは真逆の性質』と述べている。



今の目的は取り敢えずシリウス様を復活させて大いなる厄災の続きをやる事。その序でに可愛い妹弟子エリスを可愛がってやろうとも思っている。


名前・ レグルス・アレーティア

性別・女性

身体・身長179 体重59

年齢・8000以上

異名・孤独の魔女

魔力覚醒『エーテル・アーカーシャ』

臨界魔力覚醒『天地開闢/乳海攪拌』

好きな食べ物・エリスの料理

嫌いな食べ物・生の赤身肉

能力値

保有総魔力・SS 魔力放出力・S

魔力精密度・測定不能 魔力持久力・S

近接戦能力・SS 肉体精密度・A

肉体持久力・A 知識量・S


備考

帝国編の前半から実質出番がなかった師匠、漸くエリスに救出され序でに昔の炎を取り戻し完全体となった。シリウスによって八千年間感情の炎を消され続け自堕落になり昔の過激さを失っていたレグルスは他から見れば丸くなったようにも見えただろう、優しくなったようにも見えただろう、だが実際はシリウスの影響を受け続け単に人格が変質していただけであった。


本来の彼女はエリス同様ちょっとした事でブチギレ相手に反論の隙を与えないまま殴り倒す過激な人物であり、アルクトゥルスをして『なんで秩序側にいるのかわからなくなる事が偶にある』と言わしめる程の危険人物。だが同時に乱暴なだけでなくキチンと彼女なりの優しさは持ち合わせており 相手に共感もすれば救おうと手を伸ばすこともある。

そんなレグルス本来の性格や気質をエリスは知らず知らずの内に引き継いでおり、気がついたら師弟揃って鬼のような気性の荒さになってしまった。


エリスの成長を感じつつも彼女をこの険しい運命に巻き込んでしまった事に若干の負い目を感じている。しかしだからこそ彼女がこれからも安心して生きていけるだけの力とその願いを叶えられるだけの力を与える為再び修行の旅に出ることとなる。


本編に登場することはなかったが、レグルスの魔力覚醒の名は『エーテル・アーカーシャ』。

自身を虚空に見立て周囲の属性と一体化することにより自然現象の権化と成る属性同一型の魔力覚醒。これを用いたレグルスの殲滅能力は格段に跳ね上がり一種の災害の如き力を振るうことが出来る。また自身が魔術で生み出した属性にも対応しており全ての属性魔術を会得したレグルスは事実上何にでもなれる。


また自身を虚空に見立てている為実態がなく物理による攻撃を完全にシャットアウトし、属性攻撃さえも吸収し自分の力に変えてしまう為この状態のレグルスに傷をつけるには無属性魔力攻撃を用いるより他ないが、史上最高ランクの魔力操作能力を持つレグルスを相手に傷をつけられるほどの無属性魔力攻撃を行える人間はそれこそ片手で数えられる人間しかいない。


が、正直レグルスはこの覚醒を使わなくても並みの攻撃では傷一つつかない上、同レベルのことを通常の魔術でも出来てしまう為もう魔力覚醒を使用する利点はほとんどない。


今は一応覚醒状態を維持しつつもエーテル・アーカーシャによる魔力事象だけを封じて日常生活を送っている。


名前・ シリウス・アレーティア(レグルスのすがた)

性別・女性

身体・身長179 体重60

年齢・8000以上

異名・再来の厄災

好きな食べ物・今は何かを食べる気分ではない

嫌いな食べ物・上に同じ

覚醒・『イデアの影』

能力値

保有総魔力・S 魔力放出力・S

魔力精密度・SS 魔力持久力・S

近接戦能力・SS 肉体精密度・S

肉体持久力・S 知識量・測定不能


備考

レグルスの体を乗っ取ったシリウスが活動していた姿。レグルスの魂を覆い肉体の主導権を奪っているだけであり完全に復活しているわけではない為本来は戦闘なんか行える状態ではない。

レグルスの肉体とシリウスの魂は同じ人間の腹と子種から生まれただけあり凄まじい同調率を持ち、他の魔女達とは異なり完全にシリウスが主導権を握ることができる。しかしシリウスとレグルスの間には同時にエゲツないくらいの実力差があり シリウスが本来持ち得る万能に近い力も今はレグルスに実現可能なレベルに落ち込んでいる上、レグルスが持ち得る超高速詠唱や唯一シリウスを超えていた魔力精密度も格段に下がっている。


基本的にレグルスの魔力ステータスからスケールダウンしている代わりに、この状態での近接ステータスはレグルスを上回る。


魔術の知識と武術の心得双方ともに神域にある為何をさせても基本的には強く、あらゆる分野で弟子達では足元にも及ばない。その上レグルスとシリウスの魂が混ざり合ったことにより魔力覚醒が変質し『イデアの影』さえ獲得している。


この世に存在する 或いはした もしくはこれからする全ての魔力覚醒を同時に扱う事が出来る特性を持つ『イデアの影』は全魔力覚醒を事実上 上回る完全上位互換、エリスの覚醒もラグナの覚醒も、なんならまだ覚醒していないアマルトやメルクの覚醒も扱うことが出来る。

が、所詮は魔力覚醒なので魔女レベルから見たら児戯に等しく、シリウスも別にこれが最強の力だとは思っていない。しかしこの覚醒を得た状態で完全復活した場合 理論上この覚醒はそのまま『全ての臨界魔力覚醒を操る覚醒』に進化する為、ちょっと手がつけられない存在になっていたかも知れない。シリウスとレグルスの結合が解かれた今 この覚醒もまた完全に消失している。





名前・ シリウス・アレーティア

性別・女性

身体・身長180 体重60

年齢・8000

異名・原初の魔女 星喰らう天狼 その他多数

好きな食べ物・生の赤身肉

嫌いな食べ物・生クリーム

魔力覚醒『破神ディエス・イレ』

終界魔力覚醒『現状不明』

本来の能力値

保有総魔力・測定不能 魔力放出力・測定不能

魔力精密度・測定不能 魔力持久力・測定不能

近接戦能力・測定不能 肉体精密度・測定不能

肉体持久力・測定不能 知識量・測定不能


備考

この星が生まれてより今に至るまで生誕した凡ゆる存在を上回る史上最強の魔女。全ての術理を極限まで会得している為魔術武術の両面共に頂点に君臨するだけの力を持ち 基本的にデタラメ。


今回はかなり弱体化していたものの本来の力を発揮していたならば魔女八人揃って漸く太刀打ち出来るかどうかというレベルの怪物であり、魔術の一撃で星に手傷を負わせ魔力を操れば天体の位置さえ変えることが出来る。オマケにふざけた態度とは裏腹にその知識量はナヴァグラハに次ぐ程であり作戦立案能力も突き抜けて高く非常にクレバーな性格をしている…と、全ての分野において一縷の隙もないまさしく史上最強の名に相応しい力を持つ。


ただし、星に近づきすぎたが故に天運を持ち合わせず、目的が達成される最後の最後には運悪く失敗してしまう事が多く、八千年前も魔女の弟子達を何度も追い詰めたがその都度助けが入ったりのっぴきならない理由が出来たり色々あって遂に魔女の弟子達を殺す事ができず代わりに自分が殺されてしまった。今回もまた天運に見放された所為でエリス達に敗れてしまっており 天運がない限り彼女が目的を達成することはないのかも知れない。

だが逆に言えば今世界が存続しているのは『シリウスに運がなく』『人類が幸運だった』だけに過ぎず、もし シリウスに運が巡った場合は……。


シリウスの魔力覚醒の名は『破神ディエス・イレ』、この世に存在する災害全てを魔力事象として引き起こすことが出来る破格の覚醒。

その破壊能力の高さは全魔力覚醒中トップクラスとも言われ、シリウスのデタラメな魔力も合わさり一瞬にして視界全域を災害で覆い尽くす事が出来る。まさしく大いなる厄災の名に相応しい力。


ただシリウスはこの覚醒を生前用いたことは一度としてない。というのもシリウスが覚醒の存在を知った時点で既に彼女は第二段階を遥かに超える段階に至っており、これを使うまでもなくシリウスは災害を自在に引き起こし魔力覚醒すらも超えた力を所持していた為使う意義が存在していなかった。


今回はレグルスの肉体を操り大幅に弱体化していた為使用した。




昔は思慮深く国の行く末を憂う心優しい人物であった(メチャクチャな部分は変わってないが)、弟子達からの信頼も厚く 魔女達は今も心の何処かではシリウスに対して感謝と尊敬の念を持っている。しかしある日を境に突然人が変わったかのように世界を滅ぼし真理へ到達することに心血を注ぐようになり 弟子達にさえ牙を剥くようになってしまった。


魔女達は何故シリウスが変貌したかを理解していない…が、実はレグルスだけはシリウス変貌の原因に八千年前から心当たりがあった。当時は『そんな事があり得るわけが無い』と断じていたが…今はそうは思わない。

シリウスがレグルス達に不老の法を与えた事、何故何も語らずレグルス達を旅立たせたのか、どうしてナヴァグラハがシリウスに力を貸しているのか、その全てが繋がっていたのだ…。それ故にやはりレグルスは悔やむ


やはり、大いなる厄災の遠因は自分だと。









・蛇足的なオマケ・

本編を読む上であまり関係のない蛇足的なオマケ的なもの。


名前の由来


《アジメク》

国名は恒星スピカのアラビア読みのアジメクから。

人物の姓は花や樹の名称から。


《アルクカース》

国名は恒星アルクトゥルスの名称元、ギリシア神話の人物アルカスから。

人物の姓は戦艦の名称から。

地名は英雄の名前から。


《デルセクト》

国名は女神デルケトから。

人物の姓は鉱石や金属の名称から。

地名は採掘場の名称から。


《コルスコルピ》

国名は恒星アンタレスの別名コル・スコルピィから。

人物の姓は天文学者の名前から。

地名は海洋生物の名称から。


《エトワール》

国名は演劇用語にて星を意味する主役の名称から。

旧国名アルシャラは恒星プロキオンの別名アッ=シアラー・アッ=シャーミヤから。

人物の姓は芸術家の名前から。

地名は芸術作品の名称、劇団の名前は天使の名称から。


《アガスティヤ》

国名は恒星カノープスの別名アガスティヤから。

人物の姓は伝説上の生物から。

地名は伝説上の武具から。


《オライオン》

国名はオリオン座から。

人物の姓は祭りや儀式等から。

地名はギリシア神話の神から。


《魔女及び古代の人間》

魔女は全天二十一星から。

羅睺十悪星は二十八宿から。

その他の人間は天体の名前から。


《エリス》

太陽系の冥王星型天体エリスから。


《デティフローア》

金星の女神ヴィーナスの別名アフロディーテの組み替え。


《ラグナ》

火星を司る英雄神ウルスラグナから。


《メルクリウス》

水星を司る神マーキュリーの別名から。


《アマルト》

木星を司る呪術神マルドゥクの別名アマルトゥから。


《サトゥルナリア》

土星を司る神サトゥルヌスを祀る祭りサトゥルナリア祭から。


《メグ》

天王星の衛星マーガレットより。マーガレットの略称。


《ネレイド》

海王星の衛星ネレイドから。


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