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守護獣な私と巫女と呼ばれる彼女と、のんびり過ごす獣愛物語。  作者: にゃんたるとうふ
灼熱の国で―――
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山賊多すぎぃっ!お前らなんてお呼びじゃないわっ!!

山道を歩き始めて二日目、完全回復したサナエと手を繋ぎながら歩き続けること数十分・・・私は拳を振り上げた状態でため息を吐いた。

「はあああぁぁぁぁぁぁっ・・・」

「ソフィ、大丈夫?疲れてたりしない?私の胸、揉みしだく?」

そう言って自身の膨らみを持ち上げたサナエに飛び込みかけた身体を押さえて、手だけをサナエの胸に添えて指を動かした・・・うん、柔らかい。

「ぁんっ・・・!ソフィ・・・もっと強くしても、いいよ?」

ホントにっ?じゃあもう少しだけ力を込めて・・・って!今はサナエの胸を堪能してる場合じゃないんだった!

「お楽しみ中に申し訳ありませんが、次の団体様が現れたようですよ?」

そう言って宙に浮きながらいつぞやのキモい鴉を肩に乗せたロズダが指差す方向を見ると、たしかに団体様だぁ・・・丁重にオモテナシ|(物理)しないとねっ!

「っというか、多すぎっ!!いったい何人現れれば気が済むんだ!!」

私がそう吠えた先には、昨日の夕刻に吹き飛ばした男たちと同じ装備をした男たちが十数人の徒党を組んでこちらに向かって歩いてくる光景があった。


まぁ数が多いだけで特に脅威ではないんだけどね、ただ何でこんなに男たちがいるのかが分からん。

「この国って治安悪いの?」

「いいえ、そんなことはないと思うのですが・・・もしかしたら、リザードマンたちに何かあったのかもしれませんね」

へぇー、この国はリザードマンが住んでいるんだ・・・でも今のところそれらしい人影ないよね?そろそろむさい男を見るのもキツくなってきたんだけど。

「もう少し進めばあの者たちも立ち寄れない境界に着くと思いますよ、リザードマンが取り締まっている検問所があるはずですから」

「じゃあそこまで素早く行くぞ、いつまでも奴らを相手にするのも面倒だ・・・貴様はユキナを頼む、サナエちょっとゴメンね?」

サナエに一言断りを入れてからサナエの首の後ろと膝裏に腕を入れてお姫様抱っこをすると、サナエは私の首に腕を回してギュッと抱き着いた。

「少し揺れると思うけど我慢してね?・・・よっと!」

力いっぱい地面を蹴って追っ手を振り切るために全力で駆け抜けた、やっぱり人の姿だとスピードがあんまりでないなぁ・・・まぁ振り切れたからいいんだけど、ん?

「あれか・・・」

「そうですね、っともうそろそろいいでしょう。ここからは山賊も下手に手を出せませんから」

ユキナを背負ったロズダがそう言ったのでサナエを下ろした、山賊って・・・?あぁ、さっきの男たちのことか。

「そういえばかなり気温が高くなってるけど、サナエとユキナは大丈夫?」

「私は大丈夫だよ、ソフィ。これくらいならまだ全然平気」

サナエの表情からは嘘は見受けられないから本当にそう思ってるんだ、でも無理しないようにしっかり見ておかないと!サナエだって普通の女の子だもんねっ!

「私もロズダさんから頂いた服を着ているので大丈夫です!むしろ涼しいぐらいですよ」

ロズダが言うにはユキナが着ているメイド服は特殊な布地を使っているらしく、極度の暑さや寒さにも対応できる効果が付いているらしい。

「特殊な布地を使って作り上げたのはよかったのですが、私には無用の長物だったので有効活用していただいてとても嬉しいです・・・アハハッ」

「いえ、こんな良い物をくださってありがとうございます!」

嬉しそうに笑うロズダとこれまた嬉しそうに微笑むユキナ、この二人結構仲良いよね・・・相性も良さそうだし、ロズダの好意をユキナに向けさせれば・・・

そんな考えを巡らせている間にいつの間にか検問所に着いたらしく、軽装な鎧を身に着けて槍を持った緑の鱗のリザードマンの男二人に話しかけられた。

「お前たち止まれ、ここへ何しに来た?今は慌ただしくしていて客人をもてなすことはできない、すまないが通すことはできないのだ」

「? 慌ただしくって、何かあったの?よければ手を貸すけど・・・」

私がそう口にすると、リザードマン二人は顔を見合わせて何事かヒソヒソと相談をし合った後にこちらへと向き直った。

「そう言ってもらえるのは嬉しいが・・・あーその、なんだ・・・実はだな、我が国の守護獣様がとある人物を探すようにと言い出したのだ。それでまったくといっていいほど見つからないばかりに、ヘソを曲げてしまってな・・・外から来た君たちならば、何か知っているならば教えて欲しい」

「有名な者であれば私もある程度は知っていますが・・・いったい何処の誰なのでしょう?」

私とサナエとユキナの視線を受けたロズダがそう尋ねると、リザードマンは一つ頷いてから口を開いた。

「知っていればでいいのだが・・・四つの紅い目と三本の尻尾をなびかせる大狼なのだが、何か知っているか?」

リザードマンの口にした特徴を聞いた私以外の三人は一斉にこちらへと視線を向けた、それにつられるようにリザードマンの二人もこちらに顔を向けた。

「・・・えっ、私?」

もしかしてこの国の守護獣が探してる者って、私のこと・・・!?

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