次の目的地を決め、後は彼女と愛し合う!
宿屋へと戻ってきた私たちは一度同じ部屋に集まって地図を確認した。
「今いるのがこの海沿いの北東側のエビルタイ国だから、少し内陸のここはどう?」
サナエが指差した所は、山・・・?
「まぁ・・・バーディング国へ行くのですか?あの灼熱地獄と聞く」
え・・・?そんな所に行くの?サナエにもしものことがあったら困るんだけど・・・
「そんなに心配そうな顔しないで、ソフィ。私なら大丈夫だから、それにリヴァイアサンの加護を受けた水も持っていくから大丈夫だよ」
確かにリンちゃんの加護を受けた水は温くならずにずっと冷たいままらしいけど、それでもサナエのことが心配だよ。
「絶対に無理はしないでね?サナエに何かあったらと思うと、私どうにかなっちゃいそうだよぉ」
私がサナエを後ろからギュッと抱き締めると、サナエは心配してもらえて嬉しいのか微笑みを浮かべていた。
「えっと、ソフィ様・・・?私の心配はしてくれないのですか?」
少し声が低くなったユキナへと視線を向けると、ジッと私の顔から目を逸らさず見つめていた。
「そんなことないよ、ユキナももちろん心配だよ?でもやっぱり私はサナエの方が心配だったから・・・ごめんね?」
「いえ、今はそれでも構いません・・・今はっ」
軽く首を横に振ったユキナは薄っすらと微笑みを浮かべてそう言った、その隣で期待した目を向ける魔女・・・テメェは駄目だ。
次に目指す国が決まった私たちは少しの雑談を交わしてからそれぞれの部屋へと戻っていった、といっても私とサナエはこの部屋だから動いてないんだけどね。
「――ソフィっ!!」
ユキナとロズダが扉を閉めて完全に姿が見えなくなった瞬間、サナエが私の名前を呼びながら飛びついてきたのでしっかりと受け止めた。
「えへへ~♪ソフィ、ソフィ~♪約束はちゃんと守ってくれるよね?私のことを目一杯愛してくれるんだよねっ?ねっ?」
サナエはせっかちだなぁ、まぁそんな所も可愛いんだけど!もちろん約束は守るし、目一杯愛してあげるよ?
「もちろんだよっ!サナエがイヤって言ってもやめないからね?」
「~~っ・・・うんっ!」
ワンピースを脱ぎ捨てたサナエのシミ一つ無い肌に手を這わせながら、彼女をベッドに押し倒すとお互いの唇をくっつけて口付けを交わした。
「んちゅ、ちゅぱっ・・・くちゅ、んんっ・・・ちゅうぅっ」
サナエが唇を押し付けて少し開いた隙間から舌を入れてきたので、それを私の舌で絡め取るように巻き付けると私の舌ごと開いたサナエの口内にねじ込んだ。
「んんっ!?んっ、んふぅ・・・んみゅっ・・・んむぅっ!」
サナエの口内で舌を舐め溶かすように弄んでいると、ビクッと大きく身体を跳ねらせたサナエを無視してひたすら口内を蹂躙する。
「んっ、んんっ!・・・むうぅぅぅっ!」
サナエが身悶えしながら私の腕を掴んでいた手に力を込めている為、爪が食い込んでいるけど血が出ることはなく痛くも無いので気にしないことにした。
だってサナエもやめなくていいって言ってたもんね?だから目一杯愛してあげるね、私のことしか考えられないようにその身体の芯に刻んであげる。
その後もベッドに押し倒したサナエを責め続けていると、身体を仰け反らせながら小刻みに震えていた・・・まぁ、それでも責め続けたんだけどね。
気付いたら朝日が昇っていたのでした・・・やりすぎちゃった。
「んふぇ・・・そふぃ、えへへぇ・・・♡」
顔を色んな体液で濡らしたサナエはとても幸せそうな笑みを浮かべていた、嬉しそうだから結果オーライってことで!
―――とか言ってる場合じゃないか、とりあえずサナエをお風呂に入れてから・・・ベッドのシミはしょうがないよね?宿屋の人に任せようっと。
それから数十分以上の時間をかけてサナエの身体を洗って身嗜みを整えると、先に行ってもらっていたユキナとロズダの待つエビルタイ国の門前へと駆け出した。
何故か不機嫌なユキナと何処か含みのある笑みを携えたロズダの元へと到着した、サナエは足が小鹿のように震えて立てそうになかったのでおぶっている。
「遅かったですね、ソフィ様・・・?」
「ゴメンね、ユキナ。準備に手間取っちゃったんだ」
少し棘が含まれた声色で話しかけてきたユキナに軽く頭を下げると、ユキナは私の後ろへと鋭い視線を向けた。
「サナエ様のせいで、ソフィ様に迷惑を掛けたんですか?」
「ん~?えへへ~♪ソフィが激しかったから、つい・・・ね?」
サナエが私の背中に頬擦りしながらそう言うと、ユキナは歯を剥き出しにしてギリッという音を立てた。
「ゆ、ユキナ・・・?」
私が恐る恐る声を掛けると、先程の顔が嘘のように目を細めて綺麗な笑顔を浮かべた。
「はいっ!なんですか、ソフィ様?」
「う、うぅん・・・なんでもないよ?とりあえず次の国へ行こうか、ねっ?」
そう言ってサナエを背負い直して歩き始めると、ユキナとロズダも続いて歩き始めた・・・そういえば、ロズダが静かだなぁと思って視線を向けると・・・
「・・・寝取られ・・・大事な人が他の者と・・・んんっ!」
私はそっと視線を逸らして見たものを即刻記憶から抹消するのだった。




