〜影者〜
アランと真壁そしてユウは司令室に向かっていた
「状況はどうなっているんだ?」
真壁は走りながら前方を走っている
アランに問いかける
アランは息を切らしながら真壁に状況を伝えた
「下級の影者10体が現れたとしか..」
アランは急いで伝えにきたため
正確な情報は持っていなかった
「とりあえず真壁くんは隊のみんなを集めてくれ」
アランがそう言うと真壁は途中で別れ
20師団の面々を呼びに向かった
「ユウくんは僕と一緒に来てくれ」
アランとユウは司令室に急いだ
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20師団の面々が集結し状況の説明が行われる
「出現したのは下級の影者10体だ」
「出現地点はここから10キロほど離れた埠頭のあたりらしい」
アランが状況を説明しつつモニターの
地図で説明を続ける
アランの言った通り地図を見る限り本当に自分が生きていた世界と変わりない
地形も建物も全く同じだった
「下級の影者だからおそらくは20師団だけでも心配はないと思われる」
アランは説明を終えモニターを切る
「博士新人がいるのにいきなり10体は危険なんじゃないかな?」
ユアンは訝しげにアランを見つめている
「それは心配ないと思うぞ」
「俺が見た限りかなりの力をひめているからな」
真壁が自信満々そうにユアンに告げる
「隊長が言うなら相当なんだろーねー」
ユアンは納得したように方杖をついて欠伸した
「真壁さん、前回確かに影者についての説明は聞きましたがまだ詳しいことがわからないんですが」
「なにか性質とかないんですか?」
真壁はユウの方へ向き粗方の説明を始める
「影者は現世への執着が強いほどより強大な存在になると言ったな」
「さらに付け加えると影者には必ず親となる存在がいる」
「その親となる存在がどんどん下級の影者を産み落とし数を増やしているんだ」
真壁はそう言ってある画像を見せてくれたそこには黒く目は通常の人間のものよりも大きなものが顔の中心に1つあり口からは巨大な顎が上下からのぞき容姿はぼやけた人間のフォルムのような形をしたものだった
「これが、影者......なんです.....か.....?」
そのおぞましさにユウは思わず息を飲んでしまう
「これは、本の1例に過ぎないが大体がこんな見た目だな」
影者にはどうやら幾つものフォルムの者がいるらしい
「今回現れたのはこの人形のタイプのものだ」
「こいつらは基本的に腕を触手のように伸ばし鎌のようなものに変え切りかかってくる」
「動きは上位に近いものの方が俊敏で反応速度も早い」
「今回のは下級の影者だからそんなに警戒する必要は無いと思うよ」
宮原はユウを安心させようと笑みを浮かべながら肩を優しく叩いた
「じゃあ、出発するか」
「博士、転移装置の起動を頼む」
そう言って真壁たち第20師団は司令部と隣接する
別館と思わきしところに入っていく
「真壁さんここってなんなんですか?」
ユウはあたりを見回しながら後ろからついてきている
「ここは言わば俺たち師団の待機場所だな」
「ここから現場にテレポートしたり装備を整えたりしているんだ」
そう言って真壁はドアを開きユウを先に入れる
中は白い壁の部屋で広さはだいたい20畳ほどだろうか
壁にはそれぞれの名前が入っているロッカーがありその奥に転移装置と思わしきカプセルが人数分設置されている
「新人これがお前の制服だ」
そう言って渡されたのは茶色の長いコートのようなものだった背中にはユグドラシルのマークが入っており左肩には第20師団を表す腕章がついていた
早速ユウはコートに袖を通した
コートは触った感じかなり厚いものだったが着てみるととても軽くそして暖かいものだった
「新人、結構似合ってるじゃないか!」
そう言って真壁は嬉しそうにユウの頭をくしゃくしゃと撫でる
彼の手は無骨で固そうなものだったが撫でられると不思議と暖かかった
「あとこれだ」
「この小型無線機をはめてくれ」
そう言って手渡されたそら豆ほどの大きさの小型無線機をはめる
既に皆それぞれの転移装置に乗っておりユウが搭乗するのを待っている状態だった
「博士、装置を作動させてくれ」
真壁がそういうとアランの応答と共に床が光だし光の粒子が体を包み込んだ
能力説明
運命の天秤・・・所有者の心の動きに反応しすべての能力を桁外れに押し上げる「持続時間不明」
増強・・・・一時的に筋力を挙げられる能力
絶対命中・・・・10km以内ならどんな武器でも投げるもしくは打つことにより狙った場所に命中させられる
千里眼・・・・障害物の有無に関係なく半径20km以内の感知したいものを見ることが出来る
神速・・・・足の速度そして武器を振るう速度を極限まで上昇させるまたそれに比例し反応速度も上昇する
筋力上昇・・・・身体能力を時間経過と比例して上昇させる