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掌編小説集8 (351話~400話)

予想

作者: 蹴沢缶九郎

地震大国と呼ばれる国がある。大小様々な大きさの地震が発生しては人々を苦しめた。

ある時、その筋では有名な地震研究の権威である学者が、


「私の研究によると、早くて一ヶ月、いや、一週間以内に今までにはない規模の、破滅をもたらす程の大地震が発生するだろう」


と、予想を立てた。学者の予想を知り、他の国に避難し始める者、「これも運命」と普段と変わらぬ生活を送る者と反応は色々であったが、いずれにせよ、破滅をもたらす程の地震があと一週間以内に発生するのだ。あの有名な学者が言うのだから間違いない。

一日が経ち、二日が過ぎと時間は容赦なく過ぎていき、死刑を宣告されたに等しい気持ちの人々は、運命に抗う術なくその時を待つしかなかった。

しかし、三日、四日が過ぎても地震は発生せず、とうとう一週間が経って、地震が起こる事はなかった。それどころか、地震大国と呼ばれた程の国に地震が発生する事が二度となかった。


ナマズが寿命で死んだのだ。

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