第17話の裏話
マキが校舎を出て少したった時に七人の人影が校舎を出た、その影はそれぞれ別の方角に向かった。その影の一つが優達が向かった方角をついていったのだ。
だが、このときに七人の影が校舎を出たことにまだ、どこのチームも知らなかった、そして、この人影がのちに優、ナンバー、七人の支配者、六組、リカ達、全員が関係を持つようになるとはこのときには誰一人考えてはいなかった。
そのころ、シルクはフーと二人で歩いていた。
「フーさん、自分と組んでくれて感謝をしています。自分はこの前、何者かにやられました。正体は分からないけど、実は自分の前にミル、エル、ソルの三人を倒したみたいなんですよ」
「それって、今回の犯人って疑われている三人だよね。それじゃあ、今回の犯人は七人の支配者の四人を倒したってことだよね」
フーは驚いていた、今回の犯人だと思っていた三人がまさかすでに倒されていたとは、それなら今回の事件の犯人は七人の支配者よりも強いということになる、この学校には六組とナンバーがいるがそれが犯人なら学園長であるミカがすでに捕まえているはずだ。つまり、今回は犯人ではない、そしたらこの学園にあらたな組織が出来ているということだ。
「シルクくんはそれを私に言ってどうするつもりなのかな。私だったら、学園長に報告するけど、シルクくんは私に報告をした。つまり、私に犯人を倒すのに協力をしてほしいのかな。私は弱いんだけど」
シルクはフーの最後の言葉がいやみに聞こえた、実はフーはこの学校でもトップクラスなのだ、彼女に勝てるのは学校でアキレスとマキだけなのだ。
「そうです、自分は今回この大会で犯人達が何かを仕掛けてくると考えているんです、自分やフーさんでは勝ち目がないんです。六組、ナンバー、七人の支配者、そしてユウさん、これでやっと勝機が少し見えているんですよ。特に鍵はユウさんです、彼を次に狙っているはずです」
「しょうがないなぁ、私も手伝ってあげるよ」
フーはシルクの真剣な顔を見ていたらそんな事を口にしてた。だが、フーはその言葉に覚悟を持っていたのだ、フーは実は優を気に入っているのだ。
「それじゃあ、まずはどうするの、私達が優勝をするの」
フーはまずシルクの意見を聞いていた。
「違います、自分はユウさんに優勝をさせたいんです。ユウくんが本当の意味で遺産を見つけて欲しいんですよ」
「シルクは遺産の正体を知っているの」
フーは不思議そうな顔をして聞いた。
「知っているよ、普通の優勝条件の遺産は自分でも手に入るけど、本当の優勝条件の遺産は自分では絶対に手に入らないよ、自分の知っている人でユウくんだけが遺産を見つけられるはずだ」
フーはさらに驚いた、まさか開始早々に王の遺産のクリアー条件をシルクが知っていたからだ。そしてシルクは絶対に手に入らないと言うとはどういう意味なのか、シルクに聞いても彼は答えなかった。