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第14話 気持ち

優はアキラについて考えた。なぜアキラは自分に忠告をしたのか、その忠告はアキラに何か徳があったのか。そして、なぜアキラは急に転校をすることになったのか。


「クルミ、アキラはなぜ転校することになったの」


「それは、あたいにも分からないよ。アキラはもともと特例で入学をしていたらしく、詳しい話は秘密らしい。この学園の三つの最大の組織のメンバーでも知らないよ」

優はクルミの話に疑問を覚えた。


「組織ってなに?」

「そうか、優くんは知らなくて当然かぁ、この学園の生徒はね四種類に分かれるんだよ。一つ目は、優くんみたいな普通の生徒、二つ目はロキちゃんを含めた七人の生徒、この二つは表舞台で有名だよね。後の二つはそういった生徒とは違うんだよ。一般の生徒には誰も知らない生徒だよ。最初は学園長の切り札の十二人。そして、六組の連中だよ。その四種類に分かれるんだよ。特に六組の連中らは別格だよ。まぁ、六組と学園長の切り札を抜いた連中で学園では順位を決められるんだよ」

クルミは優を真剣な顔つきで言った。


「わかりました。でも、確かこの学園には五組までしかありませんよね。六組ってなんですか」

優はクルミに不思議そうに聞いた。


「六組はね、五組の中でも最大の問題児五人組の事だよ。力もロキちゃん達よりも強くて。普通の大会は参加を禁止されているんだよ、それにいつも監視をされているしね。それなのに今回の王の世界には特別に参加を許されたんだよ。彼らは多分同じチームの参加が決定されているんだよ、そして何よりも彼らはロキちゃん達七人を死ぬほど憎んでいるからね。」

ロキ先輩はだから優をチームを組まなかったのだ、自分とチームを組んで優にまで六組の連中らに睨まれるのを阻止したかったのだ。

だが優は説明を聞いて気持ちが固まった。ロキ先輩を必ず守る、たとえこの命がなくなったとしても。


「クルミに頼みがあるんだけど」

優はクルミに頭を下げた。


「僕達のチームに入って力を貸してください」

優の言葉を聞いてクルミは大声で笑った。


「それはさっきあたいが頼んだことだよ。もちろんあたいは入れさせてもらうよ」


この日の優の選択が後程チームを救う事になるとはまだ彼らは知らなかった。

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