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一話

「全員戦闘配置に付け」

『う〜、う〜』

サイレンが鳴り響く。

通路には異形のもの達と人が共にいた。




「惹三谷中将全軍戦闘配置に着いたとのことです。ここも今すぐ攻撃可能です」

「くっ、くっ」

今回の敵は何処まで来れるのだろうか?

さあ、踊ろうか。

「発射」

低い男の声が響くと。

色んな色が空に打ち上げられていく。

だか、それは一つだが確実な意思を持っている。

敵を倒す。

それだけ。

第二軍、支援兵団。

中距離、遠距離において並ぶもの無しと言われている。

[見えない敵]其が彼らに付けられた称号である。





「敵は馬鹿なのか?」

頭に生えた一本の角が彼女を普通の人でないこと表している。

ではなにかと言えば人目、有角科である。

人じゃないかと思われるかもしれないが、基本的に人目、人科でなければ人とは言わない。

「我等が弱いと踏んで近づければ勝ちと踏んでいるのではないでしょうか?」

この少年。肌が薄暗い茶褐色、顔の造形は普通。

妖精目、軽鬼科の少年である。

別の呼称でいえば、ゴブリンである。

「確かに、我等は弱いものな」

「そうですね」

少女と少年の虚しさ響く声は、なにも起こさない。

少し兵の士気を下げたかも知れないが別に関係ないだろう。


第十軍、北部四十五中隊。最近作られたばかりの最弱部隊である。


この、二人が歴史を動かすとか誰も思っていない。

本人も此処で終わると思っているのだから。

だって、顔可愛くないし、能力値高くないもん。

本人談である。

苦笑しながら語ってくれた。



一人の軽鬼科の少年の歴史を後世に残すという夢はまだ始まったばかりである。

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