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視聴覚室へ行く

作者: WAIai
掲載日:2026/06/26

「次は英語だけど、視聴覚室に行くんだよな?」


俺が話しかけると、彼女がうなずく。

「そう。行こう」


彼女がテキストとノートを持ち、先に進む。

俺も胸にテキストとノートを抱え、移動するのだが、

途中の階段であることに気づく。


「STOP!!」


思わず止めると、彼女が「え?」と振り向いてくる。

窓から差し込む光に照らされ、その美しさに、俺は顔を赤くし、階段を上り、教えてやる。


「あの、その、スカートが」

「スカート? 何かついてる?」


彼女は嫌そうな顔をして、スカートを見たり、裾を払ったりするが、別に何ともないと知ったのか、安堵する。


しかし彼女の横に立った俺は、口に手を当て、小さく注意する。


「これからはスカートのお尻の部分に手を当てて、上れ。その、ショーツが見えるか、見えないかなんだよ。かろうじて、太腿が見えたとしても、俺的には嫌だから」


俺の指摘に、彼女は初めて気づいたようで、長いまつ毛の瞼をぱちくりさせる。


急に恥ずかしくなったのか、彼女は顔を真っ赤にし、言う。


「その…教えてくれて、ありがとう」

「どういたしまして。行こう」


俺の柔らかな声につられ、彼女はスカートを押さえながら上っていく。


階段を全て上り終えると、皆が先生が来るのを待っていた。


「騒がしくしないの。今、開けるから!!」


先生がやって来て、視聴覚室の部屋が開く。

俺と彼女は皆に続き、指示を持つ。


先生は真正面のスクリーンがあるところに向かうと、

「好きな場所に座りなさい。今日は映画を見ようと思うので」


その言葉の後、キャーとか、やった、とか、皆、はしゃいだ声を出した。


俺と彼女も向かい合い、後ろ側の席に座る。

席は2人1組で、モニターが真ん中にあるのだった。


チキストなどを机の上に置くと、彼女がこっそり手を繋いでくる。

どうしたという意味で、手を擦ると、小声でそっと言われる。


「どこか抜けている私だけど、これからも気づいたら教えてね」

「おう。当たり前だろう? 俺が彼氏なんだし。気づいたら、直せばいいだけの話だ」

「うん。…映画が楽しみだね」


彼女が机に肘をつくと、室内が暗くなった。

彼女が手を離そうとするのを、俺は素早く止め、絡ませる。


彼女がこちらを見てきたが、俺は肘をつき、頬に手を当て、モニターを見つめる。


彼女はしばし見つめていたが、ぎゅっと握りしめてくると、一緒にモニターを見る。


「楽しみだね」

「そうだな」


俺がうなずくと、モニターに映画が流れ始める。

誰もが知っている名作で、俺も内容は覚えていたが、周りの暗さにわくわくしていた。


まるで映画館でデートしているみたいだ。

そう思い、1人で悦に入ると、モニターを眺めるのだった。

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