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第14話:優良物件 

エミリーは 何度かドルド国に使者を送り、連絡を密にしていった。



ドルドの王子は二人。 兄、バロッサと 弟、ゾトだった。



兄は、北の国、ルドーカの国に留学していた。


弟は、 私たちの国に留学していた。 

エタール王国の最大の病院、エタール総合大学病院の

併設されてる大学に通う医大生だった。


以前 ミランダの母が入院してた病院である。



ドルドの国王は、もともと一領主ごときに 

兄の王子とのお見合いをさせる気はなかった。



結局、弟のゾトとのお見合いが用意されたのだ。 

夏になり ゾトが実家に帰ってくる際に、お見合いとなった。



お見合いには ミランダも同行していた。 





◆遊牧の民。


ドルドに着くと、ミランダの想像とは違っていた。


ミランダが ダブレの兵士から聞いてた話では、騎馬最強の民。


実際来ると のどかな風景と素朴な人達。


家は移動式のテントだった。 羊を多く飼い、牧羊犬が何匹か いたが

人懐っこく かわいい。尻尾をフリフリさせ細目で舌を出し 近づいて来る。



エミリーが言った。アレを見て。


ミランダは エミリーが指さす方を見ると、

羊の毛で作られた絨毯がカーテンの様に垂れ下がっていた。


アレは 足元に使わず防寒カーテンとして使われてるのよ。 


すごい装飾だった。



そこへ 立派な馬に乗った青年が近づいてきた。


優しいまなざし、精悍な顔つきで 引き締まった身体。


馬から降りると エミリーの前で膝まづいた。



「あなたのような方と縁あって出会えたこと、

嬉しく思います。まずは我が国での滞在を楽しんでください」



ゾト王子は相手が女性であっても 礼儀正しく エミリーに頭を下げた。


超ー優良物件で完璧な男だった。


ミランダは青ざめた。




その夜、宴会が催され、二人の見合いが行われていた。


ドルドの王は 挨拶そこそこに、二人を自由にさせた。




エミリーは 思っていた。 


悪役令嬢として、中身は自分で言うもの なんだけど まあ私は どクズね!。


でも見た目はパーフェクツ。かわいいでしょ?。



どう?。



ゾトは その時、言いようのない恐怖を直感的に感じていた。

騎馬最強の民の直感だった。


(エミリー殿は、まるで毒蛇の様なオーラがある)。



ゾトは ただ苦笑するしかなかった。



フフフフフッ あらあら固まっちゃっで、 

まあ私の様な かわいこちゃんは 中々いないし 緊張してるのね。




翌日の朝 エミリーの宿泊しているテントに使者が来て、

正式に結婚を断られたのであった。



「なぜよぉぉぉぉぉぉぉぉ!っ」



膝をつきうなだれるエミリーは 

心の中で なにか大切な物を失った気がした。




そして それを目の前で見ていた 

ミランダは心の中で なにか大切な物が戻ってきた気がした。



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