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リーム

イジフートとヒロは10号車に近づいたとき、**「ドンッ!」**という大きな音が響いた。天井から巨大な剣が落ち、深い穴を開けた。


二人は立ちすくみ、目を丸くした。反応する間もなく、ある人物の影が現れた――リーム、帝国の九規暗殺者。彼は床に降り立ち、剣を落ち着いて拭きながら、赤く光る瞳でイジフートとヒロをじっと見つめる…そして一瞬で姿を消した。


突然、リームはイジフートの目の前に現れ、剣を振り下ろした。イジフートは手を構えて受け止めるが、その恐ろしい衝撃で二両の車両を突き抜けて飛ばされる。血が飛び散り、イジフートは必死に立ち上がり、技を繰り出そうとする…しかしリームは瞬間移動し、剣を胸に突き刺した。


ヒロは慌てて駆け寄り、反撃しようとするが、リームはイジフートを投げ飛ばしてヒロを藁のように吹き飛ばす。さらに棍を振るい、二人を意識不明にした。リームは口元に笑みを浮かべ、1号車の方へ歩き出す――一歩ごとに不気味な音が響く。


その時、突然現れた少年――ユアタ・ジェジュキ。彼の目は真剣そのもので、倒れた二人を見つめる。リームは立ち止まり、振り返り、赤く光る瞳で言った。「このガキは誰だ?」と、口元に薄笑いを浮かべる。


ユアタは一歩一歩、静かに進む。リームは迷わず側面に瞬間移動し、棍を振り下ろす。ユアタは手で受け止めるが、それでも遠くへ吹き飛ばされる。


接触の瞬間、ユアタは思った。「こいつは明力を使っていない…筋力だけで、この速度と力は想像を超えている。」


反射的にユアタは瞬間移動し、ブラックホールを生成――強く渦巻く黒い球がリームを引き離す。車両内の空気が凍りつき、天井の穴を通して風が鋭く唸る。


ユアタは目をぎゅっと閉じ、次の戦いに備え手を震わせながら思う。「一人だけで、こいつに勝てるのだろうか…?」


車両内は金属がぶつかり合う音で響き、血と埃が舞い上がり、目撃した者は息を呑む混沌の光景。リームは微笑み、瞳は燃えるように赤く、戦闘の緊張感はこれまでになく高まっていた。

リーム、本名はハラ・トリ

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