お買い物
学園へと帰って来た僕たちは、日も暮れ時間も時間なので学園に着いたらその場で解散となった。
今は大体夜の九時頃か……まだ大丈夫だな
僕はナイフを求めてホームセンターを訪ねていた。
先の戦いで思い知った。最低でも一本は持っておいても損は無い。
先のサバイバルでもナイフ一本さえあれば川魚を食べられたかもしれないし、氷城さんとの戦いでもナイフがあれば多少強引にでも突破できたかもしれない。
え?総力戦で何食べたのかって?……何も食べられなかったよコンチクショウ
そういった理由から僕は今ホームセンターに来ている。
「えーっと、ナイフナイフっと……」
サバイバルグッズが置いてあるだろう棚の所へと来ていた。ホームセンターなんて殆ど……というか全然来る機会なんて無かったから知らなかったが、色々置いてあるんだな〜。
っとと、そうだナイフ……あった。
ナイフって言っても色々あるんだな〜。ドロップにスペアー、クリップにダガー、そしてサバイバル……
様々なナイフが陳列されていた。流石ホームセンター色んなナイフがそこにはあった。
(……やっぱり、サバイバルナイフ、かな)
そう思い、カゴに三本のナイフを入れた。一応戦闘用と予備でもう一本分ぐらいは買っておいてもいいだろう。
店員には少し変に見られた気がしないでもないが、気のせいだろう。
……気の所為だと思いたい
気にしても仕方ないか……さて、買うものも買ったし、そろそろ帰るか。
それにしても、ナイフも安物じゃないけど三本も買えば結構なお値段してます。はい。
学生にしては結構な出費で財布の中身が寂しい事になってしまった。
それでも必要な出費だし、目を瞑るしかないか……
「……暫く節約しないとな」
そんな事を呟きながら帰路へと着いた。
『次のニュースです。町中にて全身から炎を纏う人が続出するという現象が相次いでいます。被害は今の所出てはいませんが十分にお気を付けください。さて、続いては……』
こんなニュースが報道されているとはつゆ知らず、呑気に歩きながら帰っているヨルはもう時期知ることになる。
この事が恐ろしい事変へと繋がっている事に……