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なつかしい他人のきみへ、近況報告

作者: Tola

昨日の夜はドラマを観たんだ

心中した恋人たちが生まれ変わって

また巡りあう話だった


遠出をする恋人に新宿駅で

見送りのキスをしたことがある

きみにあの駅でしたのと同じように


彼はちゃんと戻ってきたから

ふたりはきちんと駄目になったけど

きみは帰ってこなかったから

ずっときれいで悲しい物語のまま


もしこのまま出会えないで終わるんだとしたら

それはきっとぼくのせいなんだろうな

きみを失ってからの孤独にすっかり慣れて

いつしか安心すらするようになってしまった


誰が誰のものになったって

会社を休むことにはならないぼくも

きみには恋焦がれるんだろうか?

離れたら息もできないと思うんだろうか


きみのことを思い出したのは

運命のいたずらという名の悲劇なのかも

ところで、明日の夜は映画を観るんだ

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