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March 22 PM16;10

「と、言うわけでだな」

「どう言うわけだ、伏線も何も無かったぞ!? おそらく本編読んでる皆さんポカーンだぞ、ポカーン! 小説読んでてポカーンとか凄い致命的なんだぞ!」

「誰だそんな読者が着いていけそうに無い空気にしたのは、先生怒らないから大人しく手を上げろ」

「お前が挙げろよ、諸悪の根源はお前だろうがっ!」

「何を言うかお前も結構楽しんでいただろうが」

「眼科行け阿呆」

何時になっても相変わらずだな苦楽コイツはと内心で毒づき安心して刹那せつなと向かい側のソファに座る。

暫く眼を瞑っていたが誰も何も喋らないので瞳を開く、静かだと思ったら刹那が可愛い寝顔で寝ていた。苦楽は部屋の中心にある火燵こたつに潜った。

と、言うか何故この家はソファこたつが一緒なのかが激しく謎だ。

この静寂に耐えれるほど俺は忍耐力は無いので大人しく苦楽に話しかける。

「つか苦楽よぉ」

「何だ?」

苦楽が火燵から顔を出して俺を見上げる。

「さっきもツッコミしたけどお前の血筋はマジでそんなのばっかりなのか?」

「そんなの?」

首を傾げる。

「だから……その……性癖?」

「嗚呼、その事か、そうだね……私の父親は幼女ロリ愛好家コンで母親は幼児ショタ愛好家コンだったよ」

あっさりと放たれた苦楽の言葉に俺はソファから転がり落ちそうになった。

「どうした?」と苦楽が俺を怪訝そうな顔で見てくるので俺は脱力した。

「やっぱお前の家の血筋は変態だったんだな、そうなんだな!」

「人が人を好きになるのは当然の事だろう?」

「お前らの家庭の場合それは完全に歪んでるっ!」

「ちなみに忘却が女の子だったら完全に私と伯楽で可愛がってたのだがな」

「涎を垂らして変な妄想に入るな、虫唾が走る」

「存外悪くは無いと思うが?」

「黙れ、死ね淫売」

「ぁ、ちなみに妹の好みは刹那位のちっちゃい子だから」

聞こえていたのだろうか、刹那がガバリと起き上がり背筋を震わせながら苦楽を見た。

「……本当なのか? それ」

刹那の顔面は蒼白だった、先ほどまで血塗れだったから普通の事なのだろうが自分の身の危険を感じたのか血の気が完全に引いていた。

一方の苦楽は妖艶な笑みを浮かべながら続ける。

「本当だよー……あの子はねー、結構凄いよー、私の口からでは言えないあんな事やそんな事やら、百合だけど処女喪失しちゃうかもね」

瞬間、世界が凍った。

刹那だけじゃなく俺自体、それ以上に世界が本当に凍った。

百合で処女喪失ってどう言う事だ。

ゆっくりと刹那の方を見ると案の定ガタガタと震えていた、ある意味萌えるかもしれないが今は痛々しい事この上ない。

恐る恐る苦楽に尋ねる。

「苦楽さーんそれって――」

「冗談ではないぞ」


……死にたくなった。


……いや、やっぱこの人等を殺したくなった。


◆◇◆◇


「まぁ、それで――――」

苦楽が事務机に頬杖をついて俺を見る。

その眼は真剣そのものだった。

「とりあえず途中経過だけ教えてくれないか?」

途端に苦楽の顔が気だるそうな顔になった。何故か安心感が滲み出た。

俺は苦楽が寝ているのを確認して一応の事情を全て話した。

苦楽は一瞬苦い顔を浮かべるがすぐに無表情になる。いつもの苦楽の様子とは違っているので思わず「どうした?」と問う。

「いや、その……どこから説明するべきだろうな」

苦楽が頬をポリポリと掻いて事務机の引き出しから薄い桃色のクリアファイルを取り出すとその中から一枚の用紙を取り出す。

忘却おまえ私の情報網を知ってるよな?」

「は? 知らなかったらお前を頼るわけ無いだろ?」

即答で返す、当たり前だ。

その情報網が必要だから俺は苦楽に頼っているし苦楽も報酬目当てに俺と親しくしている。

俺は苦楽の事は好きでも嫌いでもない、知り合っても顔見知り程度の関係になっていてもおかしくは無いだろう。向こうも俺と同意権のはずだ。

「でもそれがどうかしたのか?」

「それが……まぁいい、大人しく聞けよ」


…………


「って……ちょっと待て、それ本気で言っているのか?」

苦楽は黙って頷く。

俺の全身の力が抜けていく感覚が襲い掛かる。

今苦楽が話した事は矛盾点が多すぎる、だが決定的な条件も多すぎる。

結果的に、これが本当だとしたら色々間違っている。

それは俺達の方でもあり。

世界のほうでもある。

「苦楽、この話は」

「分かっているよ、刹那には黙秘だろ?」

「助かる、アイツまた一人で飛び出していくから」

「それにしても何でアイツは今回飛び出したんだ?」

苦楽の質問に俺は聞こえない様に息を吐く。

「俺は情が働くからじゃないですか? もしその事実が本当だとしたら大変ですし、むしろ俺はその場では役立たずだったと思うよ、感情が豊かな悪魔ほど愚かな物は無いしね」

自分でも何を言っているのかよく把握できなかった。

ただ、嫌な予感がする。

頭の奥がキリキリと軋んだ。


◇◆◇◆



小説家になろうリニューアルおめでとうございまぁぁぁぁぁぁぁすッ!!!!(黙

凄い使いやすくなっててマジでビックリですw


と、言うわけでこれからも宜しくお願いしますね←

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