九話『初めましての再会』
「じゃあ、早速どうやってフラストを取り戻すか考えようぜ! ゴビ、ピチリ!」
「そうだな」
俺は南陽と桃李と共に『奪回者』の拠点に戻った。
早速、森ノさんを助けるための計画を話し合う。
「そのことだが、紹介したい人がいる。少し時間良いか?」
桃李が俺たちに提案をする。
桃李に案内されるがままに、俺たちは歩を進める。
「――――あの二人だ」
桃李が足を止めた先には女性と男性が一人ずつ。
「女性のほうがつぐも親衛隊、通称TAFの隊長、コードネームTsugu」
「なるほど」
「なるほ、ん?」
――――つぐも親衛、隊? そんな名前あったんだ…………。
目の視線の先にいたのは、ショートヘアーでボーイッシュな黒髪な女性。
彼女を見て、俺はとあることに気づく。
――――というか、多分買い物に行ってた時に、莱夏とつぐもを守ってくれた人じゃ…………?
「そして、もう一人がここの最年長、戌佐 降蘭」
「…………!!」
――――それと見覚えのあるおじいさん。
俺がここに憑依したときに戦った人。
何とか彼との勝負には勝ったのだけど、森ノさんの能力で気絶させられた。
「…………そうか――――」
「――――うん? アンタどっかで見たような…………?」
「うおっ!!」
俺からしたら初対面ではない二人にどう挨拶しようか迷っている間に、そのTsuguという女性の顔が目前に現れた。
「あれですよ。あのショッピングモールの時…………」
「…………あ、そういえば居たね!」
「居たっていうか話しましたよね?」
「…………そうだったかも!」
…………ショッピングモールでは、もっと威厳のある人だと思ってたんだけど…………ON・OFFが激しい人なのかな?
混乱はしたけど、Tsuguさんについては問題ない。
しっかりとこの体で会っている。
だけど戌佐さんについては憑依した時に会ったからどう喋ればいいのかわからない。
それに戌佐さんとはちゃんと戦ってしまった。
チラッと、戌佐さんの方を見る。
「…………Tsugu。それくらいにしておけ」
その俺の行動を助けを求めていると捉えたのか、戌佐さんはTsuguさんに注意してくれた。
俺と戦ったことには気づいていなさそうだし、何とかなりそうだ。
無事に本題へと入る。
「儂らに会いに来たのだろう、桃李?」
「ああ、実は――――」
※ ※ ※
「まさか…………」
「………………」
森ノさんがいなくなったことについて桃李が話すと、二人の顔つきが変わった。
「二人も理解していると思うがこれは深刻な問題だ。どうか、力を貸してくれ」
「…………うん、わかった」
「儂にできることならばしよう」
俺たちは、今から重大な話し合いを始める。
彼女――――森ノさんを取り戻すための大事な話し合いを。




